横浜弁護士会新聞

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2002年5月号(3)

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常議員会議長あいさつ
充分な準備と充実した議論を
箕山 洋二会員
 今回が五回目の常議員ということになります。
 前回平成一一年度は議長のもとで副議長を務めさせて頂きました。
 副会長時代を入れると常議員会とは六回目のお付き合いとなります。
 今年は司法改革法制化元年であり、準備されている新法は五〇を超えるとも聞いています。
 そのため今期は日弁連から単位会に対し、司法改革に関する様々な意見照会が予想されます。また、関連委員会からの多くの意見発表も予想されるところであります。従って、充分に準備した上での活発な議論が必要であると考えております。
 常議員会の意見イコール横浜弁護士会の意見とされることの重要性を常に意識しながらも、自由活発な意見交換が必要だろうと思います。
 私が常議員の時に印象に残っている議長としては、前述した永井先生と、川崎支部の横溝徹先生がいらっしゃいます。
 両先生の議事運営は変幻自在・融通無碍で、常議員の意見を充分に引き出し、時にはユーモアを交えていたことを記憶しています。
 私には、とても両先生のような議事運営は出来ませんが、幸いにして、森 卓爾会員が副議長に就任されましたので、大変心強く思っております。
 不出来な議長ですが、一年間宜しくお願いいたします。

常議員会副議長あいさつ
常議員会で活発な議論を
森 卓爾会員
 全く予期していなかったことでしたが、今年度の常議員会副議長に就任いたしました。
 今年度は、司法改革に関する諸問題が多く議論されるはずであることを見て常議員になったのですが、思いも掛けず副議長に推されてしまいました。
 平成一三年度の湯沢副議長、一二年度の瀬古副議長と副会長を経験していない副議長が三期続くことになりました。
 私は、横浜で修習し、そのまま横浜弁護士会に登録した三三期です。長い間、関内で仕事をしておりましたが、五年前に新横浜に事務所を移しました。
 会務については、これまで拘禁二法案対策本部や刑事弁護センター、県民集会実行委員会など実務型の委員会を担当してきました。
 さて、今年度の常議員会では、司法改革について弁護士会としての意思決定をすることが多数予想されます。
 司法改革とは、国民のための司法がどうあるべきかが問われている課題だと思っています。会員の中には多様な意見があると思います。その多様な意見を反映した常議員会の議論にすること、そしてその議論を会員に知らせていくことが副議長の役割であると思っております。
 そのためには、速やかな常議員会速報、常議員会レポートの発行に心がけます。 
 一年間よろしくお願い致します。

新人弁護士奮闘記 第53期 小宮 玲子会員
時にはぐれてみたくも…
 弁護士の鞄というものはどうしてこうも膨らんでしまうのでしょうか。
 たまに行く一泊、二泊の旅行鞄の方がよっぽど軽い位です。特に私の場合、脳のメモリー容量が少ないため、いつも必要以上の記録だの資料だのを持ち歩いており、色気のない黒鞄を二つ引きずって移動する様は「修学旅行中の生徒」のように見えると言われました。
 定期券だけをポケットに入れ颯爽と通勤する、そんなスタイルを今年中に確立するのが現在の大いなる野望です。
 弁護士の抱えているもので重いのは鞄だけではありません。とにかく新人たる者、ひとたび外に出て行けばなめられるのも仕事のうち、恥をかくのも仕事のうち、それらを避けて行こうと思ったら表通りなんか歩けん!と強引に思い込んでやってはいますが、それでも法曹という仕事をしていく中で「何であんな風に言われちゃうかなあ…」と消化不良を起こしてげんなりすることもあります。
 酒もタバコもやらない私ですが、そんな時はちょっと道の端にしゃがみこみ、ぐれてみたくもなります。
 代理人の立場で本人以上に傷つく資格なんかない。そう言い聞かせては何だかんだと歩き続けていますが、実力がつかないうちから元々図太い神経だけがさらに丈夫になっていくのにも複雑な思いです。
 弁護士になってしばらくした頃のことですが、日弁連に身分証明書発行の申請をするのに写真が必要となり、事務所の入っているビルの清掃の女性と立ち話をしながら最寄りの写真店の場所を着き尋ねたことがありました。
 後日、彼女から「ね、あの証明写真って、もしかして司法試験?願書出す時期なんじゃないかと思って。大変よねえ」と小声で囁かれました。
 一瞬、言われた意味が分からなかったため「は、まあ…むしろ受かってからのその後の方が大変なんですけどねえ…」などと答えただけで、その後誤解は解いていません。
 そろそろ受かっていてもいい頃でしょうか?

常議員会レポート第1回 平成14年4月5日/第2回 平成14年4月25日
「総会での代理人による議決権行使を認める会則改正へ」

第一回常議員会

正副議長選出
 第一回の常議員会は、正副議長選出がメインであり、選挙の結果、議長には箕山洋二会員が、副議長には私、森卓爾が選出された。今年も例年通り、副議長である私がこの常議員会レポートを担当することとなった。
大磯町で法律相談業務開始
 大磯町との法律相談業務委託契約が締結され、当会会員による法律相談が本年四月から毎月二回、午後一時から四時まで大磯町立福祉センター「さざれ石」内で開かれる。
会館敷地料二割減額
 弁護士会館の敷地使用料は、平成一二年度まで約金六六三万円であったものが継続してきたが、理事者の長年の努力によって平成一三年度は金五三〇万円と二割が減額されたことが報告された。
第二回常議員会
総会での代理人による議決権行使を認める会則改正を通常総会に提案
 総合改革委員会からの「総会における意思決定の方法について」の答申を受けて、総会において代理人による議決権行使を認める会則改正が通常総会に提案されることになった。主な内容は、代理人による議決を認める、会員は三名まで委任を受けることが出来る、委任状は定足数に含めない、書面による議決を認めないなどである。これに対し、総会の議決は、会員として重要な問題であり、複数の会員の代理人となることを認めると委任状集めになる可能性がある等と意見が出された。その他、定足数や書面による議決等についても意見が出された。なお、外国特別会員会規についても同様の規定を設けることとされた。最終的には五月二二日の通常総会で決定される。
通常総会の議案が決まる
 本年度の通常総会は、五月二二日午後一時から弁護士会館五階大会議室で開催される。議題は、(1)平成一三年度会計の決算承認の件(2)平成一四年度予算の件(3)平成一五年度暫定予算の件(4)会則改正の件(5)会規改正の件(6)各種委員会委員選任の件である。
 池田会長は、審議の冒頭、発言を求め、行政相談担当者からの納付金、国選弁護手数料の増額など会員の負担を増やしたこともあって繰越金が増えているが、今後、法科大学院の教官、日弁連副会長等に対する支援など支出増も考えられる状況にあることを留意していきたいと述べた。
新入会員登録を認める
 今年三月、横浜地裁を退官した元裁判官から当会に入会申込があり、弁護士法一二条二項に留意しつつ特に問題はないということで入会が承認された。
(副議長 森 卓爾)
● 今年度の常議員は次の方々です ●
役職名
弁護士名
議 長
箕山 洋二
副議長
森  卓爾
常議員
東原 清彦
 〃 
山田 尚典
 〃 
佐久間哲雄
 〃 
横溝  徹
 〃 
伊藤 幹郎
 〃 
岡村 三穂
 〃 
中込 泰子
 〃 
畑谷 嘉宏
 〃 
仁平 正夫
 〃 
川島 清嘉
 〃 
池田 陽子
 〃 
會田 恒司

 〃 

遠藤 勝男
 〃 
小島 周一
 〃 
高柳  馨
 〃 
小野  毅
 〃 
木村 保夫
 〃 
仁平 信哉
 〃 
黒田 陽子
 〃 
佐藤 昌樹
 〃 
大木  孝
 〃 
西田 勇人
 〃 
田中  誠
 〃 
小林 秀俊
 〃 
柴野 眞也
 〃 
濱田  崇
 〃 
澤田 久代
 〃 
谷村 朋子
 〃 
井上  浩
 〃 
鈴木 紀子
 〃 
中野 和明
 〃 
金谷 達成
 〃 
三谷  淳
常議員からズバリひとこと
 常議員に選任されたのは三度目である。本年度は箕山洋二会員が議長に選任された。同会員は「今年は司法改革にとって大事な年なので必要に応じて臨時の常議員会も開催する」との議長就任挨拶をされ、常議員会運営に気迫を見せている。「今年は大事な年なので自分の意見を述べるため常議員になった」と挨拶される先輩会員もおられた。若手の会員も多数出席されている。活発な常議員会になりそうだ。
(34期 會田 恒司)

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