横浜弁護士会新聞

2009年5月号  −4− 目次

横浜法曹スキー同好会 IN フィンランド オーロラ・犬ぞり、クロスカントリーも
 横浜法曹スキー同好会は、3月15日から5泊6日で、フィンランドにあるレビィスキー場に赴いた。川島清嘉団長を筆頭にメンバー9名(渡部会員は奥様も同行)が参加した。
 フィンランドはスキーリゾートとしてはややマイナー感があるが、レビィスキー場自体は、毎年アルペンスキーのFISワールドカップが開催されるダイナミックなコースである。近年の北欧ブームに加え、あわよくばオーロラが見れるということで、フィンランド行きを決めた。
 初日、曇天であったものの、その後は天候に恵まれ雪のコンディションも最高であった。余りにコンディションが良いため、会員そろって、自分が上手くなったのではないかと錯覚するほどであった。
 ワールドカップコースは、急斜面と緩斜面が適度に織り交ぜられており、一気に滑走すると思わず声が漏れるほどの爽快感であった。
 非常に寒いのかと思っていたが、昼間の体感温度は北海道と大差なく、過度な防寒着の必要も無かった。
 オーロラは晴れれば2日に1度は見られると聞いていたことから、天気の良い日は、夕食も早々に切り上げ、ホテル近くのオーロラ観測ポイントに足を運んだ。ところが気合を入れて見に行った日にはオーロラは現れず、早々に退散した日に限りオーロラが出現したとのこと。もっとも、オーロラが出た日、一部会員は、ホテルから少しだけオーロラを見ることができたようで、一応目的は達したことにした。
 また、中日には、各自スノーモービルを運転して、スキー場から20キロ程度離れた場所まで移動して、犬ぞりを体験した。ほぼ何のレクチャーもなしに、一人で犬ぞりに乗せられ、勢いよく発進していく犬ぞりに翻弄される会員達。最後は、吉澤幸次郎委員の犬ぞりがコースアウトして、戻ってこないというハプニングもあり、大いに盛り上がった。
 また、町の周りにクロスカントリーコースが設置されており、老若男女問わず多数のフィンランド人がクロスカントリーに興じていたことから、我々も有志でクロスカントリー(約15キロ)に初挑戦した。しかし、これが、技術が無いことも相俟って、予想以上にハード。折り返し地点の山奥で、挫折しそうになるのを皆で励ましあい、命からがらゴールした。翌日以降、参加者全員が筋肉痛に苛まれたのは言うまでもない。
 今回はゲレンデスキー以外のアクティビティが非常に充実しており、スキーが得意でない人にも楽しめたのではないかと思う。ちなみに写真は、山頂からの夕方の絶景。ため息が出るほどの美しさで、これを見るだけでも参加する価値がある。興味のある方は幹事まで是非ご連絡下さい。
(会員 常磐 重雄)

私のホビー(51) バッハ教会カンタータの世界
会員 飯島 奈津子
 ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685−1750)は有名だが、バッハのカンタータをよく聴くという人は多くないだろう。バッハのカンタータ(器楽伴奏付の声楽組曲)は、多くは毎週の礼拝のために作曲されたもので、なんと200以上も現存する。詳しい人になると、BWV54、106、131、147といった番号だけで「ああ、あれね」となる(ちなみに、右記番号のカンタータは結構有名でオタク度は低い)。
 私は、出産までの10年以上、バッハの合唱曲を全曲演奏しようという、とてつもない目的で活動している室内合唱団ヨハン・セバスチャン・カンマー・コーア・ヨコハマで、約60曲のカンタータ演奏に参加した。入団するまでカンタータの存在も知らなかったが、魂を揺さぶられるような深遠な世界にすっかりはまった。団で歌い続けたくて横浜修習を希望し、横浜に就職したのかもしれない。団のドイツ演奏旅行にも過去2回参加し、うち1回は司法試験受験生の身分で、択一試験1週間前にドイツの教会で歌っていた(神のご加護か、その年に合格)。また、出産予定日の前月にも浜離宮朝日ホールの演奏会に出て、舞台上で産気づいたら聖路加病院に運ぼうと言われた。
 私のパートはアルト(女声の低声部)だが、バッハのアルトは、様々な役割を担わされており、たまらなく面白い。天才なら感性だけで歌えても、凡才は、それなりに頭を使い、自分のパートの、全体における位置づけを把握し、作曲家の意図が最大限実現するよう意識して演奏する必要がある。アンサンブルの中で、バッハのねらいを知っていく過程はエキサイティングで、バッハがいかにチャレンジングな音楽家であったか分かる。
 しかし、音楽は、頭での分析だけでないのはもちろんである。あまりの音楽の美しさに胸にぐっとくるような感動の瞬間を知ってしまうと、もう止められない!と思う。今は、育児上の制約から、残念ながら団員ではなく賛助会員の身だが、虎視眈々と復帰の機会を窺うのであった。

横浜法曹テニスクラブ 会長杯・副会長杯争奪 トーナメント大会
 3月28日、金沢区の杉田テニスコートにて、会員及び家族会員が参加する「横浜法曹テニスクラブ会長杯・副会長杯争奪トーナメント大会」が開催された。この大会は、実力に応じて2つのクラスに分け(中・上級者のAクラスと初・中級者のBクラス)、ダブルスでのトーナメント形式でそれぞれのクラスの優勝ペアを決めるものである。
 ペア及び対戦相手の組み合わせは幹事会に一任されており、会場に到着してはじめてペア相手が誰か分かるという楽しさや、これまで組んだことのない者とペアが組めることから交流が広がるという点は本大会をさらに楽しいものとしている。
 また、初戦は実力が伯仲するペア同士の対戦が組まれることから、どの試合も競り合いとなり、白熱した試合が行われた。
 当日は晴天に恵まれ、参加者は汗を流しながら真剣にボールを追いかけ、その結果Aクラスは、優勝候補と目されていた大川宏之会員と松平幹生会員のペアが、Bクラスは、榎本勝則会員と茆原うららさんのペアが優勝し、それぞれ栄えある会長杯・副会長杯を手にした。
 優勝者には各自に小型の優勝杯も手渡され、Aクラス優勝者の大川宏之会員は、「家宝として、トイレに(?)大事に飾ります。」と言っていた。Bクラス優勝者の榎本勝則会員は、本大会参加者の中では最年長者でありながら、年齢差を技術で補い見事優勝杯を勝ち取り、健在ぶりを示した。
 筆者もBクラス決勝戦で榎本勝則会員・茆原うららさんペアと対戦したが、同ペアの息の合ったプレイに完敗し、体力だけでは勝てないテニスの奥深さをあらためて思い知らされた次第である。
 今後も同クラブでは毎年優勝杯を巡り熱い戦いが繰り広げられることとなる。
(会員 佐藤 武晴)

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編集後記
 バッハの音楽は数学のように美しいのですが,数学の定理(音楽理論)からはどうしても導き得ない謎の跳躍のような瞬間があって,そのスリルといったらありません。逆に分かりやすさを絵に描いたような音楽がサザンの魅力。誰でも作れそうで作れないのが桑田佳祐の天才です。音楽は素晴らしいですね。
デスク 岩田 武司  1面担当 久保 義人
久保田 辰
 2面担当 池本 康次
     3面担当 城田 孝子  4面担当 大関 亮子

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