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2022年02月04日齋藤 行紘弁護士
弁護士にとって法律書はいわば仕事道具です。依頼を受けた案件について、法令や手続き、裁判例の調査や、契約書の条項例の確認などなど、日ごろから法律書にお世話になる場面は多いです。弁護士は、先人がこれまで積み上げてきてくれた知識と経験、そしてそれらを体系的に知恵としてまとめた法律書に支えられています。
それを皆さまに、実務家としてかみ砕いて提供し、活かし、お悩み事の解決を一緒に目指していく、それが弁護士の仕事だったりします。
ところで、最近はそんな法律書を電子書籍で購入する機会がでてきました。
私の事務所の近くに大きな書店がないからというのもありますが、スマホひとつですぐに買えて、移動中でも荷物にならず、どこでも気軽に読めるというのは大きな利点です。
しかし、最近、買ったことを忘れてしまっていた電子書籍がいくつかあったことが判明しました。思い返すと、事務所から帰宅後、どうしても気になることがあって、その場の勢いで買ってしまっていたようでした。
我ながらいい本を買っていたな、と思う一方、類似の書籍を買ってしまっていたので少し後悔しました。
日頃、私が、調べ物をしようと思ったときに真っ先に手が伸びるのは、俺たちがいるぞ、と言わんばかりに、書棚で頼もしくスクラムを組んでいる現実の書籍になりがちです。買ったことを忘れてしまった電子書籍は、週刊誌や漫画のデータの狭間に紛れてしまっていました。
現物の書籍と変わらず優秀なのに、普段、スマホに潜んで存在をアピールしない、控えめな彼らと、もっと上手に付き合っていく方法がないものだろうか、と、このコラムを執筆しながらもっともらしく考えていたところ、購入したら面倒臭がらず、すぐに法律書としてカテゴライズしておけばいい、という結論にたどり着きましたので、この辺りで話をしめたいと思います。
執筆者情報
弁護士名 | 齋藤 行紘 |
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こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です