60期 会員 藤田 寛之 |
弁護士登録して2年半、地元相模原でパートナー4名で相模原中央総合法律事務所を設立してから早くも半年が経過しました。まったくもって時の流れは早いものです。 |
いざ個人事業主になってみると、イソ弁時代には全く意識していなかった経費削減問題が襲い掛かってきます。経費の問題は、我々駆け出しペーペーの弁護士にとり、何より大事な問題です。 |
ゆえに、複合機のカウンター料金内訳を目を皿のようにして確認しては業者に文句を言い、来客がない時間帯に相談室の電気を消して僅かな電気代も節約し、裏面を使用できる紙は全て裏紙として使用し(無論、個人情報には十分配慮した上での事です)、さらに、書面のテスト印刷は1枚の紙面を4ページ印刷し、裁判所への移動は自転車を使用、しかも自転車は事務所の近所のスーパーの駐輪場に置くなど、我々は(パートナーの名誉のため正しく訂正すると、上記のうち一部は私が個人的に)、少しでも経費を安くするべく、日々努力を重ねています。 |
さて、これだけ書いておいて何ですが、私も別にケチケチと経費削減ばかり考えてきた訳ではなく、地域に根付いた事務所となるべく、顧客満足度を上げるためのシステム構築についても足りない頭を振り絞り、しかし足りないものは結局足りないので、実際は優秀なパートナーと事務員さんに任せて、何とか形が出来て来ました。 |
かように、私はこの半年間で、素晴らしい仲間・事務所・システムを手にし、個人的には禁煙まで達成し、後は弁護士としての力量を磨くだけなのですが、肝心なこの力量には現状さしたる進歩は見られません。自分の弁護士としての力量について、ふと心配が頭をよぎる時もありますが、そんな心配はとりあえず頭の片隅に追いやって、私は今日もまた、ここ相模原で弁護士を続けています。 |