横浜弁護士会新聞

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2005年4月号(2)

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平成16年度理事者退任にあたり この1年を振り返って
 平成16年度の高橋執行部も、順風満帆とは言い難かったものの、なんとか大過なく任期を終えることができました。そこで、理事者の皆さんにこの1年を振り返ってみて貰うことにしました。
広報担当副会長I
 さて、ようやく本日も、50を超える理事者会の議題が終わろうとしていますが、ここで皆さんにこの1年を振り返って貰いましょう。
筆頭副会長H
 えっ、まだ議題の追加があるの?もう夜の9時30分だよ。だめだよIさん、議題は事前に出してくれないと。横で会長もイライラしてるよ。
副会長M
 はは、また筆頭の眉間にしわがたくさん寄ってる、今日はいつもの倍くらいあるんやないの。でも、この部屋は寒いねえ。今日は、厚手のタイツで重装備してきたけど、それでも寒いなあ。この電気ストーブ、ヒーターが2本あるのにどうして1本しかつかへんの。
筆頭ではない副会長H
 あれ、またMさんの余計な話を議事録に入力しちゃったよ。時間がもったいないから早く次ぎ行って次ぎに。ところで、Tさんはこの1年はどう思うのよ。
副会長T
 うーん。公設事務所は会内でも色々と議論があったし、サポート事務所の構想もとてもよかったけど、マニュアル作るの大変だったなあ。とにかくこの1年は忙しかったので、たまに1日中事務所で仕事ができる日がうれしかった。それと、昨年から年初にかけて身内の不幸が重なって告別式にも出られなかったことがあったので、申し訳ないと思ったよ。(合掌)南無阿弥陀仏。
副会長I
 Tさん、僧籍を持っているからと言ってここで念仏を唱えなくてもいいよ。Tさんが念仏唱えると、なんか会長がお地蔵さんに見えてくるねえ。ところで、会長はこの1年間を振り返ってどう思われますか。
会長
 そうだね、やはりなんといっても、3年といわれた司法改革の最後の仕上げである1年に遭遇できたこと、加えて、その制度設計から具体的な運用を迎えた最初の年に遭遇するという歴史的な時代を会長として会の舵取りを任されたことが印象深かった。それと、副会長にはご苦労かけたけど、今次の改革を受け、弁護士会がなすべきであると日頃考えていた課題のうち、いくつかを実行できたこともうれしかった。副会長の皆さんに恵まれたおかげで、後顧の憂いなく日弁連の活動にも参加できました。
副会長M
 やっぱり会長は難しいことをうまいこと言わはるなあ。さすが、私がよくお話を聞かなあかんと思ったおっさんやわ。
副会長I
 まあ、Mさん人物批評は別にして、この1年はどうだった。
副会長M
 とにかく、私が担当した中では、司法支援センターがダントツの1位やな。会長の注文が色々と多くて、法務省や日弁連は勿論やけど、自治体や他士業など関係各方面に連絡を取ったりして調整がえらい大変やった。それと・・・
筆頭副会長H
 (無理矢理M副会長の話を切って)ところで、人事委員会と財務室という当会の金と人事だけでなく、人権擁護委員会まで担当し、ほぼ弁護士会の枢要部を握っていた、Hさんはこの1年どうだった。
筆頭ではない副会長H
 とにかく人事は電話でお願いしまくって大変だったし、財務室では、執行部との間に挟まれて苦悩の日々だった。でも、司法改革関連基金の創設や、人権擁護規則の会規化など、重要課題について会員の同意を得られたことはうれしかった。この1年、懇親会や歓送迎会などがかなり多かったけど、飲む機会が減らなかったのは喜びの一つかも。
副会長I
 それでは、最後に筆頭副会長のHさん、この1年を振り返ってください。
筆頭副会長H
 うーん、同期であるにもかかわらず、Iさんに騙されて筆頭にされてしもうて、とにかく、会合や宴会での挨拶と、毎週行う理事者会の準備がえらかったね。そやけど、今の時代の弁護士という職業に問題意識を持てたことは財産になったし、この年齢になって、弁護士業務とは離れた新しい仲間を持てたことはごっつい嬉しかった。理事者にならへんかったら、怖そうで話さへんかったと思うMさんとも、関西弁で本音で話ができるようになったし。
副会長I
 まあ、理事者会の後の毎週の飲み会では、掛け合いに近い会話をしていたからね。
筆頭副会長H
 そういうIさんはどうなの。
副会長I
 一言で言うと、大変だったけど面白かった。会長が色々なアイディアを出すので、弁護士業務改革担当の私としては、毎回びくびくしてました。最初は会長にやっとついて行ってると思ってたら、最後は引きずられていたという印象だったなあ。でも、今年の執行部はよく呑むのが揃ったねえ。いつも割り勘負けしてるなあと感じていたのが残念でなりません。

 とりあえず、副会長はこれでお役ご免といったところですが、会長は、来年度は日弁連の理事に就任し、取り組む課題もまだまだたくさんありそうです。最後に、この1年間、私たち執行部にご協力いただいた会員の皆様にお礼の言葉を述べさせて頂ければと思います。ありがとうございました。

クレサラ相談無料化 スタート!
 4月1日から、当会多重債務相談センターの多重債務相談(クレサラ相談)の相談料が無料となった。
 そもそも多重債務事件の処理に当たっては、高度の法的知識・能力を必要とする場合が少なからず存し、まさに弁護士がその担い手として最も適任である。経済的に困窮している多重債務者に対し、法律相談の機会の提供が弁護士会の責務であるとの考えが無料化に踏み切った理由。
 クレサラ相談の無料化に伴い、相談を担当する会員への日当の支払いもなくなったが、幸い多数の会員の了解を得て実現する運びとなった。

常議員会議長を終えるにあたって
議長 岩村 智文
 昨年4月に常議員会議長に選出されたときは、2005年3月ははるか彼方の感があった。ところが、いよいよ任務も終わるとなると、この1年は瞬く間、との思いがし、何となくさびしくなるのも不思議なものだ。
 横浜弁護士会の社会的役割と活動範囲の拡大のもたらすところか、常議員会の議題は毎回多く、審議時間は3時間超というのが常態となってしまった。常議員各位には大きな負担を掛けてしまったと思われる。しかし、議題の中にはもう少し時間を掛けて審議したいものがあったというのが偽らざる気持ちである。そろそろ、常議員会の審議開始時間を午後1時に繰り上げるなどの工夫が必要であろう。
 本年度は、執行部と共に歩む常議員会にしたいと思い、議事進行にあたってきた。執行部と常議員会は形影相伴うのがよいと思ったからであるが、今後はもうひと味加えた方がよいかもしれない。
 本年度の常議員はまさに多士済々で、論客あれば一言以てこれを蔽うを地でいく寡黙な常議員もいて、各位の織りなすハーモニーは誠に心地よかった。大過なく過ごせたのは、常議員各位のご協力と会務に精通した水地副議長の力によっている。水地さんにはただただ感謝、感謝である。

今期の反省と次期へのエール
副議長 水地 啓子
 就任挨拶で予言しましたとおり、1年間、とても速報とは言えない常議員会速報になってしまい、本当に申し訳ありませんでした。反省しています。
 とにかく毎回、議案が多い、時間が長いという報告ばかりし続けましたが、あまりに膨大な議案に、さすがに意欲あふれる今期の常議員もやや息切れ状態ということもあったようです。
 そこで、今期の反省と時期へのエールとして、若干のご提案をしたいと思います。
 まず、執行部には、極力議題をしぼることと、できるだけ継続審議にならないような準備をお願いしたいと思います。
 常議員の方々については、全部の議案はとても無理だと思うので、どれか1つ最も関心のある議案について、じっくり資料を読んで考えてくることをお願いしたいと思います。必要なら、疑問点について事前に資料を求めるなどして準備すれば(こんな事を提案すると、忙しい執行部に仕事を増やしてと叱られるかもしれませんが)、短い時間で、より深い議論ができるのではないでしょうか。
 以上、次期の副議長さんが、できるだけ簡潔に速報をまとめられますよう皆様にご協力をお願いして、十分にお役に立てなかった副議長の退任のご挨拶とさせていただきます。

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