横浜弁護士会新聞

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2000年2月号(4)

 
 一月一一日、ロイヤルホールヨコハマにおいて、賀詞交換会が開かれた。横浜地方裁判所長、横浜地方検察庁検事正らの来賓を迎え、年の初めを祝った。
 続いて本会在会三五年の会員等の表彰が行なわれた。
 夕方からは、萬珍楼において新年宴会が行なわれた。恒例の豪華景品の当たる抽選会では、抽選の始まる前から「今年は何かいいことがありそうな気がする。」と述べていた高岡香会員が、見事、特賞のブレスレットタイプの腕時計を獲得した。
 なお、表彰された会員は次のとおり(表彰順・敬称略)。
・本会在会三五年の会員
  横山 國男 飯塚 正壽
  福田  稔 上村 恵史
  田邊  尚 山田 尚典
  蒲 範雄 山本 祐子
  宇野 峰雪 陶山和嘉子
・本会在会五〇年の会員
  箕山 保男 山内 忠吉
・法曹在職五〇年以上、本会在会二五年の会員
  藤井 勝三  
・喜寿の会員
  小堀 勇 岡村 大
  高田 勝 安井 章
  関根 幸三 小縄 快郎
  有田 榮二 高山 尚之
  齋藤 治 池田 輝孝
・米寿の会員
  柴田 次郎 横地 恒夫
・卒寿の会員
  山内 忠吉 堀部 勇二
(社交委員 岩田 恭子) 

自分の心を解きほぐす能楽
会員  高津 公子 
 私のホビー(道楽)は、「独りでボーッとして心を遊ばせること」です。
 道具立てとして、CD(能の囃子やバッハから喜納昌吉まで)を流したり、明月記私抄(堀田善衛)とか白洲正子自伝を微睡みながら繙きつつ、小半日でもボーッとしています。
 道具立ての一つに、仕舞と謡もあります。
 子供の頃、清元を嗜む父親の好みで、「幼稚園に上がる代わり」に日舞のお稽古に通いました。
 音曲に合わせて舞うこと自体は嫌いではありませんでしたが、首を傾げてシナをつくる町娘役には子供心にも拘泥があり、キリッと舞う連獅子の赤頭や外記猿などの松羽目物(能の様式を模した舞踊)が好きでした。
 息子に手がかからなくなった昭和六〇年三月に、同期の石川さんが師事していた能楽師を紹介して貰い、老後の嗜みに、いよいよ仕舞に取り組もうと志(?)を立てました。
 舞も謡も、私が内なる自分に向かって演じるもので、観客は考慮の外です。友人知人は勿論、身内にも見て貰いません(素人芸をホンキで見たいと思う人もいないでしょう)。
 日頃、身過ぎ世過ぎの稼業では、妥協や挫折を余儀なくされますから(そうは見えないという反論はありましょうが。)、ときには自分の心を解きほぐして、生きていることの手応えを確かめることが、私にとってのホビーです。
 能楽は息の長い世界で、十代でお稽古を始め、齢八十等の男女がゾロゾロいますから、六十代で稽古暦十五年程度はホンの新入りで、「そこのお若い方」等と長老に顎で使われています。
 それでも楽しくて、お稽古の為には基礎体力の充実が必須であると、水泳やらエアロビックスに励む有様です。

 平成一一年一二月一七日の昼、当会館五階の大会議室を会場として、神奈川県弁護士協同組合主催による年末バザーが行われた。
 これは、会員から提供してもらったお歳暮品の売上を、弁護士会の備品購入や会員の福利厚生に使うことを目的にした恒例の催し物。
 格安の飲食品や雑貨などが手に入る機会とあって、当日は、開場時間の一二時一五分を待ちきれない人たちが五、六〇人も廊下で待つ状況となった。
 事故や怪我のないように人数制限をしながらのバザー開始となったが、真っ先に売り切れたのは、一番人気の飲料品。その他の食品雑貨類も、予定の時間を一五分も残してすべて売場から姿を消し、大盛況のうちにバザーは無事終了した。
 今年は、これまで駐車場として使われていた会館一階部分のピロティーを事務局の部屋として改修する計画が進行中で、バザーの収益は、そこに設置される備品等の購入費用に当てることが予定されている。
  (バザー実行委員長 松井 宏之) 

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編集後記
 益々盛んなインターネット。少し気になっているのは情報の送り手が戦後世代であり、視点もそこからに限られがちなこと。当会のメーリングリストも二〇期以降が大半です。当紙は、努めて全世代の読み手を視野に入れた情報提供を心掛けようと思っています。
デスク 船橋 俊司   一面 浦田 修志   二面 小沢 弘子
三面 阿部 雅彦   四面 栗田 誠之      

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