20005年6月号(4) |
大きい弁護士目指して精進中 |
司法修習生の頃から横浜弁護士会新聞を読み始めて2年半、そして弁護士になって約1年半、遂に自分の起案した拙い文章が紙面に掲載されることになってしまった。私は、元々検察官を志望して司法試験受験を志しており、司法研修所の前期修習でも、検察教官に対し、「100パーセント検事志望です!」と威勢良く宣言していたのも今は昔、横浜での弁護修習を経て、自由だが大きな責任、依頼者との一体感、相手方との駆け引きや緊張感、様々な事件を通じて見た弁護士という仕事の魅力によって、私は弁護修習中に弁護士へと志望を変えていた。それもこれも、私が配属された高橋宏先生ご指導下でのダイナミックな毎日のお陰であり、横浜弁護士会があって、今の私があると言える。 |
さて、弁護士になって現在までの約1年半の生活は、この機会に改めて見つめ直してみると、「よく学び?よく遊び、よく食べ、よく飲み、ごちそうさまでした(+10キロ)」という、良くも悪くも大変充実した日々であった。特に生意気にも登録1年目から参加させて頂いている法曹ゴルフや法曹スキー同好会は、仕事以外の生活の充実という意味で、参加して本当に良かったと思う。 |
他方、わずか1年半程度の弁護士歴であるにもかかわらず、最近では、ついつい仕事で楽をしようとしている自分に気付くことがある。誰しも有しているであろうどうしても開きたくない記録袋、目を通したくない相手方書面等々、これらを視界の片隅に発見しつつ、心の中では「今日はやらなければいけないことは、明日にはやらなくて良くなる(わけがない)」と、馬鹿げたことを考えていたりする自分がいる。 |
この機会に、心も身体もあらゆる所を引き締めて「身体は大きく仕事は小さい」弁護士に止まることなく、心も身体も仕事も大きい弁護士目指して精進していきたい。 |
「水滸伝」 |
中山 秀行 会員 |
水滸伝は若者に読ませるな、と中国では昔からいわれる。水滸伝は108人の豪傑たちの暴力と任侠の話であるのでただでさえ血気にはやる若者には好ましくないというのである。ただ20数年前K老師に懇請し10数名の同志たちとともに中国を学び始めたそもそものきっかけは水滸伝にはまった連中がこれを原語で読みたいというにあった。もっともはせ参じたその意気は壮とするも中国語は初心者ぞろいであったから当初の5,6年は短編小説の翻訳、その後更に4,5年は各人が翻訳したい本を自分で訳した。私は農村作家である趙樹理(李家荘の返還という作品は岩波文庫に入っている)を選んだ。 |
そしてK老師からようやく水滸伝にとりかかる許しがでたのは中国を学び始めてすでに10年を経過した頃であった。水滸伝は中国の精神的土壌に深く根ざす。K老師はただに語学力の上達だけではなく、われわれの中国文化への理解が十分に醸し出されるのを辛抱強く待っていたのである。 |
水滸伝にはいくつかの種類があるがK老師の取り上げたのは金聖嘆の批(感想)が書き込まれた70回本。これは108人が梁山泊に集まったところで終わる。まだ半分くらいまでしか進まない。まあ一生楽しめるものだと思っている。 |
中国人も水滸伝は好きだ。鎮江までの列車の中でたまたま前の座席に座った男性とも108人の豪傑のうち誰が好きかと言う話題で盛り上がる。好きな話題だとへたくそな中国語でも結構通じるものである。 |
中国人には108人の中ではが好きだという者が多い。この男は黒旋風という渾名を持つ凶暴な殺人マシーンだ。いたいけな幼児の頭を割り、殺したばかりの男の肉をあぶって飯の菜にし、たいした罪もない村娘を滅多打ちにして殺してしまうような男である。ただ純情この上ない。日本人なら顔をそむけたくなる。それでも中国人は昔からが好きだ。それはなぜなのか。そんな簡単に中国が分かったような顔をすることはとてもできないのである。 |
(完) |
三谷 淳 会員 |
■産声■ |
弁護士仲間でも意外とビリヤード好きは多いなあ、それなら部活にしてしまおう、という安易なきっかけで、横浜弁護士会ビリヤード部は、平成13年12月に誕生した。当時の部員は10名である。部長職は服部政克選手にお引き受け頂き、筆者は雑用係として、「幹事長」の肩書を頂いた。 |
■成長■ |
主な活動は、月1回程度の練習会と、年1回の部内対抗戦、年1回の新入部員歓迎ビリヤードである。部内対抗戦は、MVP選手賞としてマイキューが用意され、これまで3回の試合で、それぞれ野木大輔選手、伴広樹選手、庄司宗弘選手がマイキューを獲得している。 |
1度でも参加すれば強制的に部員になるという画期的なシステムのお陰で、現在、部員数は41名となった。 |
■果たし状■ |
ビリヤードは意外と難しいスポーツで、月1回の練習では急激な上達は望めない。上達は少しずつでも楽しめれば良しである。 |
そんな中、先日、58期の修習生数人から横浜弁護士会ビリヤード部と対戦をしたいという申し入れがあった。この原稿が記事になる頃には、その結果が出ているだろうが正直なところ自信がない。しかしこれもまた、楽しめれば良しである。 |
お悔やみ申し上げます | |
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いろいろな相談にお応えします。 | |||||||||||
横浜弁護士会総合法律相談センター | |||||||||||
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編集後記 | ||||||||||||||||
今回からデスクが交代し、私が担当することになりました。力不足は否めませんが、優秀な記者の方々に支えられ、有意義な情報の提供をしていきたいと考えています。今後ともよろしくお願いします。 | ||||||||||||||||
本号から「こちら記者クラブ」が再開しました。ご期待ください。 | ||||||||||||||||
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