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いつか年をとる自分に

2013年09月20日若松 みずき弁護士

 弁護士の仕事らしくない、と思われるかもしれませんが、私はご高齢の方たちと関わることが多い仕事をしています。

 たとえば、成年後見人といって、自分で金銭管理をしたり、重大なことを判断したりすることが難しくなってしまったご高齢の方の代わりに、家賃を払ったり、介護サービスの契約をしたり、どこか良い施設を探したりする仕事があります。

 今日も、私が成年後見人をしているおばあちゃんの洋服と室内履きを買いに行きました。介護用品はよく考えられていて、肌が弱くなってしまっているおばあちゃんが着易いような、柔らかい生地のものが多くあります。私も、柔らかくてふかふかの室内履きを買いました。脱げて転んでしまうといけないので、ちゃんとかかともあります。履き易いようにかかとも柔らかいんですね。

 明日は、これを持って施設の入所契約に行ってきます。

 他にも、オンブズパーソン活動と言って、高齢者や障がい者の方たちが生活している施設を訪問して、そこで生活している方達の話を聞いたりもしているのですが、いつも、「将来の私」を見ているような気持ちになります。

 施設のスタッフさんたちは皆さん熱心に介護して下さっていると思いますが、意思表示がなかなかできない方のことは、どうしても後回しになってしまったり、介護してあげてる、という気持ちになってしまったりすることもあるかと思います。オンブズパーソンは、そういう声を出しにくい方たちの声を拾うこともできる良い制度だと思いますので、私が将来入る施設は、そういう第三者機関への相談窓口がしっかりしているところがいいなあ、などと考えたりもします。

 将来、私たちが安心して生活できるように、もちろん今も皆さんが安心して生活できるように、これらの活動にきちんと取り組み、目の前にいるおじちゃんおばあちゃんにとって、頼もしい存在であれるように、励んでいきたいと思っています。

こちらに記載の事務所情報等は執筆当時の情報です

 
 
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