ソロハイクの楽しみ

2024年02月02日末岡　隆則弁護士

　五年ほど前になりますが、健康に良さそうな一人遊びとしてハイキングを始めました。当日の朝の天候や体調、気力に応じて出かけます。鎌倉、江ノ島、大山、塔ノ岳、鍋割山、金時山、石老山、陣馬山、高尾山など、日帰りで楽しめて、休日は多くのハイカーで賑わう初心者向けのコースが中心です。

　ソロハイクにはいろいろな楽しみがあります。歩くペースは自由で、新緑や紅葉など、四季折々の樹木や草花に囲まれた山道に立ち止まって目を保養し、深呼吸してリフレッシュします。歴史のある古道では、昔そこを行き交った旅人に思いを馳せ、過去へのタイムスリップを疑似体験します。御朱印帳を携帯し、道中の寺社に参拝して記念の御朱印も集めます。スマホの登山用地図アプリで自分の現在地を確認しながら歩くのは、今時の楽しみ方です。険しい鎖場の昇り降りはちょっとした冒険で、気を引き締めて臨みます。猪にはまだ遭遇していませんが、時々鹿や蝶、タヌキなどに出会います。

　苦労して山頂にたどり着いたときの達成感はひとしおです。道標を入れて記念の写真を撮ります。空腹感と疲労感が相まって、昼食のおにぎりのおいしいこと。コンパクトバーナーで沸かしたお湯で淹れたコーヒーは格別です。天気がよい日は、展望台から壮大な眺望を楽しみます。つい、ゆっくりし過ぎると下山までに暗くなってしまうので、帰路は往路よりも急ぎ足で進みます。

　早朝から夕方まで歩くと足は棒のようになります。下山した後は、スーパー銭湯に向かい、一日の疲れを癒します。

　帰宅後は、ソロ反省会をして次に生かします。下り道はトレッキングポールの使用を心がけるようにしたりしました。途中の通過時刻も記録しておきます。前回より好タイムだと嬉しくなります。次回以降も自己ベストの更新を目指して励みます。これもソロハイクならではの楽しみです。

丹沢表尾根から富士山を望む

足柄古道で見かけた蝶

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