今年も日弁連野球全国大会の予選がはじまった。悲願の全国制覇を目指す横浜マリナーズにとっても、強豪ひしめく全国大会の予選突破は、平坦な道ではない。 |
予選第1試合の岐阜戦は、8月23日、敵地岐阜にて行われた。横浜は、1回表、野木、山下、井澤及び糸井のヒットなどで4点を先制し、試合の主導権を握った。その後も4回表に1点、5回表に2点と追加点を挙げ、投げては、堀口、畑中の完封リレーで7対0で岐阜に勝利した。 |
続いて、勝てば10月19日から仙台で行われる全国大会への出場が決まる予選第2試合新潟戦が、9月12日、敵地新潟にて行われた。天気予報では新潟地方は大雨とされ、雨天延期が誰の頭にもよぎったが、選手の祈りが通じたのか、試合会場周辺の天候は奇跡的に曇天を保ち、試合は無事行われた。 |
試合は、バックの堅い守りに支えられた両先発投手による緊迫した投手戦となった。試合が動いたのは4回表、横浜の長谷山がヒットと盗塁で3塁まで進むと、続く井澤、安達由が四球を選んで、満塁のチャンス! 2アウトとなった後、主将関本の左中間への2点タイムリーツーベースで、横浜が待望の先取点を獲得した。 |
新潟も5回裏に1点を返して1点差とし、その後も必死の反撃を見せたが、6回裏から先発堀口の後を継いだ畑中が落ち着いたピッチングでしのぎ、試合は横浜が2対1で勝利した。試合終了後は、歓喜した部員達がマウンドの畑中の下に走り寄り、いつまでも喜びを分かち合っていた。 |
(会員 安達 由哉) |
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