神奈川県弁護士会とは
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中学生たちとの交流 |
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2020年09月18日上田 哲子弁護士
昨年の夏,私の出身校(私立の女子校です)の後輩に当たる中学3年生が3名,事務所見学&裁判傍聴に来ました。学校のキャリア教育の一環として,社会で働く卒業生に話を聞くという課題のようで,たまたま私が高校時代に所属していたバレーボール部の先生がこの企画の担当ということから紹介されてきたのでした。
まずは裁判所見学ということで,裁判員裁判を選び,傍聴しました。ところが,途中入室して話を聞き進めると,ややハードな事件で,しかも傍聴人が声を荒げて野次を出し,それに対して裁判官がその傍聴人に退廷命令を出すという,珍しい場面に遭遇しました。中学生たちがどう思ったか冷や汗をかきましたが,淡々としていたので,肝がすわっているなと思いました。
傍聴後に裁判に限らずいろいろな質問があり,仕事内容ややりがいの他,なぜ弁護士になったか,大学で何を勉強したかなど聞かれました(これから職業を考えたり,大学受験をするにあたって,気になるのだと思います)。なかなかいい答えができませんでしたが,後日届いたレポートは素晴らしく,楽しく読ませてもらいました!法廷の図を書いて説明するなどそれぞれの個性もありましたし,自分の将来に対するイメージと見学で得た新たな発見との対比の考察などもしていて,観察力や思考力,表現力に驚きました。
ちなみに,キャリア教育なので,子育てとの両立のことを質問されるかなと予想していましたが,これについては全く聞かれませんでした。考えてみれば,今の私にとっては重要な問題ですが,私も実際に育児を始めるまでイメージがつかなかったので,中学生からすれば思いも及ばないことなのは当然なのかもしれません。今の中学生が子育てを始める頃には,また時代が変わって,両立の方法も進化しているのでしょう。
とっても頼もしい中学生たちでした。きっと社会に出て活躍してくれるのだろうなと思います。
執筆者情報
弁護士名 | 上田 哲子 |
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事務所名 | 中原総合法律事務所 |
こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です