会員 佐藤 麻子 |
難しそうな名前ですが、リコーダーのことです。バロック期の古楽器の一種で、チェンバロやヴィオラ・ダ・ガンバを伴奏楽器とする室内楽で主旋律を受け持つ楽器です。最も小さいソプラニーノからコントラベースまで、音域の異なる7種の管があり、多重奏の美しい曲も数多くあります。 |
16、17世紀のヨーロッパの各宮廷において、盛んに作曲され演奏されました。タンギング、ビブラート、アーティキュレーション、フィンガリング等の技巧により、明るく透明な音から荘重な音まで自在に作ることができ、華やかにも抒情的にも多彩な表現が可能な楽器です。1本の管で3オクターブ近くの音域があり、超絶技巧の「熊蜂の飛行」も演奏されます。18世紀半ばに一旦廃れ、フルートに主役を譲りましたが、20世紀の古楽復興運動により復活しました。 |
私は、中学時代、音楽の先生にコンクールに出るよう勧められて始めたのがきっかけではまり、楽譜をたくさん集め、大学生くらいまで、毎日練習していました。 |
写真は、イギリス館でサロンコンサートをしたときのものです。このときは、ソプラニーノでクープランの「恋のうぐいす」、アルトでバッハのソナタを演奏しました。 |
両親は教育にまったく無関心で、私もピアノを習いたいとの一言が言えませんでした。リコーダーに夢中になったのもそんな背景があったからかもしれません。ピアノについては、結局、19歳のときにバイトで貯めたお金で中古のピアノを買い、結婚する24歳まで毎日練習しましたが、やはり、子どものころから習っていないせいか、最後まで音の粒がそろいませんでした。 |
ピアノと違って、ブロックフレーテは気軽に演奏できますので、これからも機会があれば演奏を楽しんでいきたいと思っています。 |