副会長 篠崎 百合子 |
昨年のちょうど今頃、副会長立候補者となった私は、選挙責任者である同期のヒロシくん(中村宏会員のこと)に「推薦のことば」をお願いした。 |
文案に窮したヒロシくんは、ある日電話をかけてきて「何か会務で長く続けていることはないか。」という質問をした。「ない。」と即答しようとしたが、はたと思った。「そうだ。市民法律講座があった。」 |
正確ではないが、多分15年間は横浜市の市民法律講座の委員を務めたと思う。委員会通則に抵触しているといえるが、この委員会は、広報委員会の傘下にあったり、独自の委員会になったりと組織替えをし、現在は、法律相談センター運営委員会に組み込まれている。 |
どんな名称にかわろうとも委員は(横浜については5名)、その顔ぶれに大した変化はなかった。多分、先達である中山秀行会員は、も っと長く務められたと思う。 |
「季節労働者」と称しているように、その活動は毎年6月ころ、テーマと講師を選び、11月に司会を務めて終了するので、さしたる負担でもなかった。 |
今年の横浜市の市民法律講座の閉講式で挨拶に立ち、「この市民法律講座が何時から続いているのかご存知ですか。」と呼びかけた。横浜市との共催で昭和47年から始まっており、実に30年以上も続いている事実にあらためて驚いた。 |
しばしば、中山先生は、毎年行われるアンケートで「今後、市民法律講座をつづけなくてもよい。」という回答が今まで1件もないことを自慢げに語られた。その記録は、今年度も更新中である。今や「市民法律講座」は、横浜市のほか県内8か所で開催され、いずれも活況である。市民法律講座は、地味だけれど実に頼もしい当会の広報活動なのである。 |
今後とも、準備や講師にと皆様のご協力をお願いいたします。 |
〈第1〜3号議案〉 |
人事案件である。 |
〈第4号議案〉 |
入会申込者3名のうち2名は入会が許可されたが、1名は弁護士法第5条3号による登録請求のため、常議員会内に小委員会を設置して検討をすることとなった。 |
〈第5号議案〉 |
文部科学大臣宛に人権救済申立の勧告書を出すことが承認された。 |
神奈川朝鮮中高級学校その他の朝鮮学校を含め、日本の高等学校と同程度の教育実態を有すると判断される場合の外国人学校の卒業者全てに大学入学資格を認める取扱いをされるよう、勧告するというものである。
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〈第6号議案〉 |
横浜弁護士会小田原支部事務所賃貸借契約締結並びに賃貸借契約締結に伴う予備費支出の件につき審議され、305万円の支出が承認された。場所は裁判所近くの朝日生命小田原ビルで、賃借面積は約30坪である。 |
〈第7号議案〉 |
横浜弁護士会刑事法制委員会設置規則が制定された。目的は、刑法、刑事訴訟法、監獄法その他の刑事及び行刑に関する法令、制度及び運用の改善、向上を図るため、その問題点および適正なあり方を継続的に調査研究し、会長の諮問に答え、又は意見を具申することなど。 |
同じような目的を有する横浜弁護士会刑事弁護センター運営委員会が存するが、主に当番弁護士、国選などの運用に関する実務的な委員会となっており、日弁連からの刑事法制に関する意見照会などに迅速に対応するため、今回の設置となったもの。 |
〈第8号議案〉 |
臨時総会の招集及び提出議案について、次の通り可決承認された。 |
日時 |
平成16年1月30日(金)午後1時 |
場所 |
横浜弁護士会館5階大会議室 |
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○ |
弁護士法改正に伴う関連法規整備 |
○ |
会費に関する会規・法科大学院教員に対する調査費の支給等に関する暫定措置会規制定 |
○ |
支部会規・委員会通則改正 |
○ |
綱紀委員会委員及び同予備委員選任など17議案。 |
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〈第9号議案〉 |
横浜弁護士会相模原支部が国際ソロプチミスト相模主催の「世界の子供たちに笑顔を−児童虐待を考える」と題するシンポジウムを後援することが承認された。 |
〈緊急議案〉 |
1 |
、裁判員制度に関する会長声明が承認された。 |
2 |
、NPO法人神奈川被害者支援センター主催「非行防止教育講演会」に当会が後援することが承認された。 |
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〈報告事項〉 |
(1) |
小田原支部の支部臨時総会にて、名称を「横浜弁護士会県西支部」に変更する議決がされた旨の報告。 |
(2) |
懲戒審査結果の報告。 |
(3) |
自衛隊等のイラク派遣に反対する会長談話を平成15年12月22日発表に発表したことの報告。 |
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常議員からズバリひとこと |
今年は司法改革実施元年といわれるだけ、それにまつわる議案・意見書の議題が多い。また、来年度から廃止される弁護士法五条三号の駆け込み入会申請も多い。気をつかうのは人権救済申立事件の勧告書の議題である。理事者は本当に大変だと思う。それに応えるためにできるだけ質問しようと心掛けている。それにしても若い会員の素朴な質問が少ない。常議員会は弁護士会の活動を知るまたとない所である。若い会員がもっと質問や意見が言える雰囲気を作りたい。そして若い会員がもっともっと横弁を好きになってほしいと願う。 |
三一期 岩橋宣隆 |