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あゝ 宝塚を愛す

2020年10月30日山本 有紀弁護士

 宝塚歌劇がはちゃめちゃに好きです。

 宝塚駅に着いてわくわく、赤い椅子に座ればどきどき、幕が上がればそれぞれの役を応援し、一緒に泣き、一緒に喜びます。こんなに素敵で美しいものを!よくぞ!思い付きましたね!!

 ちなみに宝塚歌劇は、兵庫県宝塚市に宝塚大劇場を、東京・有楽町に東京宝塚劇場を有しており、公演は主にこの二つの劇場で観ることができます。

 司法試験受験生の頃、試験が迫る時期にもやはり宝塚歌劇を観に行っていました。宝塚のファンは、いわゆる「推し」のタカラジェンヌのことを、「贔屓(ひいき)」と呼びます。私の贔屓がついに掴んだトップお披露目公演(宝塚歌劇には約70名のタカラジェンヌからなる組が5つあり、各組に男役トップスター、娘役トップスターがいます)、贔屓は弁護士役でした。これは試験頑張って早く弁護士になるようにという贔屓からのメッセージに違いない......そう思った私は全力を出し切り、無事試験に合格したのでした。贔屓に足を向けて寝られませんね。その公演で、贔屓は弁護士にして革命家ロベスピエールだったため、処刑されてしまったのですが......。

 ところで、宝塚歌劇に限らず、私が演劇を心から愛するゆえんは、テレビや映画とは異なり、舞台上の演者と同じ空間にいて、演者が演じる役の人生を、そして演者自身の人生を、二重にひしひしと感じられることにあります。舞台を通して広く人間の(宝塚では、死神役、妖精役、概念「愛」と「死」役、熊の役などもありますが...)喜怒哀楽、成功と挫折、温かい気持ちやほの暗い気持ち、そして各人が何を大切にして生きているのかを感じ考えることができます。

 弁護士としての人との出会いは、これに近いものがあります。その上で、弁護士の仕事は、ご相談に来られた方々の、人生の一大事をともに並走させてもらうお仕事です。

 新型コロナの感染拡大で、軒並み中止・延期となっていた演劇も、徐々に息を吹き返しつつあります。舞台の上から元気をもらって、私もこの仕事を頑張りたいと思います!

写真1

劇場内の様子

 

執筆者情報

弁護士名 山本 有紀
事務所名 湘南合同法律事務所
事務所住所 〒251−0052
 藤沢市藤沢551番地1 日進ビル7階
TEL 0466-25-3125
FAX 0466-22-6557

 

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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