横浜弁護士会新聞

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2000年5月号(4)

 
手打ちそばの楽しみ
会員  関 一郎 
「そば談義」
 手打そばをはじめて約一五年位になりますが最近は人前でも打つことが多くなっております。例えば地元で作っているコミュニティサロンの年間行事や地元町内会主催の桜まつりや夏まつりなどがあります。そのような行事のときは一回五○〜一○○人分ぐらいを作って振る舞っております。食べる人の前でそばを作っているのでいろいろな質問があります。そのようなときはこれまでの経験にもとづいて得意げに説明しております。中には実際にやりたいという人も出ますのでその場合は実技の指導もしております。
 このように書きますといかにも上手のように思われるかも知れませんが私の技術はそば打ちの教科書(この種の本は多くあります)、おいしいそばの食べ歩き(毎年少なくとも一回は仲間と全国で有名な手打そば店を探して食べに行きます)、プロのそば打ち(横浜市内が多い)の方々と話しをして教えてもらうことなどですから素人の域を脱することができません。そばパーティを開きそば好きな人を呼んでそば談義をすることが大きな楽しみです。
「そばの打ち方」
 そば打ちの手順は一般的には(1)水回し(そば粉をこね鉢に入れ粉に水を浸透させること)、(2)まとめ・くくり(粉を練り込んで円錐形を作ること)、(3)のばす(手やめん棒で薄くのばす)、(4)めん状に切る(包丁で細かくきる)、(5)茹でる・洗う、(6)盛りつける(ざるに水切を調整して盛る)となります。
 そば打ちはこのような工程を短時間で行なうことが必要です(量にもよりますがそば粉をこね鉢に入れて盛りつけまで二○分〜三○分が限度でこれ以上時間がかかるときはおいしいそばはできません)。このような手法は全国的に一様ではなくそれぞれの工程が違っており特色があります。
「そばの味はそば粉できまる」
 ところでそばの味は何できまるかですがそれは材料です。そば粉は全国的にはその地方でそばの種類、作り方、とれる時期は違っております。最近はそば粉の国内産は少なく輸入ものも出ております。 真においしいそばを食べるには良質なそばの実を粉にしてあまり時間を置かずに作ることです。そこで昨年は友人の協力を得てそばを栽培し、石臼を購入しすべてを手作りしました。味は最高だとの評価を受けました。この味を作り出すことが楽しみであります。

 二月九日、当会館五階において、人権擁護委員会主催による高岡香会員を講師としたセクシャル・ハラスメント(以下セクハラという)に関する研修会が開催され、会員四九名が参加した。
 最初にセクハラという言葉が日本で定着した経緯が説明され、セクハラにつき「拒否できない立場にある者にかけられる望まない性的圧力」という定義が紹介された。
 職場におけるセクハラの場合、平成一一年四月一日施行の改正男女雇用機会均等法二一条一項で「対価型」と「環境型」のそれぞれ概念が定められており、職場におけるセクハラ行為の内容として、性的な言動、身体に対する接触はその部位によって一度であってもセクハラとなるが、当然のこととしてセクハラにならなければよいという問題ではないとの指摘があった。
 また、セクハラの限界的な問題として、誉め言葉・お世辞もセクハラになるか、行為者によってセクハラになる場合、ならない場合があるか等の問題が提示され、結局は、人と人との関係であるので相手との間合いを考えて、基本的にはその相手に嫌な思いをさせない配慮(常識)が必要であるということが強調された。続いて、日本におけるいくつかの裁判例が丁寧に紹介された後、セクハラ事件に対する対応として、被害者は、起きたことを認識する、無理に我慢(納得)しようとしない、自分を責めない、証拠を収集する、他の被害者と協力する、という行動をとる必要があることが述べられた。また、管理職、相談担当者の対応として、二次的加害者にならない、「被害者の落ち度」という発想をしない、組織の問題であることを認識する、「加害者像」を持たない、「冗談」「愛情」に逃げることを許さない、という必要があるという指摘がされた。
 最後に、出席者からいくつかの質問がなされ、その中で刑事告訴による解決の可能性につき質問があり、心理的に抑圧されて拒否できない状況下でセクハラが行なわれるという特殊性から刑事事件としての困難性が説明された。
 一方では数年前からセクハラに対する社会的対応が異なってきていることから、今後刑事告訴による解決ということも考慮するべきことが具体例を交えて回答された。こうして、質疑応答も含め予定された二時間の研修が終了した。
(会員 川島 清嘉) 

 大木章八会員を団長とする横浜法曹スキー同好会は、確定申告を無事に終え、三月一六日にフランス・シャモニーに向けて出発した。今回の参加者は、団長、藤田勝、若林三郎、川島清嘉、左部明宏、横山裕之、澤田久代、林戸孝行各会員、筆者及び会員家族ら総勢一二名であった。
 成田空港からシャモニーまでの道程は長く、約一六時間を要した。しかし、疲れを知らない参加者は、翌一七日朝には、「グランモンテ・ロニオン」スキー場にいた。このスキー場は距離が長く、時差ボケも影響したのか、結構しんどいものがあった。 特に、某会員はビンディングを壊してしまうアクシデントがあり、肉体的・精神的にハードな一日であったと思う。
 二日目は、モンブランがよく見える「ブレバン」スキー場。上級者から初級者まで楽しめ、大変人気のあるスキー場であった。
 三日目は、「ル・トゥール」スキー場。初心者向けであったが、やはり、モンブランがよく見え、景色は最高であった。
 四日目は、上級者の会員(藤田・若林・川島・澤田)はモンブランの近くにある「エギュー・デュ・ミデイ」の氷河スキーを試みた(危険な滑走であるので現地ガイドを付けなければならないプランである)。体験した会員の話によると、風速六○メートルの中の氷河スキーは最高であった、とのことである。
 誰一人ケガをせず、全員無事に帰国したことに大木団長はホッとしておりました。
  (会員  渡部 英明) 

いろいろな相談にお応えします。
横浜弁護士会総合法律相談センター

相談日

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編集後記
 会員向けの研修の記事が偶然四本重なりました。新法施行、新たな社会問題の発生等、弁護士を取り巻く環境の変化も著しいようです。正に「日々是研鑚」の努力が必要ですが、毎日の事件処理に追われ、法改正や判例変更にも気が付かないという事態も珍しくないのではないでしょうか。会員へは意識喚起の、また会員以外の読者には新法や新たな問題について関心を持っていただくいい機会になればと願っています。
デスク 飯田 直久   一面 澤田 久代   二面 畑中 隆爾
三面 國村 武司   四面 左部 明宏      

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