取り切り戦もかすむ |
7月号で予告した横浜法曹ゴルフの燃える夏合宿が7月17日、18日の両日北海道で行われた。 |
月例の優勝者が競うメインイベントの取り切り戦は2日間の総合成績で決まる。 |
初日の予想では、トップを走る西村好順公証人が楽に逃げ切るかと思われたが、そこはやはり実力者揃いの取り切り戦。北田幸三会員の激しい追い上げに、同組でまわる西村公証人も力が入り思うようにプレーができない。 |
西村公証人が成績をのばしきれないでいる間に追い上げていたのが別の組でまわった石黒康仁会員。なんと総合成績は、西村公証人と同ネット。 |
西村公証人、年齢差で辛くも取り切り戦優勝を勝ちとった。西村公証人の取り切り優勝は2回目。 |
また、月例については、澤田久代会員の初優勝。法曹ゴルフ参加以来、月例で何度も2位、3位になるが、いつも誰かに優勝をはばまれて涙を飲んでいた。 |
ようやくこの合宿の月例部門で成し遂げられた。プレー後の表彰式、今回ばかりは取り切り戦もかすんでしまい、司会が取り切り戦より先に月例優勝の澤田会員の表彰するハプニングもあった。 |
さらに燃える戦いがもう一つ。ランドマーク法律事務所の師弟対決。法曹ゴルフ命の高田涼聖会員とこの合宿から入会した浜田慶信会員。あっさり浜田会員がボスの高田会員を破ってしまった。高田会員の背中が寂しい。 |
即答できずドギマギ 頼れる弁護士を目指して |
もうすぐ弁護士になって1年になる。1年??信じられない速さだ。弁護士という職業につくと、知らないうちに他の人よりも時計のスピードが速く設定されてしまうのではないだろうか。 |
とにかく、弁護士になってからの約1年は私のこれまでの人生の中で最も早く過ぎていった。えっもう期日が来ちゃうの?あっこれもうぎりぎりだ!の繰り返しでひやひやしっぱなし、迷惑をかけっぱなしである。 |
毎日あっという間にスタジアムのナイター声援が聞こえる時間になってしまい、でも「今日中にやること」が積んである状態。ため息。 |
依頼者からの質問に即座に答えられず、右往左往することもしょっちゅう。先日は、国選事件の在宅の被告人に、「実刑判決が出たら、その日にもう手錠をかけられちゃって家には帰れませんか?」と涙ぐんで聞かれ、大丈夫、言渡しと同時に即身柄拘束されるわけではないよ!と答えてあげられなかった。簡単なことなのに、いざとなると分からない。あの時の被告人の不安そうな顔を思い出すと申し訳なくなる。 |
依頼者が、弁護士なのだから法律のことは聞いたらすぐに分かる!という気持ちで私に質問しているのが分かるだけに、答えられないことがもどかしい。 |
そんなことが多いので、「調べる」作業は少し上に達した。書籍はもちろんだが、あまり使わなかったインターネットも最近ではなくてはならない存在である。自分で考えて分からなければ即調べる、というあたりまえのことの大切さを再認識した1年であった。 |
そんな頼りない私を、愛犬の雄太郎が癒してくれている。離れて住んでいるが、心は通じている(に違いない)。いくつため息をついてもまた頑張ろうと思わせてくれる、私にとって欠かせない存在である。しかし本当は、私が愛犬に癒されている場合ではなく、私が依頼者を安心させてあげられるようにならなければ。 |
1年はただバタバタと過ぎてしまった気がするが、2年目こそは“頼れる弁護士”への第一歩になるように、もう一度気を引き締めたいと思う。 |