横浜弁護士会新聞

2010年2月号  −3− 目次

協同組合年末バザー 熱気の中笑顔はじける
 昨年12月17日、年末恒例の神奈川県弁護士協同組合主催バザーが開催された。会場となった当会会館5階大会議室前には、午後12時15分の開始を待ちわびて長い行列ができ、開始と同時に人が会場内にどっと流れ込み我先にと買い込む勢いと、販売員のかけ声で、あたりは熱気に包まれていた。
 会員から提供を募ったお茶、海苔、カニ缶、コーヒー、ジュース、お菓子等の各セットから、果物、ブランド化粧品、時計、食器等に至るまで、436点の品物が所狭しと並べられていたが、大混雑の中、開始からわずか30分足らずで売り切れた。商品の通常価格と比較して格段に安いことは、来場の皆さんよく承知しており、それぞれ満面の笑みが印象的だった。このバザーは、市民の方々に大変喜ばれるとともに、その売上金は組合員への利益の還元になる。
 今回の売上は前年度を上回るものとなり、頂き物の少なくなっている厳しい情勢の中、ご提供いただいた組合員、集荷から当日の販売まで担当されたバザー実行委員、そして事務局の各位のご協力に感謝したい。
(バザー実行委員会委員長 坪井 廣行)


理事者室だより 感傷に浸っている暇は…
副会長 阿部 泰典
 この記事が載るのは2月。ゴールが見えてきた頃だろう。原稿を執筆している現在は12月。4月からの初めてのことだらけだった2009年が終わろうとしている。
 緊張しながら関係諸機関のトップの方々へ挨拶回りをした4月1日。自分の生活の予算組みもできないのに?会計担当副会長として事務局や財務室にご協力いただきながら弁護士会の予算を編成して通常総会で承認をいただいた5月。常議員会で担当議案が否決されてしまった6月。法律相談センターのキャラクター制作につき常議員会の承認を得ることに明け暮れた7月から9月。横浜で民暴大会が開催された10月。人権大会では和歌山に、業革シンポでは松山に行った11月。連日、忘年会やら懇親会やらの12月。その他各種催し物で挨拶したりと、いろいろなことがあった。
 この間に思ったことは、会員の皆さんが、本当に熱心に会務をされ、また、弁護士会の事務局の方達が我々役員や会員を本当によく支えてくださっていること。頭が下がる思いである。
 右も左も分からなかった役員としての執務にようやく慣れてきたかなと思ったら、あともう少しで終わり。ちょっと寂しい気もするが、就任前に予想していたより遙かに多い拘束時間で仕事への影響は甚大。預金通帳を見ると、感傷に浸っている暇はなく、退任後はガンガン仕事をしなければ!である。
 いずれにしても、よい経験をさせていただいたと思う。この経験を活かすも殺すもこれからの私次第だ。

常議員会のいま 常議員会の流れ
会員 土居 久子(44期)
 常議員を経験された方は当然ご存知だろうが、近年新規登録された方には周知されていないであろう常議員会の流れを改めてご紹介したい。
 開催日前に議案の参考資料が送付されるが、定足数の関係から出欠の回答が必要となる。当日は開始時必ず定足数確認がなされるが、毎回、出席率はかなり良く、これまで定足数不足の危機に遭遇したことはない。事前配布の資料に加え、当日追加や差替資料が配布されることも多く、机上はいつも資料の山となる。
 各議案につき、冒頭、担当理事者等から趣旨説明があり、議長の「何かご意見ご質問はございませんでしょうか」の発声で議論に突入する。今年度、初常議員の私などは膨大な資料の山をかき分けて該当箇所に何とか目を通しつつ議論についていくだけで精一杯であるが、各議案必ず活発な意見や質問が飛び交い、時には白熱した議論に発展する場合も少なくない。
 常議員会の議案は実に多種多様であり、とうてい一言で語り尽くせないが、いわゆる「会長声明」文案も常議員会の決議事項である。理事者らが充分検討して上程されたと思われる文案にも、常議員から鋭い質問、指摘がなされ、より厳密な校正が加えられる。こうしてようやく「会長声明」として公表されるのである。
 今年度常議員会に出席したことで、改めて弁護士会の広範囲にわたる活動内容を認識し、その社会的役割の重要性を実感できたと常議員会に感謝する次第である。

新こちら記者クラブ 求む!弁護士からの情報発信
 「業界全体の待遇を変える第一歩になればいい」。ある学習塾の元校長ら2人が「同塾が校長などを管理職とし時間外手当を支払わないのは不当」として未払い分の支払いを求めた訴訟の判決後、勝訴した原告の男性に話を聞いた。「同様のケースは多く、判決を勝ち取るだけでなく、業界を変えたい気持ちだった」と男性は話した。
 この裁判を知ったのは、会社のOBからの連絡だった。傍聴ブームというが、割と近いところにそういう人がいる。「退職して時間があるので、横浜地裁でよく傍聴するのだけど、面白そうな裁判がある」。各社が注目している様子もなく、正直なところ、少し面倒だと思ったが、無視するわけにもいかない。取材してみると、塾講師の世界の「名ばかり管理職」の問題だと理解でき、興味が沸いたので記事にした。
 後日、どの程度関心を持ってもらえたのかと思い、記事中のいくつかの単語でインターネット検索してみた。できれば新聞で読んでいただきたいが、反響を知るのに参考になる。記事が張り付けられたサイトがいくつかあり、関連する業界では関心を寄せてくれた人がいるようだった。
 記者が取材する裁判はかなり数が限定されるが、我々が注目しない事件の中に、多くの人の参考になるような裁判が無数にあるのだろう。もっとアンテナを広げなければと改めて思った。弁護士の方々にも、情報発信していただける案件があれば、是非記者クラブにおこしいただければと思う。
(日本経済新聞 山岡 亮)

横浜市役所・各区役所の駐車場が有料になります
横浜市役所・各区役所の駐車場が、本年2月より1時間以上の利用は有料になります。
詳細は下記の横浜市ホームページをご覧ください。
http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/kouhou/730/001-2.html
※法律相談ご担当者については、担当時間の駐車は無料です。

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