朝日が射し始めると、外を飛ぶ小鳥の影絵がテントの生地に映る。寝袋から這い出して入り口のジッパーを開ければ、ゆっくり流れる朝露を朝日が消し始めているところだ。 |
ポリタンクの水をコッフェルに入れ、小さなガソリンコンロ、オプティマス8Rに点火して湯を沸かす。ハムとタマネギ、人参でコンソメスープを作り、残ったお湯でコーヒーをいれる。 |
林道横の小さな草原に張られたテントの周りは小鳥の声がするだけ。人の気配もない。 テント脇のバイクは、シートに朝露を光らせながら、まだ眠っている。 |
私がバイクに乗り始めたのは大学一年の秋だ。スズキミニクロという七五ccのバイクを皮切りに、ホンダホーク(二五〇cc)、CB六五〇、ヤマハSRX六〇〇、カワサキゼファー七五〇と乗り継いで今に至っている。 |
昔は峠道でステップを削ることに喜びを見いだしたこともあるし、弁護士になってからは、地方で弁護団の会議などがあるときにバイクで参加をするけれど、一番好きなのはバイクにテントを積み、目的地も決めずにぶらっとソロツーリングすることだ。自分のペースで、気ままに走りたいので、グループツーリングはあまりしない。 |
一日中好きな所を好きなペースで走り回り、夕方になると町の銭湯で汗を流す。スーパーで食材と酒を買い込み、暗くなる前に山や海辺の適当なところにテントを張る。ガソリンコンロで食事を作り、酒を飲んで寝袋に潜り込む。朝、目が覚めると、そこで地図を広げて考える。「今日はどの辺に行こうか。」
こうして、信州、能登、南東北、富士山周辺、伊豆など、あちこちをツーリングした。 |
私にとってバイクは、自分を自由にしてくれる友なのだ、でも今は、なかなか何日もの時間が取れない。日帰りツーリングでお茶を濁しているのがちょっと残念だ。 |
在会35年会員などを表彰 |
平成一一年一月八日「ロイヤルホールヨコハマ」において賀詞交換会が開かれた。 |
横浜地・家裁各所長、横浜地検検事正ら来賓を迎え、井上嘉久会長の年頭の挨拶で年の初めを祝った。 続いて本会在会三五年会員等の表彰が行われた。 |
夜は、会場を中華街「万珍楼」に移し新年会が行われ、豪華景品の当たる抽選会等で盛り上がり、今年の抱負等を語りあい和やかに酒杯を交わした。 |
表彰会員は次のとおり(敬称略)。 |
・本会在会三五年表彰(九名)
春田 昭、 大谷喜與士、 加藤 満生、 川原井常雄、 小林 幹司、
黒柳 和也、 永峰 重夫、 濱 勝久、 陶山圭之輔、 |
・法曹在職五〇年中在会二五年表彰(一名)
田中 盈 |
・法曹在職四〇年中在会二〇年表彰(一名)
平岡 省平 |
・米寿表彰(一名)
箕山 保男 |
・喜寿表彰(七名)
飯塚 正壽、 杉原 尚五、 杉崎 重郎、 緒方英三郎、
助川 武夫、 扇 正宏、 原 秀雄 |
訂正とお詫び 2月号、人欄内の記事で、中労委の構成メンバーに「労働省二名」とありましたが、正しくは、「労働省出身二名」でした。訂正してお詫びいたします。 |