横浜弁護士会新聞

2011年1月号  −1− 目次 

新年のご挨拶
横浜弁護士会 会長 水地 啓子
 新年 明けましておめでとうございます。
 皆様 おだやかに新年をお迎えのことと存じます。
 横浜弁護士会は、昨年12月に新63期の会員を迎え、会員数1200余名を数えることとなりました。昨年来、会員数・規模に見合った組織・体制を整えるべく、さまざまな面でのご検討をいただいて参りました。まず、若手会員の育成支援に関しまして、本年1月より新規登録会員に対するチューター制度を実施することといたしました。
 また、新年早々ではありますが、2月7日には、法曹人口の問題と会館のリニューアルについての会員集会を予定しております。いずれも極めて難問ですが、会員の皆様に様々な角度からのご意見を出し合っていただき、横浜弁護士会としての意見を明らかにして、未来に向けて責任ある対策をとっていきたいと考えております。
 昨年は、会員に対する業務妨害事件という極めて不幸な事件がありましたが、皆様の温かいご支援により、なんとか種々の局面に対処することができました。心より御礼を申し上げます。
 また、司法修習生の給費制維持の活動につきましては、特に猛暑の中での街頭活動、署名集め、シンポジウムへのご参加など皆様に大変なご協力をいただきまして、本当にありがとうございました。お陰様をもちまして、貸与制への移行につき1年の猶予を得ることができました。しかし、皆様ご承知のとおり、この施行延期にあたっては、法曹の養成に関する制度の在り方全体について検討し、順次対策を講じること等が付帯決議されており、横浜弁護士会としても、速やかにこれら検討を開始しなければならないことは言うまでもありません。1年はあまりに短く、この間にどこまでのことをなし得るのかというところが偽らざる実感ではございますが、皆様にも、本年もより一層のご理解とご協力をお願いしたいと存じます。
 今年度はあと3か月となりましたが、支部会規の改正、少年付添人に関する刑事弁護人等推薦会規の改正など、今期検討して参りました課題のいくつかについて皆様にお諮りいたしたく、2月24日に臨時総会の開催を予定しております。
 手を付けたままと形を得ないものも多々残しそうではございますが、今年度末まで6名の執行部で力を合わせて参りたいと存じますので、今後ともどうぞよろしくご支援いただきますようお願い申し上げます。
 本年が皆様にとりまして、良い年となりますことをお祈りし、新年のご挨拶といたします。

好 天
『好 天』
 宮城県にある火口湖御釜です。澄み渡る青空は実に清々しく、私の2年目のスタートを後押ししてくれる好天でした。
会員 渡邊 禎

山ゆり
 私は、時間の使い方が上手くないように思う。一日の終わりや、一年の終わりに、やり残した気持ちを抱えることが多い。そんなとき、いつも、仲間内で「人生を人の5倍生きている」と言われている大学の同級生のことを思い浮かべる
大学時代から目的意識を持って資格を取ったり、海外のいろいろな国で社会的な経験を積みながら語学も取得し、最近では法曹の資格も取得した。複数のことがいつも同時進行していて、もちろん大学の勉強や仕事もしている。友人との集まりにもきちんと参加する
同じ一日という時間を与えられていながら、なぜ私にはできないのだろうか。やりたいと思うことはたくさんあるのにひとつのことに手一杯 凧揚げ
能力の違いも当然あるが、目的意識の持ち方の違いもあるのかもしれない。漫然とこれをやりたいなと思うのではなく、どうして今なのか期限を意識しながら物事に取り組むことが必要なのかもしれない。新しい年を迎え、今年こそは、少しは「やり残した」という思いをなくそうと決意する。
 
(中嶌 慶子)

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