2018年07月26日更新
本日、地下鉄サリン事件などオウム真理教による一連の事件で死刑が確定していた教団元幹部ら計6名について死刑が執行された。
今月6日に教団元代表松本智津夫死刑囚ら7名に対する死刑が執行されてからわずか20日後の執行であり、1か月で2度合計13名について死刑が執行されたことになる。
1か月に2度執行されること及びこれほど短期間に13人に対して死刑が執行されることは我が国においてこれまでなかったことである。また死刑制度廃止に向けての世界的な趨勢に著しく逆行するものである。
当会は、先の死刑執行を受けて、今月11日に死刑執行に抗議する会長声明を出し、引き続き犯罪被害者支援に取り組むことと弁護士業務妨害を許さない決意を表明し、死刑に対しては人の命を奪う究極の国家権力の行使である点に鑑み、廃止に向けた情報の開示、全社会的な議論と検討の開始及びその間の死刑執行の停止を求めた。
しかし、今回の死刑執行は、かかる意見を顧みることなく極めて短期間の内に再びなされたものであり、到底受け入れられるものではない。
当会は今回の連続する死刑執行に改めて抗議し、政府が死刑の廃止に向けて広く情報を開示し、全社会的な議論と検討を開始することを求めるとともに、その間すべての死刑執行を停止することを重ねて求める。
2018年(平成30年)7月26日 神奈川県弁護士会 会長 芳野 直子
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