最初の議題は出産子育てに伴う会員の義務負担の軽減についてであるが、特に女性会員から申請があった場合に、出産月前後4か月間の当会会費を免除することの当否につき、議論が集中した。この点は、昨年12月8日に開かれた会員集会でも活発な議論がなされたところである。今回の臨時総会においても賛否両論あったが、いずれも女性会員の出産を何らかの形でサポートすべきであるという点については、一致していた。 |
賛成意見は、提案理由の1つである男女共同参画社会基本法10条に基づく具体的措置をとるべきことの他、「女性の出産は一般的なハンディであり、これは組織全体で引き受けることが不可欠で、いわば組織に内在する負担である。特に強制加入団体たる性質上、基本的な義務ではあっても、会費支払の免除をすべきである」というものが代表的なものであった。更に、「何と言っても会が支援してくれているという精神的な支えが大きい」という意見も印象的であった。 |
反対意見は、「会費の支払義務は、会員の基本的義務であり、これを免除するという形でのサポートは好ましくない。むしろ免除額を超えるような出産祝い金を支給すべきである」という意見が代表的なものであった。他にも「出産といったプライベートな理由で会費の支払という基本的な義務を『当然に』免除してしまうと、会に対する責任の果たし方という点で悪影響が避けられず、特に若手会員の会務離れが進んでしまう虞があるので、やむを得ない場合に限定すべきである」「会費支払免除の特典を受けることを潔しとしない女性会員も、周囲からは会費免除の恩恵を受けていると思われてしまい、かえって精神的なプレッシャーを感じてしまう」という意見もあった。 |
しかし、既に全国で24の単位会が会費免除規定を定めているという現実もあり、賛成多数で可決された。 |
他の支援として、乳幼児を養育する会員(女性会員に限らない)の会務が過大な負担となる場合に、会務を免除し得る旨の提案がなされ、全員一致で可決された。 |
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