記者生活で欠かせないのが取材内容をメモするノートとペンです。いつも使うものなので、記者によって、いろいろとこだわりがあります。 |
小さいメモ帳を好む人や、ノートを使う人。百円ボールペンで構わないという人もいれば、云万円もする高級万年筆を愛用する強者もいます。 |
私の場合は、試行錯誤を繰り返した結果、B5サイズのノートと、3百円の三色ボールペンに落ち着きました。 |
取材ノートは一週間ほどで使い切ることが多く、年間で50冊以上になります。ノートは自分の歩みでもあるので、捨てるに捨てられず、自宅にはこれまでの取材ノートを入れた段ボールが数箱積み上がってしまいました。 |
本稿を書いている現在、横浜地裁で神奈川県内初の裁判員裁判が終了しました。 |
3日間のほとんどを法廷や関係者の取材に忙殺され、裁判員裁判の取材用に新調したノート二冊が字で埋まり、3色ボールペンの黒字インクがなくなってしまいました。ひたすらに字を書き続けた手は腱鞘炎気味です。 |
とはいえ、注目高いニュースを追っている瞬間が記者としての喜びでもあります。司法が動いた裁判員裁判の取材は、記者として興味深い取材対象でもあり、今年のノート消費量はかなり多くなりそうな予感がしています。 |
ちなみにノートは再生紙。地球にも配慮しながら、取材に励みたいと思います。 |
(東京新聞 岸本 拓也) |