横浜弁護士会新聞

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2000年5月号(1)

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 酒と家族をこよなく愛し、年に何十回と行くゴルフはシングルの腕前、時にはキャンバスに向かって油絵を描く…そんな永井新会長は趣味の人のイメージが強い。しかし、弁護士会に対する思いは熱く、いくつかのヴィジョンも用意しているらしい。この一年、この人一流の思い切った発言で会員をドギマギ(?)させてくれることだろう。早速、編集委員会としてインタビューを試みた。
―二〇〇〇年という節目の年に就任され、今の素直なお気持ちをお話しいただけますか
 大変なときに、会長になったというのが正直な気持ちでしょうか。御承知のとおり、司法制度改革審議会の中間報告が秋に出る予定です。これについて、慎重に検討して、速やかな会内合意を形成しなければならないと思います。
―弁護士・弁護士会を取りまく問題をどの様に考えていますか
 司法改革が最重要課題でしょうね。この一年は二一世紀の司法制度を決める年だと思います。
―三月の日弁連臨時総会で、広告規制の緩和が承認されましたが、それに関連して、会として何か具体的なお考えはありますか
 市民向けの会員名簿を年度内には発行したいと考えています。ただし、顔写真の取扱いや、本という形にするか、ホームページでするのか等については、まだ検討しなければならないと思います。
―法曹養成についてはどの様にお考えですか
 司法試験の合格者は既に一〇〇〇名となり、修習期間も一年半になりました。これらを考えますと、事前研修と新規登録弁護士研修を充実させなければならないでしょう。将来の法曹を担っていく人たちですから、法曹養成は大切だと思います。
―県民集会は開催するつもりですか
 県民集会については、今後常議員会でお決め頂く訳ですから、私がここで開催すると言うことはできません。ただ、昨年の県民集会は成功したと思っていますので、開催する方向で検討したいと思います。
 私個人としては県民集会というネーミングはあまり好きではありません。もっと多くの方が気軽に参加したくなる様な名称にしたいのですが、いい考えが浮かばなくて困っています。
―司法改革をテーマとして集会をするということは考えていらっしゃいますか
 司法改革を市民に訴えるためには、何か集会をした方がいいとは思っています。しかし、残念ながら会財政を考えると、県民集会とは別に集会を開催する余裕はありません。
―会財政はそんなによくないのですか
 はい、かなり悪いと思います。司法改革より、財政改革をしなければならないという人もいます。横浜弁護士会の会費は他会に比べてかなり高額ですので、値上げはしたくないのですが、限界かも知れません。
 行政の法律相談から事務委託費として、いくらかを納付していただくということも検討したいと思っています。
―会名変更についてはどのようなお考えですか
 私自身は神奈川県弁護士会にすべきだと思っています。私は横浜生まれの横浜育ちですから、横浜弁護士会という名称に愛着も誇りも持っています。しかし、市民の目から見れば、横浜弁護士会という名称は、横浜市に事務所を有する弁護士だけの集まりであるとの誤解を生みやすく、神奈川県内に事務所を有する弁護士全員が加入しているとの実体をわかりづらくしていると思います。従って、このような誤解を避けるため、会名を変えるべきだと考えるのです。しかし、この問題については、従来、会内での意見も賛否両論が対立、拮抗していますので、慎重に検討していかなければならないでしょうね。
―ご自身にとって、この一年はどの様な年になりそうですか
 最初にも言いましたとおり、大変な一年になると思います。ただ、副会長の皆さんにも言っているのですが、楽しんで会務をしようと思っています。
―最後に会員に一言メッセージをお願いします。
 会員の皆様のご協力をお願いすることが多くなると思います。一年間よろしくお願い致します。

関東弁護士会連合会 理事者就任披露懇親会開催
日時 五月一二日(金)午後五時三〇分〜
場所

弁護士会館二階「クレオ」
東京都千代田区霞が関一−一−三

当会から小林嗣政会員が理事長に就任しましたので多数の会員のご出席をお願いします。

 四月三日午後五時三○分から、ホテルニューグランドの「ペリー来航の間」において、当会新理事者就任披露懇親会が開催された。参加者は来賓二一名を含め、約一五○名と盛況であった。
 来賓の紹介に引き続き、昨年度の理事者六名が壇に上がり、岡本秀雄前会長が代表して退任の挨拶を行なった。続いて、本年度の新理事者六名が紹介され会長が代表して当会の現状と今後の抱負をまじえて就任の挨拶を行なった。
 ついで来賓の佐藤歳二横浜地方裁判所長、岡崎県知事代理室谷千英副知事、高秀秀信横浜市長から祝辞が述べられ、坂井一郎横浜地方検察庁検事正の音頭による乾杯のあと祝宴に入った。新旧理事者を中心として会場のあちこちで懇親の輪が広がり、旧理事者に対しては慰労の言葉が、また新理事者に対しては激励の言葉がかけられた。こうして、和やかな雰囲気の中で幕を閉じた。
 なお、他の来賓出席者は以下のとおり。
 原田和徳 横浜家庭裁判所長
 渡辺徳平 横浜民事調停協会連合会会長
 米田光子 横浜家事調停協会連合会会長
 中島弘善 横浜市助役
 川口繁男 神奈川県県民部部長
 栗原匡賢 神奈川県広報県民課長
 宇野公博 横浜市市民局市民局長
 小堀卓 横浜市市民局広報相談部長
 齋藤史郎 横浜商工会議所専務理事
 永井益治郎 川崎商工会議所会頭
 佐藤純通 神奈川県司法書士会会長
 在原和子 東京地方税理士会神奈川県会副会長
 横山一夫 神奈川県土地家屋調査士会会長
 辻不二男 神奈川県社会保険労務士会専務理事
 飯田行雄 社団法人神奈川県不動産鑑定士会会長理事
 金子正昭 日本労働組合総連合会神奈川県連合会会長
 高橋勝也 神奈川県労働組合総連合議長

山ゆり
 起案の合間などにふと顔をあげると窓からちょうど横浜公園が目に入る。季節に応じて変化する木々や、公園でのんびり遊んでいる人、野球観戦のためその入場を待っている人など、いろいろなものが目に入ってきて、息抜きには、なかなかいい
今年のプロ野球開幕前日もお昼頃から人が出はじめ、翌日の入場に備えていたようだった。横浜スタジアムで開催されたオープン戦初日も結構人が出ていたから、最近の横浜ベイスターズの人気はすごいと思う。なにしろ、通りの名前まで関内仲通りからベイスターズ通りに変わってしまうし、通り沿いには、横浜ベイスターズの選手の手形や足形まで飾られるようになったのだから
私も野球観戦は好きで、横浜スタジアムが事務所と近いこともあって、自分がひいきにする球団との対戦が行なわれるときには横浜スタジアムに観戦に行ったりもしていたが、最近は、横浜ベイスターズファンの熱意におされ、なかなか球場まで行って応援する勇気がない
そのためというわけではないが、最近は、修習生以降趣味として始めたゴルフやスキーに費やす時間が増えているように思う。今年はスキー同好会の一員として、海外スキーに参加させてもらった
修習生時代、某弁護士から、「弁護士は一に体力、二に体力、三・四がなくて五に知力」といわれたことがあったが、この冬の私は、有り余る体力のほとんどをスキーに使ってしまったようである。新法制定・法律改正が目白押しの現在、有り余る体力はこれらの勉強に費やすべきと反省しつつも、ついつい窓外の野球結果を気にしてしまう私である
(澤田 久代) 

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