昨年12月2日、毎年恒例の横浜市市民法律講座の最終回が終わった。今回の特色は受講申込者が昨年比23%増となったことである。実はここ数年、受講申込者数の減少が問題となっていた。横浜市からの補助金が削減され当会の費用負担が増加したこととも相俟って、法律相談センター運営委員会では、講座の廃止も検討すべきとの意見すら飛び出す状況にあった。 |
市民法律講座の起源は昭和47年に遡る。その年は、「5階建白亜の弁護士会館が完成した翌年であり、裁判所の一隅から独立した直後であった」(当会中山秀行会員、昭和58年12月号自由と正義57頁)。伝統ある市民法律講座の灯を簡単に消すことはできない。講師の先生に貴重な時間を割いて登壇をお願いする以上、1人でも多くの受講者に来ていただきたい。 |
こうした思いから、今年度は、講座のテーマや講座のタイトル設定に例年以上に気を使うとともに、広報の充実を試み、さらにハガキによる申し込みに限定されていた申込方法を横浜市のホームページから申し込むことも可能とするなどの工夫をした。 |
受講者のアンケート結果の集計が未了なので推測の域を出ないが、こうした努力と工夫が受講申込者増に繋がったと思われる。市民法律講座運営部会としては、これを弾みとして、来年度の運営に向けて、さらなる工夫と努力をしていく所存である。 |
(会員 小倉 孝之) |