横浜弁護士会新聞

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2005年5月号(3)

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常議員会議長就任にあたって
議長 木村 良二
 縁あって本年度の議長を務めることになりました。1年間よろしくお願いいたします。
 本紙の4月号には前任の岩村議長、水地副議長の退任挨拶が掲載されました。会議体の性格上、引継ぎはありませんが、示唆に富んだお話しであり、大いに参考にさせていただくつもりです。
 さて、弁護士会の業務の増大傾向は著しく、今後も続くものと思われます。常議員会の議案が多いのもやむをえないのでしょう。これらを要領よく審議し、的確に処理するためには、執行部の十分な準備が不可欠です。その上で、長老から若手まで、活発で、しかも無駄のない議論を尽くせるよう、議事進行を工夫することが議長の役割だと思います。執行部とともに会を支えるくらいの気概を持ちつつ、時には厳しいチェック機能を果たすことが出来たら、言うことはないのですが…。
 幸い有能な副議長が補佐してくれますので、1年間頑張ってみるつもりです。ご期待(?)ください。

骨身を惜しまずがんばります
副議長 伊藤 秀一
 心の準備のないままに、常議員会副議長の重責を仰せつかりました。弁護士会の会務、慣例に疎い私としては、その重責を果たせるかどうか、はなはだ心もとない限りです。
 しかし、初回から活発な質疑に接し、身の引き締まる思いが致しました。副議長の役目は、適正かつ円滑な議事運営のために議長を補佐することにあるのでしょうが、大変なのは常議員会速報及び常議員会レポートの作成であると聞いています。ともあれ、木村議長を補佐すべく与えられた職務につき、骨身を惜しまずがんばります。
 今後1年間よろしくお願い致します。

継続は力なり 専門実務研究会合同設立会開催される
 3月15日に専門実務研究会合同設立会が開催された。
 もともと専門実務研究会は平成3年に発足したもので、当時は流通法・税法・会社法・知的所有権法の4つの研究会が立ち上がっていた。当初は勢いよくスタートしたものの活動は続かず、最近では研究会は休業状態となっていた。
 企業や市民からは弁護士の専門性が強く求められている折から、この度、現執行部により12の専門実務研究会が再び立ち上げられた。
 平成3年当時、研究会設立にあたって、当時の会長の大村武雄会員は「継続は力なり」と至言を述べたということであるが、今回の設立会においては、仁平信哉研修委員長から「5年後に生きて会おう!」と呼びかけがなされた。
 なお、この度発足した専門実務研究会は次のとおりである(現在活動中の研究会も含む)。
入会は随時受け付けている。
(1)倒産法 (2)マンション法 (3)知的財産法 (4)会社法 (5)金融取引法 (6)不動産法 (7)遺言・相続 (8)家族法 (9)インターネット法 (10)行政法 (11)独占禁止法 (12)医療過誤
(岩田 恭子)

新 事務局長 事務局次長 就任挨拶
事務局長 長谷川雅一
 このたび、4月1日付けで横浜弁護士会職員事務局長に任命していただきました。
 当会会員の諸活動と県民からの弁護士・弁護士会へのニーズの橋渡し役である事務局職員の果たすべき役割は重要です。
 125年の伝統を誇る横浜弁護士会の歴史を損なわないよう、また横浜弁護士会の使命やそれを担う執行部の方針を実現すること、会員弁護士の会務活動に対し事務局職員として力を尽くすことなど改めて気を引き締め直しました。事務局からの事務サービスは、一方的なサービスにならないよう、会の利用者たる市民のニーズを的確に把握すること、常に問題意識を持ちサービスの向上・業務改善に取り組むことを目標にします。また、職員同士がお互い気持ちよく働ける環境を作ることを努力したいと考えます。
 当会の会員数および県民人口を考えるならば、この重責に押しつぶされそうですが、同時に次長就任した三浦弘子次長共々、是非とも当会職員に対し皆様のあたたかいご理解とご協力を心からお願い申し上げます。
事務局次長 三浦 弘子
 4月1日付けで事務局次長に任命いただきました。その役割、責任の重さを未だ実感できずにおりますが、今までより広い視野をもって、会、事務局、また会を利用される市・県民の皆様に誠心誠意対応してゆく所存です。
 私が採用された時期から比べますと、事務局業務は大きく変わりました。近年は、司法改革に関連する動きを身近に感じながら、一般企業では経験できない様々な課題に事務局として関われることも嬉しいことです。
 今後は「無駄をなくし、効率的に」を念頭におき、職員一人一人が能力を十二分に発揮し、良い結果が出せるような事務局態勢をめざして、微力ながら長谷川事務局長を補佐して参りますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

理事者からの「かけ橋」
副会長 小口千惠子
 4月1日理事者第1日目。午前9時の朝礼の後、挨拶回り。ハイヤーは贅沢なので徒歩でとのこと。
 午前中に、弁護士会から県警本部、家裁、神奈川新聞社そして地検へと挨拶。こんなジグザグはちょっと辛い。神奈川新聞社では、「FM横浜は先見の明があったが、我が社でも横浜新聞社にしようか議論が始まっている。」とのお話。そんな視点もあったとは。
 続いて、弁護士会で昼食をすませ、地裁へ。最上階にある海に面した広い窓のある所長室で気軽な話題提供のつもりで「裁判員制度は民主主義が発達していない日本の風土に合わないのでは?」と言ったところ(後で、他の理事者から思っていても言えないと言われてしまいました。私は理事者不適格かも)、所長から「裁判官も普通の人です」との答。脳裏に浮かぶ弁護士任官した人の言葉「サラ金業者に要求して鼻にもかけられなかったことが、ちょっとお願いするだけで業者はすぐに意向に沿ってくれる。国家権力はすばらしい。」
 引き続き、県庁、商工会議所と回り、徒歩と電車で川崎市役所へ。それから弁護士会に戻り、就任披露のホテルニューグランドに向かった。
 弁護士になってから仕事と育児に追いまくられ、移動と言えば休息か仕事の段取りなどを考える時間でしたが、こんなに歩いたのは初めてで、お陰でまったく減る気配もなかった体脂肪率が1割以上もカット。万歳。ところが家族が「すぐに戻っちゃうんだよね。」あらら。
 こんな理事者ですが、1年間よろしくお願いいたします。

常議員会レポート 第1回(平成17年4月7日) 第2回(平成17年4月21日)
第1回(平成17年4月7日)
〈議案〉
1、第1号議案 議長・副議長の選任
 議長に木村良二(32期)、副議長に伊藤秀一(35期)が選任された。
2、第2号議案 常議員を裁判官調査モニターにする件
 横浜弁護士会裁判官評価検討・人材育成支援等推進委員会の小野毅委員長から上記の件につき趣旨説明がなされた。同委員会では平成16年度、下級審裁判官指名諮問委員会等に対する資料の提出のために同委員及び一般会員に対して調査員(モニター)を依頼し通年的な調査を実施した。これをより充実させるために、常議員全員にモニターを依頼したいとのことであった。
 これに対し、質疑がなされたが、議案としての位置づけ、アンケートの提出義務等につき疑問が呈され、議決案件として馴染まないのでのではないかという理由で議案は撤回された。但し、依頼事項として改めて提出され、今期の常議員会として、趣旨を了解し協力するということで決着した。
第2回(平成17年4月21日)
〈議案〉
1、第1号議案 入会申込者入会許否の件
 3名の入会申し込みがあり、全員の入会を許可した。なお、3名のうち2名は第一東京弁護士会から、他の1名は東京弁護士会からの登録換え。
2、第2号議案及び第3号議案 「法教育シンポジウムin Kanagawa」開催費用を横浜弁護士会一般会計平成17年度4・5月分暫定予算の予備費から支出する件及び川崎支部会館家賃等費用を横浜弁護士会一般会計平成17年度4・5月分暫定予算の予備費から支出する件
 右案件を一括審議し、承認した。
3、第4号議案 司法改革関連特別基金の目的に照らして本会が必要とする事業又は施設の基本及び支出上限額の件
 司法改革関連特別基金及び特別基金会費に関する会規第5条第2項によれば、会長は、本会が必要とする事業又は施策につき、その基本及び支出の上限額について、予め、常議員会の承認を得なければならない旨規定されていることから、司法改革関連支出につき業務運営費として2250万円を計上し、各小費目の施策の基本と上限につき承認を求めたが、各費目につき、現段階で承認を求めても、判断が困難であり、同会規はこのような形の決議を予定していないのではないかとの疑問が呈され、執行部は同議案を撤回し、同基金特別会計予算書中の「業務運営費」の小費目として「司法改革関連支出」として包括的に項目をたて、通常総会において予算の審議対象とすることにし、常議員会はこれを了承した。
 なお、委員の中から、今後の問題として、基金の支出手続につき統一的解釈が必要ではないかとの指摘がなされた。
4、第5号議案 通常総会召集及び提出議題承認の件
(1)下記の日時、場所で開催されることを了解した。
日時 平成17年5月25日(水) 午後1時
場所 横浜弁護士会館 5階大会議室
(2)平成16年度(一般会計・特別会計)収支決算承認、平成17年度(一般会計・特別会計)予算、平成18年度(一般会計・特別会計)4・5月分暫定予算の件及び 綱紀委員会委員等選任の件を通常総会の提出議題とすることを了承した。
〈報告事項〉
1、人事推薦の件
 当会及び各種外部の委員会委員等を選任・推薦した旨の報告があった。
2、横浜弁護士会正職員・パート職員の平成17年度給与改定の件
 職員の定期昇給のほか、昇格・年齢給の暫定措置、手当額改定による職員費の増加見込みにつき、報告があった。

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