横浜弁護士会新聞

2006年7月号  −4− 目次

支部便り
横須賀支部 駒田 英隆会員
3名もの新規登録会員
 当横須賀支部は、現在(平成18年5月25日)、正会員31名、準会員(前に横須賀支部の会員だったり、横須賀に居住しているなど当支部に縁があってご本人が希望して登録している会員)6名を擁しており、さらに、本年10月には3名の新規登録会員の加入も予定されている。
 これまで、当支部に新規登録会員が加入することは、数年に1人という割合であったので、本年10月に3名もの新規登録会員が加入することは非常に珍しいことである。
 私は、横須賀に同期の新規登録会員がいなかったので、同期が3名もいる本年の新規登録会員は、羨ましい限りである。
 是非、本年の新規登録会員には、3人で横須賀支部の中核を担う人材になって頂こうと、今から手ぐすねを引いて待っているところである。
一見の価値有り
 ところで、話は変わるが、横須賀支部の裁判所は、最近改修工事を終え、生まれ変わった。特に、書記官室が、従前より開放的な作りになったこと(特に書記官室から見える東京湾は、一見の価値ありである)、調停室が増設され調停期日が入りやすくなったことは、開かれた裁判所というイメージを与えるようになった。
 しかし、建替工事が望まれていたのに、結局改修工事にとどまったこと、裁判所がアクセスの悪い高台の上に建てられたままであること、裁判所内にエレベーターが設置されなかったことは、非常に残念である。
 次回の工事の際には、是非、裁判所には、高台から町中に降りてきて、エレベーターを設置して頂きたいものである。
一茶の価値有り
 それまでは、会員の皆様方も厳しい坂を上って裁判所に通うことになるが、登り切ったところにある弁護士会控室の美味しいお茶を楽しみに頑張って頂きたい。当支部のお茶は一茶(?)の価値ありである。

平成18年度 横浜弁護士会春季囲碁大会
 恒例の平成18年度春季囲碁大会が、5月27日、当会会館で開催された。
 今回の大会は、初参戦の小山昌人会員及び私を迎え入れ、総勢12人が常議員会議長杯争奪戦に参加した。さらに、弁護士会事務局より永井千穂さん、植田明華さん、木部久美子さんの特別参加を得て、盤上で熱戦が繰り広げられた。
 強豪鈴木質会員が置碁のハンデに苦しみ勝ち星が伸びない中、木村和夫会員、谷正昭会員が着実に勝ち星を重ね、いずれも3勝1敗となった。規定により、直接対決を制した木村会員が優勝者として見事に常議員会議長杯を獲得した。続いて、谷会員が準優勝となり、置碁で得たハンデをフル活用して同じく3勝1敗となった私が3位という結果であった。本囲碁大会が採用している置碁ルールによれば、実力が違う者どうしの対決でも、面白さを損なうことなく囲碁を楽しめる。本大会当日の天候はあいにくの雨であったが、天候にかかわりなく楽しむことができるのも囲碁の特長である。次回大会では初心者、実力者を問わずさらに多数の参加を期待したい。
 基行会員)

新人弁護士奮闘記
皆さんはどのように?
56期 石川 芳彦会員
 冒頭からお金の話で恐縮であるが、皆さんはどのようにして弁護士報酬を定め、あるいはこれを徴収していらっしゃるのであろうか。
 今回、「新人弁護士奮闘記」の原稿を執筆させていただくにあたり、広報委員会のご担当の先生からのご助言もあり、「私の失敗談」を書くべく考えあぐねたところ、どうにもネタになるような失敗談が思い浮かばない。いや、これは決して失敗が全くないという意味ではなく、その逆で、主観的にはどの事件の処理でも程度の差はあれ少なからずミスをしており、どれを取り上げればよいのかわからないのである。そこで、「事件処理」という視点から離れて考えてみたときにふと思いついたのが冒頭の弁護士報酬の件である。
 私も弁護士登録をしてから早いものでもう3年目となり、それなりに個人事件も抱えるようになったが、個人事件を受任する際には、自身で弁護士報酬を定めなければならない。所属事務所の報酬規程が旧日弁連・横浜弁護士会報酬規程と同一内容であることもあり、一応はこれに従って弁護士報酬を定めるが、ときにそれでは高額にすぎるように感じることもある。とりわけ、市民事件だと依頼者の経済的利益がそれほどでもないケースも結構多く、また依頼者の経済的事情に余裕がない場合もある。それに、被告・相手方側事件だと、規定どおりの弁護士報酬を依頼者にお支払いいただくのにどことなく申し訳ないと感じるときもある。
 そんなこんなで弁護士報酬を幾らか減額して定めることもあるが、そのような事件に限って、いざ事件処理を開始してみるととんでもなく厄介な事件であったりするのだ。
 弁護士業務に教科書もマニュアルもない。経験こそがモノをいう世界だ。極めて自明のことであるが、弁護士報酬の定め方一つをとってもそのことを痛感する昨今である。


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訃 報
お悔やみ申し上げます
至誠堂書店 店主 田中 正雄様
平成18年6月24日 逝去 享年85歳

編集後記
  「読んでから見るか。見てから読むか」との最近話題のミステリー小説。
  神様率いる「さむらいブルー」。
  眠れません。
デスク 渡辺 穣   1面担当 本多 麻紀   2面担当 須藤 由理
      3面担当 畑中 隆爾   4面担当 早川 和孝

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