会員 山野 健一郎 |
「私のホビー」というよりも「ツレのホビー」であるが、その点ご容赦いただきたい。 |
ツレは、元々熱帯魚を飼っていた。初めは1つの水槽であったが、徐々に2つ、3つと増えていき、部屋の壁が少しずつ水槽で埋まりだした。まぁしかし、ここまではよくある話だ。 |
あるとき、何に影響されたか、カエルが飼いたい、と言い出した。言い出したその日には、早くも、そういった怪しげな(?)生物専門の店に足を運んでいた。そこで、イエアマガエルという、カエル愛好者の中では割とオーソドックスらしいカエルを2匹買って帰ってきた。家の中に、大きなプラケースが1つ、設置された。 |
そこから1年余り。あっという間にプラケースは増え続け、壁一面を埋め尽くすかという勢いであった。ベルツノガエル、クラウンウェルツノガエル、ミルキーフロッグ等々、よくもまあカエルにこれだけ種類があるものだと感心してしまった。一時期はイモリまでいた。1匹1匹名前もついていた。 |
確かに、カエルもよくよく見ればかわいい顔をしており、愛着がわくのも分からなくはない。しかし、次はヘビなんぞに好みが移るのではないか、と内心冷や冷やものであった。 |
幸いにしてヘビブームは訪れず、次第にツレの中のカエルブームも落ち着いたようで、そこから数年の間に、カエルたちは次々と天寿を全うしていき、現在は、最初に飼った内の1匹が残るのみである。 |
しかし、カエルブームに代わって訪れたのは、ネズミブームであった。それもハムスターなんてよくあるものではない。現在我が家では、ハリネズミ、スナネズミ、デグーという3種の夜行性のネズミが、夜な夜な回し車に乗って運動会である。 |
あるとき、「変な物ばかり好きなんだね」と話をふったことがあるが、「アンタが一番変だからね」という強烈な返しを受け、以来そのことには触れないようにしている。 |
将来的にはフクロウを狙っているらしい。我が家をミニ動物園にする気であろうか。 |