横浜弁護士会新聞

2008年6月号  −3− 目次


理事者室便り2 現理事者の横顔
副会長 加藤 勝
 副会長就任を機に髭を落とした。副会長として人に頭を下げる時に汚らしい無精髭面ではまずいと思ったのだ。案の定、就任後「よろしくお願いします」「すいません」と頭を下げた回数は500回は下るまい。いずれまた生やそうと思うが、この1年は無理かも。さて、前年の中村副会長のように袋叩きを覚悟で現理事者の横顔を書いてみる。
 
武井会長…とにかくよくしゃべる。まるで速射砲のよう。それでも発言は正確無比。会実務の神様。顔はいつも微笑んでいるように見える。酔うと陽気なおじさんの素顔が覗く。
小賀坂副会長…魅力的なハスキーボイス。リズムある歌声のような話し方。司会は軽妙酒脱で皆を笑わせる。それでいて書くものには先鋭な批判精神が溢れる。われらが筆頭。
川島副会長…酒を口にしないが、酒席は最後まで席を外さない。人なつこい笑顔。そして理論家で働き者。会長の速射砲に規則的なボディーブローで対抗。うってつけの会計。
齋藤副会長…自分を「女の皮をかぶったおやじ」と笑い、「あっし」などと呼ぶが、実は夜遅くなると心配したお母様から連絡が入るお嬢様。天真爛漫な明るさは理事者室の太陽。理事者中一番の酒豪(本人は否認)。
工藤副会長…既に難件が集中。それでも迅速に課題を仕上げる熱心な仕事師。精緻な起案に使われるパソコンの壁紙は美しい奥様と愛らしい3人のお子さんの微笑ましい写真。
 
 皆様、1年間どうかよろしくお願いします。

事務所探訪(6) マイタウン法律事務所 マイタウンの法的需要に応えるため奮闘 
 3月28日夕刻、マイタウン法律事務所にお邪魔し、所長である勝俣豪会員と公私ともにそのパートナーである野口真寿実会員にお話を伺った。
 同事務所は平成16年10月、勝俣、野口会員(共に53期)の2名が二俣川に設立した事務所である。現在は旧60期の柳下、伊藤会員を加え、弁護士4名と事務スタッフ3名の7人体制となっている。さらに事務スタッフ1名、61期の弁護士1名程度を採用予定とのことであり、若さ溢れるメンバー構成となっている。
 執務室に入るとまずその静かさに驚かされた。執務室においては、弁護士、事務局とも仕事に集中できる環境づくりが重視されている。PCサーバーによるファイルの共有化、債務整理や管財事件を処理するためのデータベースやスケジュール管理ソフトの活用等、一般的なOAシステムは積極的に導入し活用している。
 事務局含め、事務所のメンバー間の連絡にはメッセージ送受信ソフトを利用し、各自の仕事の集中の妨げにならないよう配慮している。
 例えば、新人弁護士が起案を完了し所長の承認を得る場合、起案を紙で提出するのではなく、PDFファイルを作成しサーバー上に保存する。その旨メッセージ送信ソフトで送信しておくと、所長が空き時間を作り、PDFファイルを参照し添削する。添削を完了すると返信するといった具合である。
 マイタウン法律事務所は相鉄線二俣川駅至近のビルの3階に事務所を構えている。依頼者はタウンページやホームページにより事務所を知り、事務所へ電話を架けてくる地域の方々が中心である。そのため相談者にとって敷居の高い事務所にならないよう心掛けているとのことである。例えば弁護士費用についてはホームページ上に具体的に記載されている。また相談室には弁護士費用表パネルが置かれ、相談者が費用面での不安を持たないよう配慮されている。事務所の外観については目立ちすぎることのないようにしているとのことである。
 現在、事件の種類としては債務整理や離婚、相続が多いとのことであった。現在の体制で適正な事件数を抱えているものの、将来債務整理事件が減少した場合にも地域の法的需要があるかは未知数とのことである。
 二俣川で開所することは、裁判や会務のため関内に出向く際の移動時間のロスが大きく、弁護士にとって負担ではある。
 しかし勝俣、野口両会員は旭区出身であり、旭区周辺の人が関内まで出向くことの不便さをよく理解していたことから、依頼者の利便性の方をより重視し、二俣川に開所したとのことである。
 実際、旭区や瀬谷区等の地域の方々の法律相談が数多く入ってきており、数少ない二俣川の法律事務所として、地域の需要に応えるため事務所一丸となって奮闘中である。

常議員会のいま 先陣を賜る常議員
会員 尾立孝司
 やはり、ベテランのA会員から、小委員会を設置して検討すべきだとの意見が出た。難しい案件、あるいは理事者案が不十分と思われるときには、議長から「この案件についての質問乃至ご意見がありますか」と聞かれると、しばらく沈黙が続き、みんなが辺りを窺うような雰囲気になることが多い。こんなときには、口火を切ってくれる会員がいると「グッ」と議論がし易くなる。ただし私が理事者だったときは、大抵口火を切るのはうるさ型要注意人物として、理事者らがマークしていた会員であることが多かった。
 A会員は体が重いせいか着席のままで、さらに「いきなりこの資料だけで判断しろと言っても無理だよ」とガーンと言って、理事者らの顔に緊張が走る。すると同世代のいつもニコニコしている白髪系のベテランB会員から「委員会が十分検討して上げてきた案件であるから、本来委員会でやるべきことを小委員会を作って常議員会がやるべきではない」との反対意見が出た。
 この二人の発言がきっかけで、様々な意見が出され、問題が浮き彫りになり、徐々に争点が整理された。やはりA会員のような存在はうるさ型と思われても必要だと感じ入った次第である。
 ところで、理事者ら周辺から、理事者らは私が常議員会副議長にならなかったのを残念がっているとの情報を得た。一瞬私を高く買っているのかと喜んだが、その理由が、理事者らが要注意人物とマークしている三人にA会員と共に私も含まれており、副議長なら発言しにくいだろうとのことであった。遂に私自身がマークされるうるさ型になってしまっていたのか。仕方ない、先陣を務められるのも士の誉れ、一槍舞ってみるか!

関弁連定期大会 シンポジウムのご案内
日時: 平成20年9月26日(金)
10時〜    シンポジウム
14時〜    定期大会
17時30分〜 懇親会
場所: 横浜ロイヤルパークホテル 3F「鳳翔」
(横浜ランドマークタワー)

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