横浜弁護士会新聞

2009年5月号  −2− 目次

全身未満半身以上!? 日弁連副会長退任挨拶
会員 木村 良二
 会員諸先生の熱い支持をいただいて、2008年4月に就任してから、あっという間の1年間であった。ご支援に感謝しつつ振り返ってみたい。
 職務の遂行にあたり特に意識したのは2点ある。(1)横浜弁護士会・十県会と日弁連の架け橋となろう(2)担当委員会と日弁連執行部との円滑な連携を図ろうという点である。
 (1)については、この年度には、十県会の50周年記念行事、関弁連定期大会、日弁連野球全国大会、第2回関弁連地区別懇談会と横浜開催が目白押しであり、大変機会に恵まれた。また、横浜の存在感を高めたいという思いから、何人かの会員を推薦して日弁連の嘱託や重要なプロジェクトチームに参加してもらい、好評であった。この数年のうちには横浜から日弁連次長を、さらに10年くらい後には最高裁判事を出したいと夢はふくらむ。
 (2)については、委員会のモチベーションを高め、そのエネルギーを最大限に引き出すことを目標に、黒子役、応援団に徹しようと考えた。特に専門外の消費者問題など、執行部の了解・承認を速やかに取り付けて協力・支援体制を固めることに専念した。一定の成果は上げられたのではないかと自負している。
 堅い話ばかりで恐縮だが、我々の仕事は、どうしても理屈にこだわるものである。しかし、最後にものを言うのはやはり人間関係に尽きると思う。誠心誠意取り組めば自ずと道は開かれるはずである。私の場合、担当委員会の主なメンバーや事務局との人間関係ではとても恵まれた。また、傑物の会長はもとより、12人の副会長仲間に巡り会えたことは私の大きな宝となった。このような仕事をさせていただき、会員諸先生には感謝してもしきれない思いで一杯である。
 ところで、昨年3月の日弁連代議員会における就任受諾挨拶の中で、私は、全身全霊を捧げるという訳にはいかないが半身くらいは捧げたいと述べた。横浜選出の副会長は常勤でしょ、と言われることへの反発もあったが本音でもあった。今、手帳を見ると、この1年間のウイークデイの中で日弁連に全く出なかった日は合計41日、8月に7日分出なかったので他の月の平均は3日程度となる。逆に、私が出席すべきシンポや大会などが土曜日に開かれたのは1年間で26回あり(移動日を含む)、また、弁連大会で10泊したほか、連日の会議や朝7時台の朝食会などのため、私の宿泊日数は延べ53泊であった。
 さて、私は、持てる力の何割くらいを捧げたと評価されるのであろうか。

常議員会 正・副議長就任挨拶
素面での挨拶に挑戦
議長 高柳 馨
 前年度の星野秀紀議長の後を受けまして、本年度の常議員会議長に選任されました。修習期は36期で、川崎支部に所属しております。
 当会の会員は、4月1日現在で1031名、そのうち、支部会員は267名になります。他方、常議員は35名、会員約30名に1人の割合になっております。4支部からは常議員が選任されておりますが、会員の修習期は期前から新61期にわたっており、常議員が出ていない修習期が半数近くあります。常議員会の重要性に鑑みるとその定数や選出方法の見直しが必要な時期にきているのかもしれません。
 いずれにしても今期の常議員も各期や各支部の代表の先生方です。活発で充分な議論をしていただけるように、議長として配慮していきたいと思っております。特に初めて常議員になられた先生や会務を良くご存じない若手の先生もおられますので、理事者には、議案について必要にして充分な資料の準備や議案の内容のわかりやすい説明をお願いしていきたいと思います。
 深刻化する経済不況の中、弁護士数はハイペースで増加の一途をたどり、弁護士の仕事のあり方が大きく変わらざるを得ない時代を迎えております。また、裁判員裁判の開始、被疑者国選の大幅拡大、公設事務所の開設、新人弁護士の就職問題など、今年も弁護士会として対処を迫られる問題が目白押しの状況です。常議員会がこれらの問題に対して適切妥当な結論を出すことができるように微力を尽くしていきたいと思います。
 常議員会議長は諸会合で乾杯の挨拶をするという慣例があります。飲んだ後での挨拶はともかく、飲まないうちの挨拶は苦手ですので、雄弁な星野前議長と異なり、簡略な内容にさせていただこうと思います。そのかわり(節度のある)お酒のお付き合いはさせていただきます。
 どうぞ1年間よろしくお願い致します。
規則の熟読に精進
副議長 船橋 俊司
 私が常議員を務めるのは、今回で4期目です。1期目は大谷喜與士会長、2期目は横溝正子会長、3期目は一昨年の山本一行会長の時でした。4期も務められることは有難い事で、同期が50名以上もいる昨今では、一生のうちに1度も常議員にならない会員が大半になることでしょう(常議員定数35名、原則は期につき1名を選出)。そのうち選挙にでもなれば別ですが。
 ところで当時の各々の執行部と議長については、かすかに記憶が残りますが、当時の副議長が誰であったか、あるいはその仕事振りについては、実は、ほとんど記憶にありません。これ即ち、副議長とはじっと議長の脇を固め己を排除して円滑な議事進行に努めるのが本分、とのことでしょう。
 ともあれ、私が常議員の時は荒れなかったジンクスに期待しております。
 さて、副議長の仕事はと常議員会に関する会規を探してみたところ、規則に見当たらず、横浜弁護士会会則の第2節、第63条から第74条までに規定されていました。
 「副議長の職務は、議長を補佐し、議長の欠けたとき、又は差し支えあるときは、これを代理し、その職務を行う。」(第67条)とあります。
 また第71条2項では「会長及び副会長は、常議員会に出席して、意見を述べることができる。」と規定されています・・・・・・。
 私としては、少しの間、会則、規則の熟読に精進しようと思っております。
 皆様もお暇な時に横浜弁護士会法規集を御覧下さい。

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