61期 会員 新関 拓也 |
「仕事を追え。仕事に追われるな。」アメリカの100ドル紙幣の顔であるベンジャミン・フランクリンの言葉です。心に余裕を持って、自ら主体的に仕事に取り組むことの大切さを表した言葉とされています。 |
弁護士登録をして2年が経とうとしており、ボスからは、大型の会社倒産事件、交通事故、借地借家、離婚、遺産分割など様々な事件の処理を任されています。手持ちの事件数が増える中、自ら事件を管理し、テキパキとさばいていく。アメリカ独立に尽力した偉人の言葉の意味を実感する毎日です。 |
弁護士になって、たくさんの人と出会う中で、人から感謝されたり、その仕事ぶりを評価される時、この仕事のやりがいを感じます。 |
最近、会社の破産管財事件で不動産の任意売却をする際、複数の担保権者と何度も連絡を取り合って担保権抹消の交渉をし、決済日直前にようやく合意を得られた案件がありました。無事決済を終えた後、仲介業者から「先生のご尽力に感謝します」と握手を求められた時、大きな達成感を味わうことができました。 |
また、先日、忙しい日々の中で弁護士として忘れかけていた気持ちを思い起こさせてくれた出来事がありました。 |
韓国人の留学生が交通事故の被害者として法律相談に来た時のことです。相談後の雑談の中で、理系の大学生である彼は、今後、大学院に進んで、「優れた日本の車の技術を学びたい」という夢を熱く語ってくれました。そんな彼を見て、「社会的な弱者を救いたい」と弁護士を志して法律の勉強を始めた大学生の頃の気持ちがよみがえってきました。来年1月から弁護士3年目、いつまでもあの頃の初心を忘れずに日々精進していきたいと思います。 |
私事ですが、今年10月には第一子が誕生しました。毎日、仕事に疲れて帰宅すると、その天使のような寝顔に癒されています。仕事も育児も、オンとオフを上手に切り替えながら、全力投球で頑張りたいと思います。 |