横浜弁護士会新聞

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2003年5月号(3)

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常議員会 正・副議長の挨拶
議長  佐 藤 克 洋
 平成七年度杉井会長の元で副会長を務めさせて頂いた後、倒産事件等の実務に追われ、弁護士会を取りまく急激な状況の変化にとまどい気味であったところ、この度は議長という大役を仰せつかり、身の引き締まる思いである。
 司法改革の行方が、本当に市民のためのものになろうとしているのか、裁判員制度、公的弁護制度、裁判迅速化法案、弁護士費用敗訴者負担問題、ロースクールのあり方等々司法にとって大変に重要な問題が山積みしている。又、法律相談・扶助事業や人権擁護活動のセンターとしての弁護士会に寄せる市民の期待・ニーズは急速に高まっていると思われる。
 会内において充分に議論を尽くすことが何より大切であり、常議員会においては、当会の伝統である自由闊達な雰囲気の元で全員が存分に発言できるように心掛けたい。
 幸い温厚かつバランス感覚に富み、野球チームや広報委員会で気心の知れた岡部副議長を得たので心強い限りである。
 質の高い議論を通じて、より市民に信頼され、頼りがいのある弁護士会へと少しでも前進できるよう一年間微力を尽くしたい。各位のご協力を賜りたい。
副議長  岡 部 光 平
 平成一五年度の常議員会副議長に選任されました。
 司法改革の具体的な実現元年と目される年度の常議員会の副議長に選任され、その責任の重大さに緊張と不安でいっぱいですが、議長を補佐し精一杯頑張りたいと思っております。
 副議長の職務は、常議員会の運営につき議長を補佐し、議事進行や議決について会規に従い、適法適切に導くことにあるものと考えております。
 しかし、もっと大事な職務は、「常議員会速報」「常議員会レポート」「常議員からズバリひとこと」の執筆と執筆者の確保並びに原稿催促にあります。
 このことは、昨年度まで新聞発行に携わっていた関係で熟知していましたから、できれば副議長の役回りを回避したかったというのが偽らざる本音です。
 従いまして、「速報」が速報でなくならないように、皆様からの叱咤激励を特にお願いたします。また、常議員の皆様には、「常議員からズバリひとこと」の短期間での執筆依頼をすることになりますので、大変ですが笑顔で快諾していただきますようにお願いいたします。
 これから一年間、活発な常議員会になるように期待しております。

理事者室だより 今年度は「司法改革実施元年」
副会長 影 山 秀 人
 四月一日に理事者に就任してあっという間に一週間が過ぎようとしています。そんな時期にこの原稿を書いています。右も左も分からないまま、慣例と説明される諸日程をあわただしくこなしてきました。そして、これも(たぶん)慣例により、当コーナーの執筆を筆頭から始めることになりました。
 さて、今年度の「理事者室だより」は、それぞれの理事者が会員の皆さんに今一番伝えたいことを書いていこうと思います。
 箕山会長は就任披露の挨拶の中で今年度を「司法改革実施元年」と位置付けました。また、この司法改革の荒波の中で、弁護士及び弁護士会がそれぞれ力をつけていかなくてはいけないと力説されました。そのために微力を尽くしていきたいというのが今年度執行部の大きな目標です。
 この秋にはいわゆるロースクールの学生募集がいよいよ始まります。来年春には開講します。当会の何人かの会員は各ロースクールの教授、講師として活躍する予定です。そして、数年後にはここの卒業生が新司法試験を突破して大量に弁護士として私たちの世界に入ってくると思われます。
 裁判のやり方も大きく変わりそうです。刑事事件では被疑者段階から国費で弁護人がつくことになりそうです。一般市民から選ばれた裁判員が裁判官と一緒に審理をするシステムも導入されるでしょう。そうなれば従来のような書面審理中心でなく口頭審理が中心になり、期日も集中審理化されそうです。弁護士報酬基準は近く廃止されますし、弁護士費用敗訴者負担制度が導入されれば私たちの業務に少なからず影響するのは必至です。
 これからの私たちの業務の有り様はどのように変化していくのでしょうか。なかなか不透明な部分も多い司法改革の具体的な実施の方法を、できるだけ素早く会員の皆さんにお伝えをし、お考えいただくと共に十分に対応していただきたいと思っております。
 今年一年どうかよろしくお願い致します。

新理事者披露懇親会 来賓の方々
順不同・敬称略
横浜地方裁判所長
 吉 本 徹 也
横浜家庭裁判所家事部総括
 慶 田 康 男
横浜地方検察庁検事正
 江 川   功
横浜民事調停協会連合会会長
 村 瀬 統 一
横浜家事調停協会連合会会長
 伊 藤 正 一
横浜市副市長
 
神奈川県警察本部警察本部長
 末 綱   隆
神奈川県県民部長
 小 林   勲
神奈川県県民部広報県民課長
 小野間 重 雄
横浜市市民局長
 横 山   悠
横浜市市民局広報相談部長
 光 田 清 隆
神奈川県司法書士会会長
 佃   一 男
東京地方税理士会副会長
 在 原 和 子
神奈川県土地家屋調査士会会長
 横 山 一 夫
神奈川県土地家屋調査士会副会長兼
境界問題相談センター設置準備委員会委員長
 佐々木   健
神奈川県社会保険労務士会会長
 大 山 昭 久
社団法人神奈川県不動産鑑定士協会会長
 飯 田 行 雄
神奈川県行政書士会会長
 吉 村 明 博
横浜商工会議所中小企業相談部長
 金 子   勝
日本労働組合総連合会神奈川県連合会会長
 真 壁 忠 利
神奈川県労働組合総連合議長
 菊 谷 節 夫
横浜国立大学学長
 飯 田 嘉 宏
横浜国立大学大学院国際社会科学研究科長
 來 生   新
横浜国立大学大学院国際社会学研究科国際経済法学系委員長
 池 田 龍 彦
横浜国立大学大学院国際社会科学研究科法科大学院検討委員長
 円 谷   峻
横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授
 田 中 利 幸
神奈川大学学長
 山 火 正 則
神奈川大学法学部長
 矢 口 俊 昭
関東学院大学法科大学院委員長
 加 藤 良 三
関東学院大学法学部長
 山 下 幸 司
横浜検察審査協会副会長
 平 山 喜 一
神奈川県人権擁護委員連合会長
 織田村 佳 之
社団法人神奈川県社会福祉士会会長
 
社会福祉法人神奈川県社会福祉協議会
かながわ福祉サービス運営適正化委員会事務局長
 亀 田   長
株式会社テレビ神奈川報道制作局長
 木 村 惠 二
朝日新聞横浜支局支局長
 粕 谷 卓 志
読売新聞社横浜支局支局長
 石 田 英 明
日本経済新聞社横浜支局長
 田 中 文 成

常議員会レポート第1回 平成15年4月4日
〈第1号議案〉
議長・副議長の選任の件
 議長に佐藤克洋(三〇期)常議員、副議長に岡部光平(三四期)常議員が選任された。
〈緊急議案〉
平成一五年度一般会計四・五月暫定予算中の予備費支出の件
 「予備費」予算の内、金四一七,〇〇〇円を「支部活動費」予算に支出する旨議決された。
 支部活動費は平成一五年度一般会計予算に計上されるが、今回の予算金額は、四・五月が暫定予算の期間のため、予算案に計上する予定額の六分の一(二か月分相当)の金額である。
〈報告事項〉
(1)正副議長一任人事推薦案件の候補者の件
・支部連絡委員会委員選任の件
 慣例により常議員会議長と副議長両名が委員に選任された。
・関東十県会理事選任の件
 慣例により常議員会議長が理事に選任された
(2)懲戒委員会外部予備委員・綱紀委員会参与員選任の件
・横浜地方裁判所からの推薦に基づき、左記のとおり予備委員・参与員を選任した。
 懲戒委員会外部予備委員
  松 尾 昭 一
 綱紀委員会参与員
  廣 瀬 健 二
(3)西山宏元会員についての刑事起訴処分についての会長談話の件
・新聞報道でも明らかな事実であるが、西山宏元会員の刑事起訴処分を受けて、会長談話を発表し、会員全員に倫理の徹底と不祥事防止への努力を呼びかけた。
平成15年度常議員名簿
 青 木   孝  
 赤 塚   健  
 赤 塚 泰 弘  
 安 達   信  田 沢   剛
 荒 井 俊 通  立 川 正 雄
 池 田 忠 正  田 中 隆 三
 岩 田 恭 子  田 村 彰 浩
 岩 橋 宣 隆  角 川  圭司
 岡 部 光 平  豊 島 健 司
 折 本 和 司  畑 中 隆 爾
 尾 立 孝 司  林   薫 男
 川 島 志 保  古 川 武 志
 坂 本 裕 之  増 田   尚
 佐久間 哲 雄  松 下 雄一郎
 佐 藤 克 洋  道 尻   豊
 篠 原 義 仁  望 月 孝 礼
   保 良 公 晃
   
常議員からズバリひとこと
 常議員初体験である。恥ずかしながら、本原稿の執筆を依頼され初めて紙上に本記事や「常議員会レポート」の存在を知った。慌て過去の記事を何通か拝読し今更重責を痛感した次第である。この程度の私ゆえ、今のところ「ズバリ」言えることは何も持ち合わせていないが、間もなく始まる常議員会ではズバズバと一言も二言も発言できるよう、臆せず準備も怠らず臨む所存である。乞う御期待。
(五二期 安達 信)

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