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コーヒーについて

2024年11月01日片桐 元成弁護士

 コーヒーには複雑で奥深い魅力がある。

 私は、昨年、沖縄弁護士会から神奈川県弁護士会に登録換えをさせていただいたのだが、それまでは沖縄北部の名護市で4年間弁護士業をしていた。

 正確な統計をとった訳ではなく、私の感覚になってしまうのだが、沖縄で生活をして驚いたことは、人口あたりの豆の焙煎をしている店の数の多さだ。

 沖縄本島では、那覇市のある南部から、名護市以北の北部までいたる所に焙煎所がある。私が在住していた名護市にも魅力的な豆を焙煎している店がいくつかあるのだが、私の一番のお気に入りは「イノーコーヒー」という店だ。

 ここは、多様なフレーバーを得意とする浅煎り(豆の焙煎時間を短くした焙煎方法)がメインの店というよりは、特に深入り(豆の焙煎時間を長くとった焙煎方法)の豆に魅力がある店だ。店内の使い込まれた焙煎機で焙煎された豆は、ただ苦いだけではなく苦みの中に甘みがあり、非常に奥行きを感じられる。その味は、店主がこれまでの自身の生活の大部分をコーヒーに費やしてきたことを容易に想像させる。

 しかし、それにもかかわらず、この店主のモットーは「主役はコーヒーではなくお客様」という考え方だ。自身の生活の大部分を費やして到達した味であるにもかかわらず、そう言い切る店主の謙虚さ、素朴さに感動するし、それが味に表現されていることにも感動してしまう。

 業種は違えど、私も弁護士業を行う上で「主役はお客様」と言い切れるかどうか、常に自問自答しなければならないと思う。

 さて、沖縄からこちらに戻ってきて、私は、まず東京と横浜の焙煎所を巡った。数にして、30店舗ほどは回っただろうか。

 今の私のお気に入りは、「蕪木」(かぶき)という蔵前あたりにある店の「珀」(はく)という品名のブレンド豆だ。このブレンドは、一種類の豆しか使用していないのだが、焙煎度合いを変えた豆を混合することで、苦み、甘み、酸味が口の中で、時間差で層となって押し寄せてくる。立体的で、複雑で、洗練された味とでも言おうか。作り手の美意識に触れることができるコーヒーだ。

 以上つらつらとコーヒーについて書かせていただいたが、美味しいコーヒーの情報があれば、是非、私に教えて下さい。

 

執筆者情報

弁護士名 片桐 元成
事務所名 岡野法律事務所横浜支店
事務所住所 神奈川県横浜市中区日本大通15 横浜朝日会館 4階
TEL 0120-871-873
メールアドレス callcenter@okano-law.jp
Webサイト https://kanagawa.okano-hiroshima.jp/

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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