3月20日、当会会館にて、第22回司法シンポジウム(6月22日にJALリゾートシーホークホテル福岡にて開催)のプレシンポジウム「弁護士過疎・偏在の解消に向けて─横浜弁護士会が果たすべき役割とは─>」が開催された。 |
当会からひまわり基金公設事務所に赴任中の石川裕一弁護士(安芸)、徳田暁弁護士(米沢)、中山雅博弁護士(むつ)がパネリストとして駆けつけ、スライドを交えて事務所の様子や周辺地域の紹介がされた後、パネルディスカッションが行われた。 |
パネリストからは、地方には弁護士を必要としている人が相談を受けきれないほどおり(徳田弁護士は、1年半でなんと684件の相談を受け、330件を受任している)、予約しても相談を受けられるのは3週間や1か月後となるなどの状況が報告された。半面、満了時に必ずしも後任が確保されていないことから任期満了時に戻れるか定かでないことや、出身弁護士会へ戻ろうにも受け入れ体制がないという点を挙げ、そのために躊躇している人が多いのではないかといった問題点も語られた。 |
あわせて当会のように会員数も多く、新人弁護士からの人気も高い会が積極的に支援することで、公設事務所に行こうとする人の不安を解消して欲しいとの要望がなされた。 |
パネルディスカッション後に行われたQ&Aでは、公設事務所へ赴任予定の会員から具体的に当会がどのような支援を受けられたかという鋭い質問がなされ、パネリストも思わず、回答に困る場面もあった。個人的な繋がりでの支援はあるものの会として支援体制は充分とはいえない現状が浮き彫りとなり、この問題にどう取り組むかが今後の課題とされた。 |
プレシンポは、81名が参加し、時間が足りないほどの盛況だったため、プレシンポ終了後、ロイヤルパークヨコハマにて行われた激励会でも、引き続きプレシンポでは語り切れなかった話で大いに盛り上がった。 |