9月14日と15日の両日、ナゴヤドームで日弁連野球全国大会が開催され、北は札幌、南は沖縄までの全国26チームの代表8チームがトーナメント方式で弁護士会野球部全国一の座を争った。 |
横浜の初戦の相手は熊本チーム。一昨年の横浜大会の第1回戦で打線がほぼ完璧に抑え込まれ惜敗を喫した相手だ。一昨年と同じく1点を争う緊迫した投手戦が予想されたが、熊本の出鼻を挫く関本和臣会員の思い切りのよい先頭打者初球ホームランで一気に勢い付き、投げては畑中隆爾会員が自責点0の好投により6対3で快勝した。 |
続く準決勝の相手は京都チーム。横浜はこれまで決勝戦に進出したことはなく、この試合に勝利すれば創部以来の快挙となる一戦であったが、糸井淳一会員の豪快なホームランなどで横浜が京都を圧倒し、投げては先発の筆者と抑えの西村隆雄会員の継投で京都打線を封じ、9対1の圧勝であった。同会員は自他ともに認める熱狂的ドラゴンズファンであり、夢にまで見たナゴヤドームでの登板に高ぶり過ぎたためか、何でもないゴロを失策してしまう場面があったが、これは少しでも登板機会を長くするための意図的なエラーであったとの説も有力である。 |
いよいよ夢にまで見た全国制覇まであと1勝。決勝戦の相手は強力打線の主催チーム名古屋。序盤3回までに5点を失点し厳しい試合展開となったが、横浜は粘り強く攻め続けじりじりと名古屋との差を縮め、とうとう6回にはルーキー野村俊介会員のスクイズにより7対7の同点に追いついた。試合は延長戦に突入するも時間切れのため大会規定により横浜と名古屋の両者優勝となり、監督の三浦修会員と主将の長谷山尚城会員がナゴヤドームの宙を舞った。冷静に考えれば、とても草野球とは思えない光景である。 |
横浜は今大会も他チームを圧倒的に上回る四十余名で名古屋に乗り込んだ。必ずしも全員が出場機会に恵まれたわけではなく、裏方に徹した部員もいた。優勝という結果以上にこのチームワークこそが我が部の最大の誇りであると考えている。そして、このチームワークを全国大会単独優勝に結び付けるべく我がチームは来季に向けてすでに始動している。 |
(会員 堀口 憲治郎) |
|