新61期 会員 矢島 健生 |
弁護士登録してから3年目を迎えましたが、このたびお世話になった事務所から独立し山下公園近くに事務所を構えました。初めての独立で、何から手を付けて良いのやら見当もつかず、手探り状態で準備を進めました。そのため、奮闘といえば奮闘していたようにも思いますが、ただ慌ただしく動き回っていただけのような気もします。 |
忙しい中でも、色々な所を内見して、図面を見ては事務所のレイアウトをあれこれ考えたり、事務用品として必要な物を一つ一つピックアップして揃えたりするのはとても楽しく、時間を忘れて没頭しておりました。 |
最も頭を悩ませたのが事務所選びでした。予算の都合上、なかなか思うような物件を見つけることができませんでした。それでも根気強く探し今の場所を探し当てました。狭小ですが築年数が浅いので気に入っています。学生時代に4畳一間でトイレ共同風呂なしという物件にずっと住んでいたので、狭い部屋には慣れっこであり、事務所の狭さは特に気になっていません。 |
しかし、独立したといって浮かれてばかりもいられません。これまでは、仕事を教えていただきながら給料が支給されるという、まさに至れり尽くせりの状態でしたが、独立後はそうは行きません。 |
当然のことですが、これからは自分の食い扶持は自分で探さなければならず、不安に駆られることもしばしばです。そのため、心なしか独立後は幾分社交的になったような気もしますし、コピー1枚を取るのにも無駄がないようにと考えるようにもなりました。 |
もっとも、この独立という坂道は多くの諸先輩方が通った関門ですので、自分も必ず乗り越えられると信じ、あまり肩肘張らずに自然体で一歩一歩登って行きたいと思います。 |
あくまで独立は通過点にすぎず、一人前の法曹になることこそが目標です。その遙か遠い坂の上の雲を目指し、日々精進を重ねていきたいと思っています。 |