横浜弁護士会新聞

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2000年4月号(4)

 
ダンスとわが人生
会員  澤野 順彦(さわの ゆきひこ) 
秘書 「先生、Mさんが夕方五時ころから打合せしたいそうですが、どうされますか。お断りしますか。」
私 「うん、そうして下さい。」
秘書 「先生は仕事よりダンスのほうが大事ですからね。」
 この職について以来、この会話を何十回、何百回しただろうか。五時以降は仕事はやらない。五時以降はダンスの時間にあてる、この信念(?)は今日まで三十数年堅く守られている。
 そもそもダンスを始めたキッカケは横浜修習の時、一九期C班の諸兄とともに横浜YMCAのダンス教室に入会してからのことである。以来、ダンスを切り離して私の人生は語れないというところまできてしまった。
 私のダンス歴は、ステップを覚えるのに懸命であった二〇代後半から三〇代前半(1期)、踊るのが楽しくて毎日があちこちのダンスホールやキャバレーに通った三〇代(2期)、競技会の練習に汗を流した四〇代(3期)、後輩の指導と日本のダンス界にとって念願であった組織の公益法人化(文部省所管)、風適法の適用除外運動に勢力を傾けた五〇代(4期)、高齢化社会へ向けての社会体育としての普及、ダンスのオリンピック参加への支援を中心とする六〇代(5期)に分けられる。
 ダンス界の努力と国民、文部省の支援もあって、今やダンスは二一世紀における日本の文化としての花を咲かせようとしている。当初は、興味ひとすじ、運動のつもりでやっていたダンスであるが、今やダンスはかけがえのない私の人生のパートナーとなってしまった。これからあと何年現役で踊れるかわからないが、米寿(二五年後)のときにはホテルのパーティーでデモンストレーションをする予定である。それまで仕事はほどほどに、ダンスを大事にしていこうと思うこの頃である。写真は、一九八三年日本武道館で世界選手権が行われたときに併催されたシニア選手権で、モダン三位、ラテン四位に入賞した当時の競技風景である。

参加者は七七名にのぼる
 司法試験合格者に対する事前研修が、二月一七日と二二日の二回に分けて実施され、神奈川県在住の合格者一一四名のうち七七名が参加した。今年度から司法試験合格者が一〇〇〇人に増加し、司法研修所のクラスも、四月には一四クラス(従来は一二クラス)に増設される予定である。
 研修は裁判所・検察庁の協力を得て実施され、参加者は朝九時から午後五時までの間、(1)刑事裁判傍聴、(2)司法修習ガイダンス、(3)法律事務所訪問、(4)弁護士との懇談会に出席した上、横浜名物の「シウマイ弁当」が出された昼食時には、担当弁護士や検察官から、傍聴した刑事事件についての解説を聞く機会も与えられた。
 「朝早く起きるのが辛かった」などの弱音も聞かれたが、参加者の感想は、「法曹が活躍する現場を早い時期に見ることができて良かった」「弁護士の本音を聞くことができた」と大変好評で、四月から始まる前期修習に向けての動機付けとして、有意義な研修になったはずである。
 今年の参加者は年齢が非常に若く、女性が多いことが印象的であった。ちなみに、女性合格者の総数は前年より八四人増えて二八七人に達している。司法試験合格者の増加が全体で一八八人なので、女性が増加者の実に四五%を占めた計算になる。法曹界への女性進出の勢いは今後もまだまだ続きそうである。
(会員 川島 清嘉) 

Aクラス検察庁優勝奪還
県代表を擁する裁判所無念
 今年も恒例となった三庁対抗囲碁大会(一チーム五名の団体戦)が、二月一九日、総勢五〇名(Aクラス二〇名、Bクラス三〇名)の参加を得て弁護士会館五階で行なわれた。今大会は、アマ棋界で強豪として全国的に名を知られ、神奈川県代表にもなった潮海二郎裁判官が裁判所Aチームの助っ人として参加し注目を集めた。
 潮海裁判官は、試合終了後の空き時間には当会会員に指導碁を打つなど、全国レベルの強豪に接することのない参加者へのサービスもあり、三庁の親睦に新風を吹き込んだ。
 Aクラスの戦前予想では、県代表を擁する裁判所チームが優勝候補と見られていたが、検察庁チーム(斎藤良雄、鹿喰為雄、新本當洋、裏仁、岡田祐二郎の各氏)がこの裁判所チームを四勝一敗で撃破して優勝したのには驚かされた。準優勝は裁判所チームであった。
 なお、潮海裁判官との互先対局の栄誉に浴したのは当会会員柴野であったが、中盤に疑問手(敗着)が出て、結果は一六目半負けであった。
 Bクラスは、層の厚さに定評のあった裁判所のB1チーム(石志登、三橋治夫、宮崎鐵蔵、平本信幸、川島四郎の各氏)が優勝し、準優勝は検察庁B1チーム、三位は弁護士会B2チームであった。
  (会員 柴野 眞也) 


お悔やみ申し上げます
鈴木 孝夫 会員
 平成12年2月18日ご逝去
 享年69歳
 昭和5年9月21日生
 昭和40年4月8日当会入会

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編集後記
 月刊紙であるという制約がある中で速報性にもできる限り努めています。そのため、記者達は締切間近の取材に悪戦苦闘することもありますが記者の皆さん頑張っています。
デスク 田中 隆三   一面   二面 芳野 直子
三面 中村 俊規   四面 狩倉 博之      

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