横浜弁護士会新聞

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2000年3月号(4)

 
ラジオ出演秘話
会員 岩田 武司 
 TBS局の毎週日曜午後に「伊集院光の日曜大将軍」なるラジオ番組がある。パーソナリティでタレントの伊集院光氏がニュース23などでおなじみのTBSアナ小倉弘子さんとともに、政治・経済・法律などの硬派なネタを題材に、面白くてためになる三時間の生放送を繰り広げるという内容である。
 その中に「赤坂法学部」という二〇分ほどのコーナーがあり、恥ずかしながら私も出演させてもらっている。厚顔無恥ついでに言うと、出演のみならず、題材選びから、放送作家との共同で台本まで書いている。
 番組制作段階からのプロセスはこんな感じである。
 まず、ネタの仕込み。これが一番難しい。作家さんが「なんかネタないっすかねー」と一声、私「モーニング娘に入らない?ってスカウトされて実はモーニングって風俗の店員だったってのは、どう?」「うーん。いまいちだなー。」とあれこれしながら法律問題になりそうなネタを考える。
 ネタが決まると、作家さんがこれを一〜二分のコント形式にして、TBSアナお歴々にそれぞれの役柄に成りきってもらってテープを録音する。番組中、この部分だけがテープで流されるのだが、この部分は本当に面白いと思う。
 テープの事例を聞いたリスナーは、陪審員の立場に立って無罪とか有罪とか書いたハガキを番組宛に送る。これと並行して私が法的な問題点とその結論をまとめた台本を作る。
 本番では、リスナーのハガキの面白いものをいくつか紹介した後、私がいくつか結論めいたコメントを出す。一応、台本はあるけれど伊集院氏の好奇心のままにアドリブ的な質問もぽんぽん飛び出す。もちろん断定的なことは答えるだけの自信もなく「法的にはそういう問題が発生する可能性が増しますねー」とかよく分からないコメントでお茶をにごすのである。
 なお、番組の紹介はしたが、一番聞いて欲しくないのは同業者である。

 昨年六月相模原支部において、また同年一二月、川崎支部において、いずれも「横浜弁護士会」の名称を「神奈川県弁護士会」に変更すべきであるとの決議(投票)が行われた。
 主な理由としては、(1)横浜市の弁護士会と誤認・混同されやすく、横浜市以外に事務所を有する一六〇名以上もの支部会員に不利益、(2)弁護士会が県下各自治体と円滑な協同関係を維持していく上で、神奈川県下全体の弁護士会であるとの名称が必要、(3)水戸弁護士会が茨城県弁護士会に、神戸弁護士会が兵庫県弁護士会に会名を変更した他会の実情こそ時代の趨勢、などを挙げている。賛否の内訳は左のとおり。
◇相模原(有権者・投票者共二六名)
 賛成二四名、反対一名、棄権一名
◇川崎(有権者六二名、投票者六一名)
 賛成五五名、反対四名、棄権二名
 なお、当会では、八八年実施の会員アンケートで、会名変更に賛成一六〇名、反対一六一名、どちらでもよい八九名との結果を得たことがある。その後、九三年に会名変更検討委員会が神奈川県全域を表現する会名に変更すべしとの答申を出し、同委員会によって、九五年に再度会員アンケートを行ったところ、会名変更に賛成一九〇名、反対二〇三名との結果が出た経緯がある。

 51期 喜多 英博
 昨年の四月に庄司・仁平法律事務所に入りました、喜多英博と申します。
 無事に一年目の年末を乗り切り、二〇〇〇年を迎えることができました。
 というのも、事務所には先輩の勤務弁護士−いわゆる兄弁が二人います。この二人の兄弁が、いずれも弁護士一年目の年末に倒れているからです。四六期の林さんはストレスからで、四八期の岩田さんは食中毒からだったようですが、詳しくはよく知らないので間違っているかもしれません。ただ、倒れたということだけは本当のようです。岩田さんは、その入院した際に「すごい勢いで点滴され殺されそうになった。」と話していますが、あんまり信じられません。
 私は、幸いストレスをためる性格でもなく、一人暮らしで賞味期限の切れた牛乳を飲んだりしても食中毒の類にはなりませんでした。食中毒ってそういうものじゃなかったかな???よく分かりませんが、とにかく健康に過ごしています。
 事務所の先輩には、とても親切にしてもらっています。先輩が期日の迫った起案を必死にやっているときにも、容赦なく「あの〜、ちょっと教えて欲しいんですけど〜。」と相談しています。そんなときも、丁寧に教えてくれます。ただ、自宅が林さんと近すぎて、あんまり見られたくないときに会ってしまうのだけは困ります。
 また、事務局もきれいで明るい人達ばかりです。
(この辺りまでで、私の身の上を察して下さい。)
 あ、仕事のことについて何も書いていませんが、もうスペースがないので、それはまた次の機会(そんな機会はない)にしたいと思います。
 では、こんな私ですが、どうぞよろしくお願いします。
 なお最後に、今季も横浜弁護士会野球部「横浜マリナーズ」に一層のご声援を宜しくお願い致します。


お悔やみ申し上げます
山内 忠吉 会員
 平成一一年一一月三日頃ご逝去
 享年九〇歳
 明治四二年二月二八日生
 昭和二四年六月一七日当会入会
中西 金太郎 会員
 平成一二年一月一六日ご逝去
 享年八一歳
 大正七年九月一五日生
 昭和四一年一月二〇日当会入会
 平成一二年二月三日ご逝去
 享年八五歳
 大正三年二月九日生
 昭和二一年三月二六日当会入会

いろいろな相談にお応えします。
横浜弁護士会総合法律相談センター
3月開設 相模原夜間法律相談

相談日

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編集後記
 本号では日弁連会長選の結果を速報した。選挙の争点は司法改革にあり、明確だった。結果が明確であったかはともかくとして、進むべき道筋は示されたと言っていいだろう。しかし、当然のことではあるがまだまだ議論すべき問題が多く、難問が山積している。
 本紙でもこれからの問題をできるだけわかりやすく取りあげたいと思っている。
デスク 小林 雅信   一面 鈴木 野枝   二面 浜田 薫
三面 安田 英二郎   四面 岩田 武司      

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