横浜若手弁護士の会(若手の会)は、当会に所属する弁護士のうち、登録後10年を経過しない若手弁護士によって構成された任意団体である。平成22年度は53期を筆頭に62期までの弁護士で構成されており、昨年11月現在の加入者は139名となった。 |
若手の会の活動目的は、会則によれば「業務・会務に関する情報の集約、情報提供、研究・研修等を行うこと」となっている。これは平たく言えば、近時の弁護士大増員時代を迎え、当会全体においても会員相互の顔が見えない状況になりつつある中、若手弁護士相互のより密接な交流を図ろうとするものである。 |
具体的な活動内容としては、毎年定期的に行われる行事として、新入会員歓迎会(3月頃)、新理事者との懇談会(4月頃)、判事補会との交流会(6月頃)があるほか、幹事会で決める不定期企画がある。中でも、平成21年4月に開催された49期の阿部雅彦裁判官(平成15年に当会から弁護士任官した)による講演会は、当会会館5階の大会議室が一杯になるほどの大好評を博した。また昨年は、7月14日にJALキャビンアテンダントによるビジネスマナー講座を開催した。 |
若手の会は、平成20年11月27日、金谷達成会員(50期)を代表として発足したが、その前身は「若手協議会」という名前であった。若手協議会は、平成6年に司法研修所が東京都文京区湯島から現在の埼玉県和光市に移転され、和光での研修を終えて当会に登録した当時の若手弁護士(48期)有志が、更にその先輩方からの支援も受けながら、「これからは新しい弁護士の時代だ」「自分たち若手の力で、これからの新しい弁護士会を作り上げていこう」との熱い情熱を持って設立したものであった。時は流れ、当時の「若手弁護士」は、今や理事者として、当会の屋台骨を支えてゆく時期にさしかかっている。しかし、当時の情熱は今もなお衰えることなく、折に触れて暖かい目で若手の会の活動を見守っていただいている。 |
現在、若手の会には、代表である筆者のほか、副代表2名、幹事長1名、幹事10名、会計幹事1名、会計監査1名の合計16名の役員がいる。これらの役員は、毎月1度関内某所に集まって幹事会を開いているが、そこでは、今後の企画検討を通じて、先輩方が残された若くて活力のある横浜のよき伝統を、いかに後輩たちに継承してゆくかを話し合っている。 |
本稿をご覧になっている時点でまだ入会されていない若手会員の方は、是非ご検討いただきたい。入会希望のご連絡は、事務局長の井澤秀昭会員まで。 |
平成12年前後から始まった司法制度改革の影響により、新司法試験制度、就職・即独問題、司法修習給費制の問題など、若手弁護士を取り巻く状況は以前と大きく変わっている。これまで若手の会をご存じなかった先輩方も、今後の活動を暖かく見守っていただければと思う。 |
(横浜若手弁護士の会 代表 宮下 京介) |