横浜弁護士会新聞

2008年9月号  −4− 目次

スペインは美味しい! キャンバスアバウトスペイン旅行記(その2)
 日本の約1・3倍の広さの国土を持つスペインでは、カスティーリャ地方、バスク地方、バレンシア地方など、その地方独特の美味しい料理が存する(らしい)。それはさておき、「スペイン美術の旅」レポート第二弾は、前回の栗田誠之会員のレポートでも触れられていた「バル」について報告したい。
 「バル」は、英語の「BAR」に由来するが、単なる酒場を意味しない。バルでは、朝はビジネスマンが朝食を取り、昼は近所の人がランチを食べ、夕方は若者たちがテレビのサッカー試合に釘付けとなり、夜はみんなの酒場となる。スペインならどんな小さな街にもあり、スペイン人の生活に欠かせない存在となっている。
 営業時間中、バルのドアは開放されている。冬だと寒いのではないかと思うのだが、夏に行っただけなので冬のことは分からない。
 さあ、バルに入ってみよう。まずは、優しく「オラー(こんにちはー)」と挨拶をする。すると、店の親父さんも、「オラ」と返してくれる。これでもうあなたは常連の一人である(と信じたい)。
 カウンターに寄り掛かって、まず、「ウナ セルベッサ ポルファボール(ビールを下さい)」と言おう。これで大抵生ビールが出てくるのだが、時たま、親父さんから、「カーニャ?」と尋ねられることもある。が、決して慌ててはいけない。セルベッサ(ビール)には瓶ビールもあるわけで、「生ビールか?」と確認されているのである。そう、確かに生ビールが欲しいのだけれど、「シ(はい)」と答えてしまうと、生ビールは小さなコップ(カーニャ)で出てきてしまう可能性がある。かなり寂しい。ここはやはり、「ノ トゥーボ(いいえ、大きめのグラスで)」と返事をして、たっぷり出してもらいたいと切に思う。
 さて、次にタパス(おつまみ)である。カウンターの上にはガラスケースがあって、その中に様々なタパスが入っている。美味しそうなものを指さして、「エスタ ポルファボール(これ下さい)」と言うと、適当な量を皿に取って出してくれる。しかし、ガラスケースのないバルも少なくない。そういうバルでは、黒板にお勧めのタパスが書いてあるのだが、達筆なので読めない。自筆証書遺言のようである。仮に読めても意味が分からないから、遺言よりたちが悪い。こういうときは、「ハモン・セラーノ(生ハム)」とか、「トルティーリャ(スペインオムレツ)」とか知っているタパスの名前を告げる。
 うーん、美味い。日本で食べたことのある生ハムは一体何だったのか。このコクと旨み。とろけるようだ。オムレツもビールに合う。やめられまへんなあ。そんなこんなで、スペインの夜は更けていく。スペインに行ったら、是非バルで過ごしてもらいたい。
 書きたいことは山ほどあるが、既に字数が尽きた。最後に、文中のスペイン語は、調べたわけではないから、正しいかどうか責任が持てないことを付言して、このレポートを終えたい。
(会員 中村 俊規)

楽しくも熱い北海道 法曹ゴルフ夏合宿
 7月18日、19日に北海道にて恒例の夏合宿が行われた。この2日間では、過去1年間の月例会優勝者で争われる取り切り戦、7月の月例会、そして昨年の夏合宿以来好評のチーム対抗戦(期別にベテランから3人ずつでチームを結成し、今年は5チームでの対抗戦となった)を行った。
 初日は苫小牧カントリー倶楽部ブルックスコース。この日は過去1年の月例会での優勝を見送りハンディを温存してきた会員が上位を独占し、取り切り戦参加者がプレッシャーで潰れていくのを横目に大活躍。結果は横浜地裁勤務経験もある元裁判官の田中治会員がグロス83ネット65と見事初日トップ賞。取り切り戦は、実力者井上雅彦会員がグロス78ネット72という驚異的なスコアで、取り切り戦連覇を狙う三谷淳会員に2打差を付けた。チーム戦は三谷・井上・常磐重雄会員チームが1歩リードであった。
 初日夜のカニ尽くし宴会を終えて迎えた2日目は、2週間後にプロトーナメントを控えた名門小樽カントリー倶楽部。フェアウェイ、グリーン共にコンディションは最高であったが、伸びた芝にボールが潜り容易に脱出できないラフの難易度も最高であった。この日は上位者による白熱した勝負が展開され、同組内で言葉を交わさず張りつめた空気でラウンドした組もあった。
 結果、取り切り戦は、井上会員が追いすがる三谷会員を僅か1打差で押さえ、トータルグロス159ネット147で念願の初勝利を納めた。井上会員はベスグロ獲得、月例会でも3位であった。
 月例会の優勝は2日目も好調を維持した田中会員がトータルグロス168ネット132で見事に獲得。一歩及ばず2位は惜敗続きの尾立会員であった。
 2日間の平均ネットで争われ上位2チームが同スコアの接戦となったチーム対抗戦は、同スコアは年長者が上位という法曹ゴルフルールに従い、最ベテラン会員で構成した西村好順会員・田中会員・北田幸三会員チームが勝利。商品の東京ディズニーリゾートペアパスポートを獲得し、絶好の家族土産を得られず悔やむ若手会員を横目に誰を誘うか思案を巡らせていた。
 なお、取り切り戦参加資格有りの筆者と左部明宏会員は幹事業務に専念して大人のゴルフを展開。同じく取り切り戦参加資格を持って参加しつつも、幹事の苦労を察してお付き合いの石黒康仁会員も含め、3人で下位独占であった。
 合宿最後は、千歳空港にて参加者全員揃ってベテラン会員奢りのラーメン大会で盛り上がり、ベテラン若手入り交じって楽しくも熱い雰囲気のまま今年の夏合宿を終えた。法曹ゴルフに興味をお持ちの会員の皆様、是非ご入会を!
(会員 吉澤 幸次郎)

関越大会準優勝 そして全国へ
 マリナーズの夏はアツい。8月2日に恒例の関越野球大会が開催されたが、昨年東京と決勝引分けで優勝を分け合ったマリナーズは、今年こそ単独優勝を!との誓いのもと群馬県伊香保に乗り込んだ。
 関越野球大会は今年で30周年を迎え記念式典が行われ、マリナーズからは稲木オーナーがその功績が讃えられ、表彰された。
 マリナーズは2回戦からの登場で、群馬を破って勝ち上がってきた埼玉と対戦した。先発の畑中は持ち前の緩急を生かした投球で埼玉の強力打線を2安打完封。打線も井澤の三塁打による先制点を皮切りに隙なく得点を積み重ね、7対0で勝利し、いざ決勝へ。
 決勝は、新潟を破って勝ち上がってきた東京。昨年と同じ顔合わせで因縁の対決である。東京はエースをこの試合にぶつけ必勝を図ってきたが、マリナーズはこのエースを打つために一丸となって猛練習に取り組んできた。しかし、試合では、武藤の大地を切り裂く豪打、安達信の正確な犠打などでチャンスを作るもあと一本が出なかった。結局、マリナーズは6対0で敗れ、準優勝に終わった。
 もっとも、マリナーズの最終目標は東京を倒しての全国制覇である。この敗戦を糧にこれまで以上に泥まみれになって練習に励み、まさに、全国大会での捲土重来を期する。その全国大会は、11月9日、10日(11日は予備日)に横浜(保土ヶ谷球場)で開催される。ぜひマリナーズの雄姿を見に保土ヶ谷球場までご来場を!
 マリナーズは秋もアツい。
(会員 井町 順一)

編集後記
 地球温暖化のせいか、暑さが年々厳しくなっている気がします。私の体感では熱帯のマレーシアよりも暑く感じました。でも今年に限っては、盛り上がった北京オリンピックのせいかも。
デスク 二川 裕之  1面担当 北島 美樹  2面担当
大和田 治樹
     3面担当 安富 真人  4面担当
大河内 万紀子

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