2001年3月号(4) |
滝に魅せられて
|
会員 姜(きょう) 文江
|
いつ頃から意識したのか覚えていませんが、私は水が好きです。とりわけ、流れている水、その中でも勢いのある速い水。その究極が滝です。近くでしぶきを浴びながら絶えることのない水の流れを見て、滝の匂いをかいでいるのも好きだし、遠くでゴーッと唸っている滝を眺めているのも好きです。手に届けば水のカーテンを破ってみたり、澄んだ流れなら味わってみたり。五感で滝を満喫するとでも言いましょうか。
|
とはいえ、「オススメの滝は?」と聞かれても、いつも目の前にある滝に満足しているので答えに困ってしまいます。それでも二年前から写しはじめた私の滝アルバムを見返して強引に探して、今回は鹿児島の「曽木の滝」をオススメすることにします。ここは、「東洋のナイアガラ」などというキャッチフレーズさえなければ、なかなか見ごたえがあります。
|
なんと言っても、絶好のビュー・ポイントである川をはさんだ滝の対岸が、遊歩道から外れていて一般の人には行きづらいところがいい。知り合
ったおじさんにもらった軍手をはめて、ガードレールをまたいで崖を降り、岩を這いずって滝の真正面にくると、私だけの滝が私だけのために流れているのです。もちろん、遊歩道からでも十分滝の全景を眺めて満喫できるので、お近くへ行かれたときはぜひ立ち寄ってみてください。
|
ちなみに、写真の神川大滝も鹿児島の滝です。名物の流しそうめんを食べながら見られるところがよいです。 |
神奈川の滝はというと、まだあまり開拓していません。私は昨年一〇月から働き始めたばかりなのですが、関内にきて最初に気になったのが、本町通りを走る「滝頭」行きバスでした。ここは滝の上にバスが着くんだろうか、とわくわくして乗車したのですが、残念ながら掘割川沿いの車庫しかないところでした。でも、これにこりずにこれからも滝を探していきます。いい滝がありましたら、ぜひ教えて下さい。 |
第54期修習生 坂本 隆志 |
弁護士の優秀さは何で決まる? |
司法試験合格者が年間一〇〇〇人に達し、ロースクール構想も浮上している今、弁護士という職業も市場競争の波にさらされ、優れた弁護士だけが生き残ることになる。 |
このようなことは、弁護士過疎の地域ならともかく、都会の弁護士にとってはもはや未来の予測ではなく、将来の常識と化しつつある。しかし、具体的にどのような弁護士が優秀といえるかは、決して自明ではない。 |
まず、弁護士という職業には様々な能力が必要ないし有用であるが、主に会話能力(依頼者への説明、相手方等との交渉、反対尋問等の能力)、判断能力、起案能力の三つに分類でき、また事件の分野別という観点でも分類できると思われた。 |
しかし、私が弁護修習中に見た何人かの弁護士を思い出してみると、この全部が優秀という人は少ない。 |
例えば、東京にある大手の渉外事務所に勤める弁護士は、起案能力は極めて優秀であるが、反対尋問等は経験が少ないので不得意な人が多く、また家事調停事件などは不慣れであったりもする。 |
逆に、労働事件の弁護士は、反対尋問等には長けているが、金融商品の取り扱い等には不向きであろう。要するに、弁護士の能力の優劣を一義的に判断することはできないのである。 |
ただ、優秀といわれる弁護士に共通するのは、その知的関心の強さである。優秀な弁護士は、何をするにも研究熱心であり、だからこそ能力が向上する。逆に、日々漫然と事件を処理するだけでは、いくら経験を積んでも能力は向上しない。これは、弁護士だけでなく裁判官や検事にも共通していえることであろう。 |
私も、将来法曹になる人間の一人として、広い知的関心だけはいつまでも持ち続けたいと思う。 |
(指導担当 広瀬 正晴 会員)
|
横浜法曹テニスクラブ恒例の初打会が、今年も去る一月一二日、藤沢の湘南スポーツセンターで行われた。初打会は、例年、横弁会員以外からの参加者も交えて和やかに行われているが、今年は裁判所関係者二一名、修習生一八名をはじめとする多数の参加があり、総勢八三名という、過去最高の人数による盛況なものとなった。 |
原田裁判官(家裁所長)Aクラス優勝 |
試合の方は、参加人数が多いこともあって、A、B1、B2、Cの四クラスに分けて行われたが、Aクラスでは原田裁判官(家裁所長)・小林雅信のペアが、新鋭の前田康行・徳田暁ペアを退けて優勝し、その実力を示した。試合は白熱したが、最後は老獪さが若さを打ち負かした一戦であった。 |
Cクラスでは武下会員、悲願の初優勝 |
また、Cクラスでは武下人志会員が奥様とペアを組んで、初優勝。長年の精進が報われ、見事に念願の栄冠を手にした。 |
他に、B1クラスは馬場俊一・会田恒司ペア、B2クラスは長久保裁判官(九民)・高原千賀子ペアが優勝を飾り、試合後は、皆、勝利の美酒に酔いしれていた。 |
(会員 川島 俊郎)
|
お悔やみ申し上げます | ||||
|
||||
|
||||
|
弁護士費用を負担できない方に弁護士費用の立て替えをします | |||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||
なお、法律事務所での無料法律相談も行っています。詳しくは本部までお問い合わせ下さい。 |
|
いろいろな相談にお応えします。 | ||||||
横浜弁護士会総合法律相談センター | ||||||
|
||||||
[本部] (045)211-7700 横浜市中区日本大通9番地(横浜弁護士会) |
||||||
[相模原相談所] (042)776-5200 相模原市中央3丁目12番3号(商工会館3F) |
||||||
このほかに、小田原相談所(0465-24-0017)川崎相談所(044-422-9600)海老名相談所(046-236-5110)横須賀相談所(0468-22-9688)横浜駅東口相談所(045-451-9648)もあります。お電話でどうぞ。 |
編集後記 | |||||||||||||||||
当会三年ぶりの会長選挙戦は、まれにみる接戦で幕を下ろしました。 | |||||||||||||||||
日程的にみると、今回は、記事の締め切り日の後に投票日が来るという状態でしたが、各紙面担当者の努力で、なんとか新年度理事者の横顔を載せることができました。報道の命ともいわれる「速報性」に少しでも近づけたのではと思っています。 | |||||||||||||||||
|
▲ページTOPへ |
内容一覧へ |