横浜弁護士会新聞

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2004年10月号(4)

 
“修習生の熱気あふれる” 58期合同就職説明会
 58期合同就職説明会が9月4日に当会会館で行われた。108名の修習生が参加したのに対し、募集を出した事務所は15事務所。修習生の熱気に押され、説明会の途中で、自分の事務所も募集をすると急遽名乗りを上げる事務所が出るほどであった。
 横浜弁護士会の求人情報はオープンでないという批判があることを意識して、この説明会に就職募集を希望する事務所には是非参加して欲しいと呼びかけを行ったそうである。それでも、支部長の話等を総合するとまだまだ説明会には参加していないが募集を希望している事務所はありそうである。
 修習生の希望する年俸は600万円前後が多数であったが,募集する側からは開きがあるという意見もあった。また,個人事件を受任できるかという質問も多く,修習生の関心はやっぱり収入にあるようである。しかし,勤務先の事務所で得られる貴重な経験や,ボス弁の人格や考え方から学ぶことは,自分の弁護士生活を決めるといっても過言ではなく,より広い観点から事務所を選んでもらいたいものである。
 説明会後に開かれた懇親会にはほとんどの修習生が参加し,そこでも熱心に情報を収集している姿が見受けられた。

法曹ゴルフ月例会 澤田久代会員優勝
取り切り戦もかすむ
 7月号で予告した横浜法曹ゴルフの燃える夏合宿が7月17日、18日の両日北海道で行われた。
 月例の優勝者が競うメインイベントの取り切り戦は2日間の総合成績で決まる。
 初日の予想では、トップを走る西村好順公証人が楽に逃げ切るかと思われたが、そこはやはり実力者揃いの取り切り戦。北田幸三会員の激しい追い上げに、同組でまわる西村公証人も力が入り思うようにプレーができない。
 西村公証人が成績をのばしきれないでいる間に追い上げていたのが別の組でまわった石黒康仁会員。なんと総合成績は、西村公証人と同ネット。
 西村公証人、年齢差で辛くも取り切り戦優勝を勝ちとった。西村公証人の取り切り優勝は2回目。
 また、月例については、澤田久代会員の初優勝。法曹ゴルフ参加以来、月例で何度も2位、3位になるが、いつも誰かに優勝をはばまれて涙を飲んでいた。
 ようやくこの合宿の月例部門で成し遂げられた。プレー後の表彰式、今回ばかりは取り切り戦もかすんでしまい、司会が取り切り戦より先に月例優勝の澤田会員の表彰するハプニングもあった。
 さらに燃える戦いがもう一つ。ランドマーク法律事務所の師弟対決。法曹ゴルフ命の高田涼聖会員とこの合宿から入会した浜田慶信会員。あっさり浜田会員がボスの高田会員を破ってしまった。高田会員の背中が寂しい。

新人弁護士奮闘記 56期 北島美樹
即答できずドギマギ 頼れる弁護士を目指して
 もうすぐ弁護士になって1年になる。1年??信じられない速さだ。弁護士という職業につくと、知らないうちに他の人よりも時計のスピードが速く設定されてしまうのではないだろうか。
 とにかく、弁護士になってからの約1年は私のこれまでの人生の中で最も早く過ぎていった。えっもう期日が来ちゃうの?あっこれもうぎりぎりだ!の繰り返しでひやひやしっぱなし、迷惑をかけっぱなしである。
 毎日あっという間にスタジアムのナイター声援が聞こえる時間になってしまい、でも「今日中にやること」が積んである状態。ため息。
 依頼者からの質問に即座に答えられず、右往左往することもしょっちゅう。先日は、国選事件の在宅の被告人に、「実刑判決が出たら、その日にもう手錠をかけられちゃって家には帰れませんか?」と涙ぐんで聞かれ、大丈夫、言渡しと同時に即身柄拘束されるわけではないよ!と答えてあげられなかった。簡単なことなのに、いざとなると分からない。あの時の被告人の不安そうな顔を思い出すと申し訳なくなる。
 依頼者が、弁護士なのだから法律のことは聞いたらすぐに分かる!という気持ちで私に質問しているのが分かるだけに、答えられないことがもどかしい。
 そんなことが多いので、「調べる」作業は少し上に達した。書籍はもちろんだが、あまり使わなかったインターネットも最近ではなくてはならない存在である。自分で考えて分からなければ即調べる、というあたりまえのことの大切さを再認識した1年であった。
 そんな頼りない私を、愛犬の雄太郎が癒してくれている。離れて住んでいるが、心は通じている(に違いない)。いくつため息をついてもまた頑張ろうと思わせてくれる、私にとって欠かせない存在である。しかし本当は、私が愛犬に癒されている場合ではなく、私が依頼者を安心させてあげられるようにならなければ。
 1年はただバタバタと過ぎてしまった気がするが、2年目こそは“頼れる弁護士”への第一歩になるように、もう一度気を引き締めたいと思う。

修習生との懇談会開催
 7月23日に58期D班修習生と若手弁護士との懇親会が馬車道十番館で開催された。
 弁護修習の開始から約1か月を経ての感想や今後の進路等について、参加した若手弁護士との間で様々な意見が交わされた。
 修習生の中には弁護士志望の人ばかりではないようだったが、それでも最初の実務修習ということもあって会話が弾んでいたようである。
 また横浜で弁護士生活をしたいと考えている修習生もいて、当会の就職状況、雰囲気などいろいろと情報収集もしているようだった。
 修習生の関心は、手がける仕事の種類やボスとの付き合い方、独立にあたっての苦労等のようだった。
 コース料理を食べつつの懇談会であったため、どうしても話をできる人の範囲が限られてしまうという難点もあったが、二次会の参加率も高くお酒も入ってますますお互いの本音が聞けたのではないだろうか。

いろいろな相談にお応えします。
横浜弁護士会総合法律相談センター
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・相談時間/ 9:45〜11:45
・相談料金/ 5,250円(30分以内)
※消費税込

お詫びと訂正
 本紙9月号1面、民裁懇の記事で、出席者のお名前が誤っておりました。お詫びして訂正いたします。
1、2段目右から2行
(誤)高良健次書記官 (正)高良次書記官
2、最終段中央
(誤)加藤恵美子裁判官 (正)加藤美枝子裁判官

編集後記
 今年の夏は猛暑でした。夏が暑かったときは、それだけ秋の紅葉が美しくなるはず。そろそろ東北地方では紅葉が始まります。温泉と紅葉で幸せな気分に。
デスク 安田英二郎 1 面 長澤 洋征 2 面 奥園龍太郎
3 面 両角 幸治 4 面 澤田 久代

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