将棋同好会では、5月19日に当会会館で、プロ棋士の島朗8段、女流プロ棋士の山田久美3段、船戸陽子2段、北尾まどか初段を招いて指導対局会を行った。 |
参加した会員は、東弁の鈴木康司会員を含めて8名。島8段の指導会は今年で11回目。島8段は初代竜王のタイトルホルダーでありA級在位通算9期の日本のトッププロの1人であり、最近2年は日本将棋連盟理事の要職に就いていた。 |
参加者はトッププロから何とか勝利をとの思いで挑戦し、松延成雄会員と筆者が角落で勝つことができた。筆者は、例によって前日の深酒がたたり(前日は川崎支部修習)、体調が今ひとつ、先に6七にと金を作られて苦戦に陥ったが、9筋から強襲して飛車交換し、打ち込んだ飛車で1一の香を取り切り(女流とのテレビ対局ではこれを取らずに負けた苦い思い出がある)、9三に角も成りこんで、中段に構えた島玉を挟撃、角落で初めて島8段に勝利した。勝負はわからないものである。 |
女流との対局では、船戸2段には田中誠会員、松下雄一郎会員が飛車落で勝利、新婚の北尾初段には田子璋会員が角落で、東弁の鈴木会員、松下雄一郎会員が飛車落で勝利した。 |
司法研修所教官に就任した大木孝会員は、研修所の準備等に忙殺され、大木システム(大木会員開発の角落必勝戦法)が不発、今回はもう一つ届かなかった。また、研究熱心で最近アマ6段の免状を取得した齋藤尚之会員も、今回は誤算がありもう一歩のところで届かなかった。 |
指導対局会は5時半過ぎまで熱心に続き、終了後は、中華街で、プロ棋士にも全員参加してもらって、女流棋士会の独立問題などの話題で大いに盛り上がった。 |
(会員 高柳 馨) |