7月19日、開港記念会館において、当会主催のシンポジウム「金利問題と神奈川の貧困」が開催された。実行委員の茆原洋子会員に当日の様子を聞いた。 |
当日の参加者について |
正式に受付をした方だけでも216名の参加を得て、実り多いものとなりました。2名の国会議員(阿部知子議員、大門実紀史議員)の参加および発言のほか、4名の国会議員(江田憲司議員、岩国哲人議員、鈴木恒夫議員、千葉景子議員)のメッセージと1名の国会議員(坂井学議員)の祝電が寄せられ、11名の県議会議員、市議会議員の参加がありました。 |
どのような内容でしたか |
当会会長挨拶の後、当会人権賞受賞者である福光洋一氏から報告がありました。同氏は、横須賀市内で月50件にのぼる無料の相談活動を続けてこられた経験をふまえて、真面目な人々がいかに苦しい思いをしているのか、高金利被害の悲惨さについて、今の政治に対する怒りをもって熱く語られました。 |
次に城田孝子会員が利息制限の法制と最高裁判例等の解説を行い、続いて、宇都宮健児弁護士(日弁連金利引下げ実現本部長代行)より基調講演がありました。その中で、国会議員に対して、金利引き下げに例外を設けるべきではないことを理解してもらうための説得活動と署名活動が山場を迎えているという報告がありました。 |
神奈川県の状況についてどのような報告がありましたか |
松岡均司法書士から、県と県内各市の意見書について、採択状況が報告されました。利息制限法をも引き下げるべしとの意見が満場一致で採択された県の意見書が読み上げられました。 |
最後に当会から、高金利がもたらす問題点について、県内の現状が報告されました。 |
神奈川県では公営住宅の家賃滞納率が全国の1・7倍に及ぶこと,多重債務に陥って過払金が発生するころに税金や健康保険料の滞納が始まることの報告がありました。金利を下げるならば、税等の滞納が解消し、消費が増えて地域に還元されるのです。 |
県内では独自の取り組みとして,野宿生活者の見回り活動がボランティアにより行われています。野宿生活者支援施設「ハーバー宮前」の運営について紹介がありました。会場では、元野宿生活者の方4名が立ち上がり、多重債務の結果陥った野宿生活の苦しみを語ってくれました。その勇気と立ち直りの意気込みに会場から感動の拍手がわき上がりました。
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