横浜弁護士会新聞

2006年9月号  −4− 目次

新人弁護士奮闘記
1年目は休みなし
第57期 会員 竹中 一真
 親しくさせていただいているO先生からのご依頼とあって、二つ返事で本原稿執筆を承諾してしまった。しかし、奮闘、奮闘、奮闘…と考えてみるも特段「奮闘」した覚えがない。若しくは、日々奮闘しているので、咄嗟に「奮闘」した記憶が浮かばないのかもしれない。
 そういえば、弁護士登録をしたばかりの秋、刑事法廷デビュー戦で、ドアを開けて颯爽と弁護人席に向かうべく視線を前方へやると、受験時代の友人Wさん(現弁護士、横浜弁護士会所属)が司法修習生席に座っていたので、えらく動揺した。それで、Wさんに、「笑いを噛み殺したような笑顔」(少なくとも私にはそう見えた)をされたことはどうも「奮闘」ではないだろう。
 そういえば、続く冬、初めての離婚事件で、すべてお膳立てをして公正証書作成の予約を公証役場に入れておいた。ところが、予約前日になって、突然依頼者から「先生、やっぱり私たち、やり直すことにしました」などと連絡をもらったのも「奮闘」ではなさそうである。
 そういえば、弁護士登録をした1年目はほとんど休みをとらなかった(今でもそれほど変わりはないが)。これは、とりあえず「奮闘」と言えそうだ。駆け出しだからガンバルゾという思いもあった。また、とある知人に言わせれば、私の前世の1つは「修行僧」だったらしいので(?)、そういうふうに己を追い込むのが嫌いではないのかもしれない。
 とは言うものの、休みなく働いているうちに、整体を生業とする我が弟に、「これまでずっと兄貴の身体を診てきたけれど、今、史上最悪の状態」とまで言われてしまった。うむー、心が張っているから疲労に気づかなかったけれども、身体は正直なものらしい。若い気でいながら、いつか突然バタンキューと倒れてしまうのも嫌だ。たまには美味いものでも食べて、温泉にでも浸かってリフレッシュしなければ…。
 ということで、時折、少し贅沢をして美味いものを飲み食いしたり、仕事後に事務所近所の海に面した露天風呂に浸かりに行ったりするようになった。趣味も大事にしようという気にもなった。もともとが多趣味であるから、気分を盛り上げれば随分ワクワクしていられる。たとえば、思い切って買ったオーストリア、珠玉のスワロフスキー社製超高級双眼鏡EL8・5×42WBを片手に丹沢山系へ…とか、手が一杯あってかなりカッコイイ千手千眼観世音菩薩立像を…とか。
 「私のホビー」コーナーになってしまいそうなので詳細はやめておくが、そういうふうに、プライベートでもささやかな幸せを感じることが、良い仕事を続けていく秘訣なのだと思うこの頃である。

私が勧めるあの店この店
会員 齊藤佐知子
相模原編
 相模原市は、人口急増地域で、市民の平均年齢が40歳前後という若い街です。そのためにファミリーレストランやラーメン店、蕎麦屋等の庶民的な店が多くあります。ただ、相模原市は合併により面積が増えた上、駅が13もあって繁華街も点在しているために、その全てをご紹介することは難しいので、今回は皆さんが裁判所にお立ち寄りの際に、ふらっと行ける市役所周辺と相模原駅周辺に限ってご紹介致します。
 まず、相模原に多くあるのは、なんと言ってもラーメン店です。市役所からアイワールド通りには、半径200メートルくらいの間に、15店舗くらいがあります。16号線の警察署向かいの(1)町田家はいわゆる家系のラーメンです。市役所を橋本方向に行ったところにあるアイワールド周辺では、(2)村田家はこってり細麺のとんこつラーメンで深夜まで行列ができています。また、その向かいの(3)長浜(NAGAHAMA)らーめんも、味付けが濃い目のこってりとんこつラーメンです。こちらも大人気。また、夏はつけ麺が人気の(4)大勝軒もお奨めです。次に、うどん・蕎麦ですが、私の事務所の下にある(5)大鳥屋は、自家製手打ちそばが人気で、天麩羅などもあり、夜は気の利いた居酒屋になります。また、(6)鷲平は創作料理も出す隠れ家のような場所にある密かな名店です。(7)大善は、セット料理も充実でまんぷくになります。ちょっとお洒落なお店としては、県北地域で夜景が一番綺麗との評判の(8)ノーチェは、無国籍料理でワインも沢山あります。また、アジア料理では、JAZZに包まれて東南アジアの料理が堪能できる(9)ぎんの月は、落ち着いた雰囲気でとても好きです。タイ料理専門ではカレーがお奨めの(10)エバンが人気です。
 その他、中華なら辛目の(11)四川彩館。天ぷら刺身なら、(12)みうら。イタリアンならこじんまりとした(13)CIAO(チャオ)が美味しいです。
相模原地図

熱き「取り切り戦」 法曹ゴルフ夏合宿
 横浜法曹ゴルフ会恒例の北海道夏合宿が、7月14日に恵庭カントリークラブ、15日に廣済堂札幌カントリークラブで、16名の会員が参加して行われた。
 夏合宿では、1年間の月例会の優勝者により横浜弁護士会会長杯が掛かる「取り切り戦」も行われる。本年度の取り切り戦有資格者は、永井、尾立孝司、北田幸三、井上雅彦、沢藤達夫、會田努、蓮沼次郎、石井誠各会員の8名であった。
 初日終了時では沢藤会員がN75、北田会員がN76、會田会員がN78で回り、N83に終わった尾立会員以下を引き離し、取り切り戦は事実上3名に絞られた。
 2日目は、このまま沢藤会員が逃げ切ると思いきや、會田会員がベテランの実力を発揮してN73の好スコアで回って逆転し、見事に本年度の取り切り戦を制した。
 一方、16名全員による月例戦は、初日N73、2日目N69の澤田久代会員が優勝し、早々と来年度の取り切り戦資格を得た。2日合計のベスグロは初日G92、2日目G76の井上会員が獲得した。
 これらの戦いとは別に、永井・井上両会員による新旧実力者対決が2日目に余興で番外勝負として行われ、全員の関心を集めた。結果は、東大ゴルフ部出身の井上会員が、大きく崩れた初日とは別人のように普段どおりの安定したショットを見せて永井会員に勝利したが、一同大いに盛り上がった争いであった。
(会員 石井 誠)

編集後記
 オフィス街の昼の様子を見ると、ノーネクタイはすっかり定着したように見えます。一方、各裁判所の室温は、高めの設定で統一されつつあるようですが、先日、かなり冷えている簡裁がありました。「いいですね。冷えてますね」と言うと、「ほかは暑いですか。ではご内密に」ということでしたが、汗を流して歩いて来た身にはとても嬉しく、思わず深呼吸をしていました。
デスク 滝口 秀夫   1面担当 佐賀 悦子   2面担当 安富 真人
      3面担当 上山 智之   4面担当 大河内万紀子
              北島 美樹

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