横浜弁護士会新聞

2007年11月号  −4− 目次

新入会員歓迎会 未来に向かってがんばろう!!
 9月10日華正楼本店にて恒例の新入会員歓迎会が行われた。対象となる新入会員は、司法研修所旧60期の修了者及び昨年10月20日から本年9月9日までの間に当会に入会された会員合計77名(旧60期生は50名)であり、そのうち59名が歓迎会に出席した。その他新入会員を迎え入れる事務所のメンバーなどの当会会員が約80人参加し、これまでにないほど大規模な歓迎会となった。
 山本会長の開会挨拶は、人数増加に伴う質の低下を懸念するというお祝いムードを吹き飛ばす辛口なものであったが、その後の松浦常議員会議長の乾杯挨拶は、新人を新しい司法制度の担い手と位置づけ、彼らにエールを送る内容となった。
 その後、新入会員全員から一言ずつ挨拶がなされた。皆それぞれの抱負を熱く語っていたが、研修所を終了していきなり独立する会員も何人かおり、彼らがやや自嘲的に「無所属新人です。」と言う姿はとりわけ印象に残った。
 終盤には恒例の野球、サッカー、テニス、スキーの各部活動、囲碁、美術、写真、ゴルフの各同好会から、楽しい紹介がなされ、会場は大いに盛り上がった。

事務所探訪 No2 横浜ランドマーク法律事務所編 人間関係をスムーズに効率的に
 台風一過の9月7日夕刻、大桟橋を眼下に見下ろす地上38階の横浜ランドマークタワー法律事務所にお邪魔して、黒田和夫会員と公私共にそのパートナーである黒田陽子会員にお話を伺った。
 黒田和夫会員、黒田陽子会員、高田涼聖会員、小倉孝之会員らが中心となって平成14年4月に弁護士6名体制でスタートした同事務所は、この9月から弁護士9名での執務体制となっている。当会としては大規模な事務所であるが、弁護士全員が一つの執務室に机を並べている。誰が何をしているかを弁護士相互が把握できること、新人弁護士にとっては先輩弁護士達の仕事のやり方を見たり、議論を聞いたりしながら実務のノウハウを学ぶことができることを重視した執務体制とのことである。
 この弁護士執務室と事務局とは壁で仕切られ、相互に様子を視認できない構造になっている。そこで、通常の事務連絡等はネットワークを構成する事務所内のパソコン間でのメールが活用されている。このメールを受信したパソコン画面上にはそのメールが最優先に表示されるので、在席していれば直ちに応答できるという仕組みである。スケジュール管理についても、各自のパソコンの予定表と全体の予定表が連動して、事務所全体のスケジュールが一覧できるように工夫されている。
 弁護士が事務局に事務を指示する場合、弁護士は各自のパソコン内の指示書に必要事項を書き込んで印刷し、それを必要資料とともに回覧板のような板に挟んで事務局の所定の場所に置く。事務局では、手の空いた者から順次その板を受け取って事務を処理し、その事務を指示した弁護士のパソコン内の指示書に進行状況等を書き込んで報告する。従って、特定の事件ないし弁護士を担当する事務員は存在しないが、弁護士はいつでも当該事務の進行状況を確認できる。
 これらは一例であり、紙幅の関係上、今回紹介できなかった種々の工夫が随所になされている。このようにして、弁護士の人数が増えることにより等比的に増える人的関係(リレーション)をスムーズに効率的に処理するためにOA化を進めているとのことである。そして、そのアイデアを出したり、システムを構築したりするのは黒田和夫会員ご自身とのこと。鉄道模型を制作されるという機械好きな同会員の頭の中にはまだまだたくさんのアイデアが出番を待っているようである。

活用してますか?仕事に役立つ当会所蔵品
 まずは、刑事弁護関係から。平成8年7月10日付で刑事弁護センター運営委員会から刑事弁護の現場調査等に利用できる用品購入のお知らせが発信されている。購入されたものは(1)接写カメラ(2)現場記録写真用スケール(3)ウォーキングメジャー(4)ニュースコッチコーンの4種。証拠写真や赤青で色分けして記載された実況見分調書などのカラー写真を撮ったり<(1)>、現場写真に目盛りを写し込んだり<(2)>、曲線や長距離の測定したり<(3)>するのに便利なグッズであるが、刑事弁護以外での貸出にも応じている。貸出簿を見ると、購入当初は頻繁に利用されていたようだが、今年は(3)の利用が1件のみと少し寂しい貸出状況だ。
 次に、当会会館は、委員会等の会務以外でも会員が使用許可願を提出してこれを利用することができる。利用状況は多くても月に4、5回程度だそうで、「事件報告会」、「裁判報告会」等での利用が多いようだ。土曜、日曜でも利用できるが、1か月前から1週間前までに使用許可願を提出する必要があること、使用許可願が競合した場合は会務での使用が優先することに注意されたい。
 その他、4階会員控室にはゼンリン住宅地図(神奈川県)2001年4月版が配置されている。持ち出しは禁止されているがいつでもコピーして利用できる。また、地下の図書室の蔵書として、最高裁判例集をはじめとする各種判例集や各種法律雑誌があり、調べものには便利である。

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編集後記
 横弁新聞の編集後記を書かせて頂くのは初めてですが、少ない字数で気の利いたことを書くのはなかなか難しいです。
 ブログなどリアルタイムで発信するならまだしも、書いてから発行までに相当な時間がかかるのが問題です。今興味があることを書いても、発行されたときにはおそらく興味を失っているでしょう。発行後この欄を読んだ人から、この件で話しかけられても「そんなこと書いたっけ?」と失礼な返事をしてしまいそうです。
 そんなわけで、この文章にたどり着くまでに時間がかかったのですが、編集後記なんて読んでいる方はいるのでしょうか?
デスク 岩田 武司  1面担当 池本 康次久保田 辰  2面担当 大関 亮子
     3面担当 菊川 秀子    4面担当 久保 義人

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