横浜弁護士会新聞

2006年12月号  −4− 目次

横浜弁護士会1対0で惜敗 国際交流サッカー親善試合
 10月28日、韓国の水原において、当会と水原地方弁護士会との国際交流行事の中の一つの企画として、両弁護士会サッカー部によるサッカー親善試合が行われた。
 このサッカー親善試合が行われるのは今年で3回目。毎年交互に訪問し合い、今年は当会が水原を訪問する年である。親善試合とはいえ、ホームで負けるわけにはいかない水原チームは、意気込み十分であり、その意気込みのままに試合は水原チームのペースで進む。
 試合の前半、水原チームの決定的なチャンスが続くも、横浜チームはゴールキーパー関秀忠選手の再三の好セーブで何とか失点を防いだ。
 試合の後半、やはり水原チームの勢いが上回り、後半の半ば過ぎ、一瞬の隙をついた水原チームのミドルシュートが決まり、水原チームが先制。その後は横浜チームも必死の反撃を試みるが、水原チームの堅い守りに阻まれゴールを奪えず、そのまま1対0で試合終了。
 この親善試合3回目にして、水原チームの初勝利となり、通算の対戦成績は、横浜チーム2勝、水原チーム1勝となった。
 この親善試合に1回目から全て参加している横浜チームのメンバーは、左部明宏会員、井上泰会員、鈴木健会員、石山晃成会員、及川健一郎会員、佐伯昭彦会員、奥祐介会員、本田知之会員、筆者の9名。既に水原チームのメンバーとも親しくなり、試合後は、両チーム入り交じっての懇親会で互いの健闘を讃え合い、親交を深めた。
(会員 苑田 浩之)

秋季囲碁大会 上田会員初優勝
 10月28日当会館で囲碁大会が開催された。
 参加者は17名。ハンデランク0から12(数字が少ないほど強く、0の者と12の者は計算上12子局の手合いとなる)まで幅広い実力を持つ会員の参加となった。各参加者は3局から5局対戦。
 優勝した上田耕生会員は退官・弁護士登録後毎回参加されていたが、対戦相手の癖を覚え、いよいよ実力を発揮し始めた感がある。成績は4勝0敗。2位は増本敏子会員、久々の参加であったが、瀬沼会員、榎本勝則会員という重鎮を退け堂々の4勝1敗。3位は当会事務局の三浦隆志さん、3勝0敗。コウ多発のため時間を要し、3局のみの対局。三浦さんはランク3に位置づけされる実力者である。各参加者の対局数にバラツキがあるため、最後は幹事の裁量で優勝者・2位・3位が決められた。
 これまで会員の皆様には積極的な参加を呼びかけてきたが、新入会員の長瀬陽朗会員のほか、当会事務局の植田明華さんの参加もあった。
 若手の方、年齢・性別差なく楽しめる囲碁大会にぜひ参加を。囲碁の打てる方はまだまだいると幹事はニラんでいます。該当者は速やかに幹事に申告ください。
(会員 植田 薫)

新人弁護士奮闘記
年末年始に独語を猛勉強
58期 会員 深澤 詩子
 横浜修習時代に御世話になった岩田恭子先生から、あのチャーミングな声で本件の依頼を受け、この記事を書くことになりました。
 昨年10月に弁護士登録をした私の民事裁判ソロデビュー戦は、静岡地裁での振込め詐欺の被害金取戻事件でした。裁判自体は欠席裁判でしたが、銀行が当該口座に数人入金していると言って、中々お金を払ってくれず、年末まで支店長や担当者と散々、「(金を)出せ」「出せない」と毎日の様に電話でやり合い、見かねたボスの落合弁護士から「もういいですよ。依頼者に説明して債権差押をしましょう」の天の声が! 1月末に被害金を取戻せた時は、これまでやり合った担当者と電話で思わず笑い合ってしまいました。
 刑事では、国選2件目で当番から扶助で付いた被疑者が医療観察法の適用を受けました。「付添人選任には弁護士会の推薦が必要です」と裁判所から言われ、どうせ推薦は下りないだろうと高を括っていたら、「推薦が下りた」との連絡が……。
 審判の資料として対象者の15年分の通院カルテを12月初旬に謄写申請し、謄写が出来上がったのが、実に12月28日16時半。カルテを読み始めてすぐ「!?」となりました。年輩のドクターだったらしく、独語で書かれていたのです。仏語選択だった私は、カルテのコピーを抱えながら、よろよろと有隣堂で独和辞典を買い、年末年始をカルテの読解に充てたことは言うまでもありません。刑事事件では、示談等で散々怒られた挙げ句纏まらず、胃の痛くなることも多いのですが、傷害で示談⇒起訴猶予となった被疑者の母親から「可愛い息子が私の手元に戻ってきました。本人も反省しています。先生のお陰です」等のお礼状を頂くと、「可愛い息子(50代だけど)」「本人も反省(本当に反省してね)」と突っ込みを入れつつも、人の思いに支えられ、失敗や未熟さを日々噛みしめながら自分も力を貰って弁護士という仕事ができているのだと思います。



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編集後記
 横浜弁護士会新聞も本年最後の12月号となりました。
 1年の過ぎる早さに驚かされます。
 しかも、最近の法制度の改変もそれにあわせるかのようにめまぐるしいものがあります。
 10月には司法支援センターも発足し、弁護士をめぐる環境の変化は驚くばかりです。1面でその記事もお届けします。
デスク 國村 武司   1面担当 常磐 重雄   2面担当 勝俣 豪
      3面担当 二川 裕之   4面担当 市川 統子

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