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~第二の故郷「山形」での出会い~ |
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2018年11月16日澤田 美穂子弁護士
11年前の11月,司法修習地が「山形」となり,東京で生まれ育った私は,初めて東京を離れることになりました。
山形新幹線の車窓から見える雪の量に驚き,冬を越せるのかと心配になった程でした。
しかし,指導教官,法曹の先輩方,修習仲間に恵まれ,雪道もうまく歩けるようになり,日ごとに山形が好きになっていきました。
山形での生活にも慣れてきた頃,山形でプロ野球の試合をやるというニュースを耳にしました。
しかも,その試合は,私の応援している横浜ベイスターズ(当時)対巨人戦だったのです。
試合当日,4人の仲間が私に付き合って,一緒に球場に来てくれました。
芝生の外野席に到着したら,周りは,地元の方ばかり,しかも,ほとんどの方が,巨人を応援していました。
しかし,私は,この日のために実家より持ってきたベイスターズのメガホンを取り出し,仲間4人と共に,ベイスターズの応援を楽しみました。
すると,隣りのスペースに座っていた,ちょうど両親くらいの年齢のおじさま,おばさまに声を掛けていただき,手作りのおかずやお漬け物,お菓子などを,沢山いただきました。
地元の方の優しさに触れて,本当に嬉しかったです。
話をしている内に,巨人を応援していたおじさま方は,ベイスターズを一緒に応援してくれるようになり,試合が終わる頃には,すっかり仲良くなっていました。
試合後,記念撮影をし,撮った写真の送り先として,一人の女性の住所をお聞きし,後日,プリントしてお送りしました。
これがきっかけとなり,みなさんとの文通が始まりました。
夏には,さくらんぼを送って下さり,電話で私の体調を気遣ってくれました。
そんな年月を繰り返し,昨年,懐かしの山形の球場で,ベイスターズが試合をやることになりました。
私は,9年振りに,おじさま,おばさまに会いに行きました。
一緒に野球観戦をし,本当に楽しいひとときでした。
翌日,おじさま方は,「またいつで帰っておいで」と言って下さり,「第二の故郷」である山形での素晴らしい出会いに,心から感謝しました。
これからも,色んな出会いを大切にしていきたいと思っています。
山形の球場でのベイスターズ勝利の瞬間
山形のサクランボ
執筆者情報
弁護士名 | 澤田 美穂子 |
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こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です