横浜弁護士会新聞

2007年9月号  −4− 目次

理事者室だより(5)
副会長 藤田 敏宏

理事者の日々と自治体訪問

 副会長に就任して4か月が過ぎました。月曜日が理事者会で、多くの議題を検討し決定処理しています。論客揃いで圧倒され気味です。かつて長距離ランナーの私は、これからペースアップしていきたいと思っています。
 木曜日が日直で、受・発信書類の配点・決裁に追われています。時には市民窓口相談で苦情者と面談します。担当者・相談者は、立場に互換性がないのですから、例えば「聞いている」「教えている」などと、自分を強調せず、相手を思い遣ることが肝要だと再認識させられました。
 火・木・金曜日は、委員会や日弁連(就職問題、法律援助事業等)の会議に出席したり、その他様々な行事・会合・懇親会に参加しています。これらの会務をこなせているのは事務職員のバックアップがあればこそと言えます。
 当会のアピールと弁護士業務の拡大のために、20以上の自治体を訪問しました。法律相談コーナーの設置や紛争解決センターの利用促進を要請し、また、自治体の多重債務者対策の体制づくりへの協力や私債権回収への連携を申し入れました。更に、法律援助事業への補助金交付の要請を行いました。
 8月9日・10日は、理事者が七沢温泉「福元館」に合宿して、夜に公益活動ポイント制、神奈川司法11の決意の勉強会をし、昼に県北西部の3市6町1村を集中的に巡り好い反応を得ることができました。会談することの必要性を痛感しました。なお、3町では副会長が無料法律相談を実施しました。
 自治体訪問は、ドライブ好きの私にとって、山道あり・S字カーブありの全行程350キロの日々解放の旅となりました。

法曹ゴルフ夏合宿 三谷淳会員 三冠獲得 月例会・取り切り戦 チーム戦全てを制覇
 7月13日、14日に北海道にて恒例の夏合宿が行われた。今年の夏合宿は、月例会、過去1年間の月例会優勝者で争われる取り切り戦に加え、チーム対抗戦が行われた。
 初日は札幌ゴルフ倶楽部輪厚コース。毎年ANAオープンが開催される北海道屈指の名門コースである。ここで庄司道弘会員がグロス91ネット69で飛び出す。武内大佳会員もグロス94ネット74と追いすがる。取り切り戦は三谷淳会員がグロス100ネット74でトップを走るが、筆者がグロス87ネット76で追走する。特筆すべきは初日の吉川晋平会員の活躍である。久しぶりの参加でゲスト扱いであるが、ダントツのグロス82で回ってきた。
 2日目は隨縁カントリークラブ恵庭コース。要所に池やバンカーが配された戦略的なコースである。ここで爆発したのが井上雅彦会員。ゴルフ同好会のエースが、前日はグロス94ネット83とふがいない成績。一念発起した井上会員はこの日グロス81ネット70の見事なスコアをたたき出す。しかし、三谷会員がこの日も安定したゴルフを展開し、グロス93ネット67という好スコアで上がり、トータルでグロス193ネット141となり、初日トップの庄司会員を抜いて月例会で優勝、取り切り戦でも2位の筆者に15打差をつける大差で、木村良二前会長提供のトロフィを獲得した。
 ベストグロス賞は大接戦。初日82を出した吉川会員が2日目94と伸び悩みトータル176。2日目81と爆発した井上会員がトータル175と1打差で逆転した。井上会員は最終ホールをバーディーとし、最後のパットで逆転してベストグロス賞をもぎ取った。
 1チーム4名のネット総計で争われたチーム戦は、三谷、木村、武内、吉川各会員のチームが、初日全員がネット70台で回る好調さで他のチームを突き放し、そのまま逃げ切った。
 随所に名勝負の見られた楽しい夏合宿であったが、今年はまさに三谷会員のための夏合宿となった。新人が取り切り戦に優勝したのはおそらく初めてであろう。法曹ゴルフの将来を担う逸材であると期待されている。
(会員 左部 明宏)

新人弁護士奮闘記
8か月で独立
58期 会員 高橋 慶
 私の修習の期は58期で、厳密には新人弁護士ではないが、川崎支部管内で既に独立して事務所を構えているという立場であるので、今後の弁護士大増員時代を前に新人弁護士の参考になればと思い筆を執らせていただく。
 私は平成17年10月、川崎の多摩川法律事務所に勤務弁護士として入所した。しかしながら、所長弁護士である増田尚先生は、「弁護士は一人で責任をもって事件処理してなんぼだから、早く独立しなさい」という方針であり、実際、平成18年6月に「高橋慶法律事務所」を設立することとなった。もちろん経営等に関する不安もあったが、独立後は増田先生を始めとする川崎支部管内の諸先生方の手助けもあって、幸い事務所は潰れずに存続している。独立して早くも1年が経ってしまったのかと思うと感慨深いものがある。
 仕事の内容であるが、当初は債務整理系の仕事が多かったが(いわゆる過払い案件が増えていたのは幸運であった)、現在は債務整理系に加えて、一般民事・家事(離婚が多い)の事件に、交通事故(保険会社側)、裁判所選任事件(後見人・財産管理人・破産管財人)とバラエティーに富んだ仕事内容となっている。1年目に比べると刑事事件は減ったが、それでも国選や当番は定期的にこなしている。どのような事件でも初めて扱う分野はわからないことだらけで辛い。逆に言うと、手間のかかる事件でも、一度でもやったことがあればそれほどストレスにはならない。今は経験値が少ないのだから大変なのは当たり前と自分に言い聞かせて頑張っている次第である。
 なお、私事ではあるが、本年2月に入籍し、4月からは妻も事務員として働いている。家族を得た以上、身体に気を付けて、これまで以上に精進したい。

いろいろな相談にお応えします。
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編集後記
 今号は,知らないうちにデスクに昇格してしまった私の初仕事でしたが,有能な記者のおかけで,滞りなく紙面を完成させることができました。
 そして,夏休み期間中には,5歳の子供と一緒に「ポケモンスタンプラリー」で首都圏JR95駅を制覇するという荒行も達成したので,これらの充実感をもって,今後も頑張ります。
デスク 二川 裕之  1面担当 大河内万紀子  2面担当 北島 美樹
     3面担当 大和田 治樹  4面担当 安富 真人

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