9月3日、台風12号の影響により強風が吹き荒れる中、県立三ツ池公園野球場に札幌、福島、群馬、横浜の4チームが一堂に会し、日弁連野球全国大会の予選が行われた。 |
(1回戦)
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横浜は、初戦の福島戦を打っては堀江竜太のホームランなどで大量21点を挙げ、投げては、堀口憲治郎、高宮隆吉が福島打線を完封。21対0で勝利した。 |
(決勝戦)
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続く決勝戦では、群馬を14対7で下した札幌と対戦。横浜は、初回、永田敏樹のスクイズで先制するが、1回裏にアクシデントが起きる。札幌の打者が放った強烈な打球がエース畑中隆爾の頭部を直撃。マウンド上に倒れ込んだ畑中を見た誰もが続投は難しいと思った。しかし、畑中は、続投を志願し、再びマウンドへ登った。 |
畑中の力投に打線も奮起し、2回表に関本和臣がスクイズを決め追加点を挙げると、3回表には、島武広、武藤一久が二者連続でホームランを放ち、4─0とリードを広げた。 |
4回にもキャプテン長谷山尚城のセンター前ヒットで1点を追加。札幌も3回、4回に1点ずつ返し、5─2で最終回の攻防を迎えた。横浜は、表の攻撃で3点を追加し、試合を決定づけたかに思えたが、やはり予選は一筋縄ではいかなかった。6回表の攻撃で長谷山が一塁を駆け抜ける際、一塁手と交錯し鎖骨を骨折。昨年からチームを引っ張ってきたキャプテンの離脱でチームが動揺したか、その裏、平凡なセカンドゴロが突然反対方向に大きく跳ねてヒットになるという不運からツーランホームランなどで札幌が3点を返すと、二死ながら満塁、一発出れば逆転というピンチを背負う。 |
しかし、畑中が最後まで踏ん張り、最後の打者をショートフライに打ち取ってゲームセット。横浜は、キャプテンの負傷という大きな代償を支払うも、見事4年連続となる全国大会出場を決めた。 |
(会員 池本 康次) |