横浜弁護士会新聞

2009年7月号  −1− 目次 

「役割と責任」に取り組むことのできる弁護士会づくりを 5.27通常総会
 通常総会が、5月27日開催された。
 岡部光平会長は、所信表明を行い、会員が、会務を公平に分担しながら、大規模会としての「役割と責任」に取り組むことができる弁護士会づくりを目指す決意を述べ、会員の協力を求めた。
会長所信表明
 岡部会長は、所信表明の冒頭、「会員が1000名を超える弁護士会は、全国でも6会しかない。大規模単位会としての役割と責任の重さを痛感している」と述べ、「大規模弁護士会として、県民はもとより、各種団体、他の弁護士会などからも、期待されるところが大となっている」と指摘。こうした期待に応えるために、会員全員が、それぞれの個性を生かして、公平に分担をしながら、会務に取り組めるような弁護士会を目指していきたいという決意を明らかにした。
 会務分担の公平化については、本年度から、「公益活動及び委員会活動等の参加の公平化を図るための分担金制度(通称「公益活動等ポイント制」)」が開始されることを取り上げ、会員には、その目的を理解し、制度に協力してもらいたいと呼びかけた。
 続いて、対外的な情報発信について、従前の執行部の施策を継続し、引き続き強化していく方針を言明。県民の声を取り上げてそのニーズに応えられるよう、きめ細かな情報提供を進めるとともに、商工会議所などとの連携を強化する一方、県内自治体の議員らを訪問して意見交換などを実施していきたいとした。
 法律相談センターについては、「弁護士の仕事はセンターから」と、その重要性を指摘した上で、ラジオ、テレビの利用も含め、広報を拡大するとともに、相談内容についても充実させていきたいと述べた。
 5月21日から実施されている裁判員裁判、被疑者国選拡大への対応については、「万全の準備ができている」としながら、さらに国選登録弁護士の確保が必要だとして、「1人でも多くの会員に、国選を分担してもらいたい」と述べた。また、会員向けに各種の研修を実施する方針を示したほか、裁判員裁判については、今後、裁判を経験した弁護人からの情報収集を行い、問題点の検証を進めていく必要もあるとした。
 急増する法曹人口の問題については、多様で質の高い法曹の養成とともに、法曹人口の増加に対応する研修、就職支援など、多面的な対策が必要であることを指摘。就職支援や開業支援の検討も始めていきたいとした。
 過疎・偏在対策の一環として、2月25日の臨時総会で会として支援をしていくことが決議された都市型公設事務所については、9月を目処に関内に開設するため、準備を進めていることを明らかにした。
 10月23日、横浜で開催が予定されている第71回民事介入暴力対策横浜大会については、「全力をあげて臨む」決意を表明。会員の参加を呼びかけた。
 岡部会長は、最後に、「役員室は会員に開放されている。いつでも意見をいただきたい」と述べた。
会計報告等
 総会では、慣例に従って、前前年度(平成19年度)会長の山本一行会員が議長に、同筆頭副会長の竹森裕子会員が副議長に選任され、議事の運営にあたった。
 冒頭、渡辺穣副会長から新入会員と退会者の報告があった。前年度通常総会後、本総会まで、新入会員は96名(うち19名は登録換え)、退会者は39名だった。当会の総会員数は、1025名となった(5月15日現在)。
 続いて、平成20年度一般会務報告に立った小賀坂徹前副会長は、「昨年度は期中に会員が1000名を超え、社会に対する責任を自覚しながら会務を運営していくことを求められた1年だった。」と述べた上で、一つ大きなポイントになったのが、都市型公設事務所への支援決議だったと指摘。過疎・偏在の解消に向け、会が積極的に人も金も出すという姿勢を打ち出したことは、会や弁護士への信頼を高めることになるだろうと述べた。
 また、共済を廃止し、共済資金積立金を会員に返還することになった経緯が説明されたほか、法律相談センターのアクセス改善やホームページ改革、裁判員裁判・被疑者国選拡大への対応に取り組んだことなどが報告された。
 その後、支部報告、調査・財務・事務局運営の各室報告、委員会報告が行われた。
決算・予算
 平成20年度決算、平成21年度予算、平成22年度4月、5月暫定予算は原案どおり承認された。
 21年度予算には、年度内の共済資金積立金の会員への返還や都市型公設事務所への補助金支出が盛り込まれたほか、当会が輩出している2名の研修所教官に対する調査費の支出などが計上された。予算案を説明した阿部泰典副会長は、「会の赤字は改善しつつあるが、依然財政は苦しい」と指摘。会員には、委員会活動費や事務局員の残業代などの点で、支出の削減に協力を求めた。
 決算、予算ともに、満場一致で承認された。
新会規の制定等
 総会では、会規の制定・改正について、3件の議題が審議された。
 「日本司法支援センターの調査依頼等に対する取扱会規」は、国選弁護事件に関して、会員に「一般国選弁護人契約」の違反があった場合、法テラスから弁護士会に調査依頼と意見照会がなされるが、その際の具体的な手続を定める根拠規定がなかったことから、新たに制定されるもの。
 実際の調査は刑事弁護センター運営委員会が行うため、同委員会設置会規を一部改正して、同委員会の職務にこうした調査を行うことを明記することとした。
 「懲戒処分歴の開示に関する会規」は、平成20年12月5日の日弁連臨時総会で懲戒処分歴開示のための会則一部改正が可決されたことを受け、当会でも、日弁連の制度に準拠して、依頼者らに会員の懲戒処分歴を開示する手続を定めるもの。
 いずれの議案も、原案どおり承認された。


山ゆり
  駒沢公園という公園が私の住んでいるマンションのそばにあるのだが、たまに子どもと休日に出かけるとランニングをしている人であふれかえっている
世の中は空前のランニングブームのようである。私も便乗しようと思いシューズや携帯音楽プレーヤーを購入したものの、シューズは近くのスーパーへの買い物用、音楽プレーヤーは通勤用と当初の目的とはだいぶ違う使用方法となってしまっていた
結局、同じ場所を何周もしたり、A地点からB地点まで行って折り返してまたA地点まで戻ってくるというのがつまらないのだ
そこで私は一計を案じ、ランニングの格好をして何駅か電車に乗って降りたところから自宅まで走ることにしてみたところ、思った以上に気持ちがのり今でも定期的にランニングを続けている 海
後のビールやおつまみを考えるとトータルで健康にいいと言い切れるかは疑問無しとはしないが、精神的には爽快極まりない
これから暑くなってはくるが、体調に気をつけつつまだまだこの楽しみを続けていきたいと思っている。
(岡部 健一)

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