上海市弁護士協会外事委員会委員 劉陽弁護士 |
上海市弁護士協会(上海市律師協会)は、「中華人民共和国弁護士法」に基づき、上海市に在籍の弁護士全員から構成された団体である。2009年7月27日時点で、会員弁護士数は1万123名。協会の主要な業務は次の通りである。 |
1 上海市の弁護士の合法的権益を保護し、弁護士の合法な業務を支援する |
2 上海市司法局の指導と監督を受け、上海市の弁護士の管理を行う |
3 会員向けの政治教育及び専門的な業務訓練を経て、弁護士の政治素質や業務水準を高める |
4 弁護士の業務向上を目指し、定期的にトレーニングコースを実施する |
5 「上海弁護士」、「弁護士業務資料」等刊行物を編集・出版し、会員に業務情報を提供する |
6 弁護士のために文化・体育活動を展開し、福利事業を行う |
この十数年来、上海市弁護士協会は、米、英、仏、日等十数カ国及び地域からの130以上の弁護士代表団を招待し、アメリカ、日本、韓国等の国々の弁護士会と友好協定或いは法律提携協議を結んでいる。また、数百名の弁護士を相次いで組織し、米、日、仏等8か国及び地域を訪問してきた。 |
日本に対しては、上海市弁護士協会は、東京第一弁護士会、横浜弁護士会とそれぞれ友好協定を結び、情報交換又は相互訪問と業務交流を行うようになった。 |
そして、上記の法定職能だけではなく、上海市弁護士協会は、積極的にその他の社会活動あるいは公益事業に参与している。 |
例えば、世界金融危機の影響を受け、中国大学卒業生の就職難現象が非常に深刻になっている状況に対し、今年上海市弁護士協会は、今年度の法学部卒業生を招聘する上海市の弁護士事務所に対し、一定の奨励と補助を行うことを決定した。そして、これは上海市の法学部卒業生の就職難を効果的に緩和し、社会にも大きな影響を生み出した。 |
また、今年6月27日の上海市閔行区の建設中ビル倒壊事件に対して、上海市弁護士協会は迅速に公益弁護士団を現場に派遣し、被害を受けた家主に法律援助を行って、弁護士協会の公益性、社会責任を果たした。 |